『Crysis 3』や『SimCity』と並ぶ来年のEA主力タイトルのひとつで、日本での発売予定はないものの、サバイバルホラーシリーズ最新作としてコアゲーマーから期待を集める『Dead Space 3』。EAショーケースイベントにてシングルプレイを、EAシドニーオフィスでは注目のCo-opプレイを体験することができました。
■拾い集めた素材で武器を作る、アイザックがエンジニアとして本領発揮
シングルプレイモードの展示デモは、“USM Eudora”と呼ばれる大型宇宙船を舞台としたゲーム中盤辺りのチャプターで、外部から攻撃を受けて炎上し今にも吹き飛びそうな船内という、絶望的な状況からゲームがスタート。あちこちで爆風が起こり、徐々に船が崩壊していく壮絶なシーンでありながら、プレイヤーはアイザックを操作することができるので、緊張感や恐怖が一層高まります。
間一髪でスーツとヘルメットを着用したものの、衝撃で宇宙空間に投げ出されたアイザック。ここではシリーズで恒例となった“Zero-G(無重力)”ゲームプレイパートが用意。方向キーの移動とブーストを使って、次々と飛来する船の残骸や積荷を回避し、他のクルーメンバーと合流することになります。
仲間と再び別行動になったアイザックは、200年もの間放置されネクロモーフの巣窟と化したEudoraの内部に潜入。ここでは、ミイラ状態となった特殊なネクロモーフや、犬を宿主(旧作では赤ん坊)とした新タイプのLurkerなどが確認。
また今作の新要素で武器クラフティングが行える“Weapon Bench”も途中に発見。筆者も適当に拾い集めた素材で強引に武器を作成してみたところ、連射性能は極端に低いながらほぼ一撃でネクロモーフを粉砕できるパワフルな武器が完成しました。武器クラフティングシステムでは、数えきれないほどのバリエーションの武器を作成可能で、さらに細かな性能のカスタマイズ、設計図の入手や作成といった奥深い要素もあり、じっくり時間をかけて追求したいところです。
デモを解説してくれたコミュニティーマネージャーの話によると、今作では新たなネクロモーフの存在や武器クラフトシステムがあるだけでなく、アイザックの着用するお馴染みのスーツにも多彩な種類が用意され、徐々にアップグレードしていくことができるのだとか。
この後デモは、ステイシスを利用したやや手強い謎解きパートなどを経て、ラストは武器を手にした謎のネクロモーフが不意打ちで現れ、アイザックが惨殺されて強制的に終了・・・。
■軍人ジョン・カーバーの狂気と過去が描かれる注目のCo-opプレイ
一方、前作『Dead Space 2』の対戦型マルチプレイヤーモードに変わって、今作で採用される注目のCo-opプレイ要素も体験。『Dead Space 3』のCo-opは、キャンペーンモードを通して途中参加/退出が可能な仕様で、プレイヤーはアイザックと新キャラクターの軍人ジョン・カーバーを操作。単に戦うための協力プレイではなく、Co-op独自のギミックやストーリー性が加えられています。
このミッションでは、パートナーであるカーバーが精神錯乱状態に陥り、ステージ上のあちこちで、アイザックプレイヤーの画面上には表示されない不気味な幻覚を目にするという、意表を突く演出が用意。真っ暗な通路に、『Dead Space』の世界観には似付かわしくない人形が突然置かれていたり、まさにお化け屋敷のような精神世界に没入したりと、カーバー側プレイヤーは恐怖を味わうことになり、反対に何も見えないアイザックプレイヤーも驚かせることになりそう。
追加のダイアローグやカットシーンによってCo-opプレイだけで描かれるカーバーのバックストーリー、専用のサイドミッション、そして随所に現れる謎の女性の存在など、気になる点も多いので、製品版ではぜひフレンドと一緒にプレイして確かめたいところ。
EA Showcaseで本作をプレイして感じたのは、Co-opや武器作成システムをはじめとする多数の新要素はさておき、Dead Space特有の“四肢をバラバラにするかされるか”常に一瞬の死と隣り合わせの、緊張感と重厚感あるゲームプレイは健在であるという点。ヘルメット内で響くあのアイザックの乾いた悲鳴を聞くだけで、シリーズファンならきっとコントローラーを手放せなくなるはずです。
『Dead Space 3』はPC/PS3/Xbox 360を対象に北米地域で2013年2月5日発売予定。
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