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【そそれぽ】第9回:近未来?ノスタルジック?3DS『VectorRacing』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。第9回を迎えました【そそれぽ】のお時間です

任天堂 3DS
VectorRacing
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インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。第9回を迎えました【そそれぽ】のお時間です

お盆シーズンだったこともあってゲーム業界も落ち着いていた模様。そんな中ドイツの「gamescom 2011」からPS3値下げWi-FiなしPSPの発表などビッグニュースも飛び込んできました。更には新型のWiiにはゲームキューブとの互換がなくなるなんて話もあるそうですが、皆さんはWiiでGCソフトをプレイしてますかー?せっかくのWiiのGC互換を活かすべく、ぜひ【そそれぽ】の『ルイージマンション』の回を参考にGCの名作も遊んでみてください。

ということで、ここまでの文章とは何の脈略もなく、今回取り上げるゲームは、アークシステムワークスのニンテンドー3DSダウンロードソフト『VectorRacing』です。

インサイド編集部の先輩から「やってみなきゃわからないゲームを伝えるのが【そそれぽ】の使命だ!さあ書くのだ!インサイド読者のために!そしてゲームを愛する全ての人達のために!」という言葉を頂き、今回は何か気になるけど、どんなゲームなのか想像がつかない『VectorRacing』にチャレンジしてみたいと思います。「ノスタルジックレーシングゲーム」ということですが・・・。

【そそれぽ】初の本格レーシングです。それでは早速プレイしていきましょう。


■今までで一番浮かび上がって見えた
基本背景は真っ黒。ワイヤーフレーム状のマシンとコースは立体視と相性が非常に良いのか、今までやってきた3DSのゲームの中では一番自然に浮かび上がって見えました。この「自然に」というところがすごく大事で、視差が強いわけでもなく、スッと立体に見えます。黒い背景とワイヤーと言えば、ある意味では「バーチャルボーイ」を彷彿させますね。この自然な3D感は、シンプルな見た目ゆえの恩恵なのかもしれません。


■すごく遠くまで見えます
コースもマシンもワイヤーフレームなので、透け透けです。どんなに坂があろうがカーブしようが立体交差があろうが、全体を把握し易いです。敵のマシンの位置はもちろん、坂の向こうにある緑色のパネル「加速装置」の場所まで把握できるので、コースを覚えてなくてもある程度レースらしいレースをすることができます。


■速さと面白さが比例する
マシンスピードによって難易度が「NOVICE」「NORMAL」「EXPERT」の3段階になっている本作。遊びやすい「NOVICE」のスピードではどうも物足りず、始めたばかりにも関わらず「NORMAL」に上げてみたら急に爽快感が上がりました。調子に乗って「EXPERT」もプレイしましたが爽快感はもちろんですが難易度もかなりアップ。マシンは何度も粉々に(笑)。「EXPERT」に慣れればすごく気持良くプレイできるのではないかと思います。


■コーナーの位置取りがし易い
コースの多くにラインが入っているため、マシンの位置取りがし易いです。逆に言うと、コーナリングのラインが上手くいったときも、上手くいかなかったときも、その場でわかってしまうので、コーナリングに入る手前でも失敗の悔しさが湧きます(笑)


■いろいろ淡白
この黒い背景とワイヤーフレーム状の描写というこだわりは良い意味で淡白なためにゲームの個性としてしっかり感じることができます。しかし、他の全ての表現も淡白なために、全てがやや単調な印象が目立ちました。それを特に感じたのは、個人的には音楽の種類の少なさ。どのコースでプレイしても音楽が同じなので、例えば「グランプリ」でも最終の4レース目でも1レース目と同じ音楽が流れています。


■細かに気になったところ
マシンの操作は基本スライドパッドなのですが、メニューの操作は十字キー。メニューの操作をスライドパッドでやろうとして「あれ、動かない?ああそうか十字キーだった」という場面が何度あったことか(笑)。メニュー操作もスライドパッドに対応してれば戸惑わずに済んだかもしれません。

また基本真っ黒な背景なので、プレイする場所の照明や光の角度によってよく自分が映り込みます。映り込みが気になりだすと3Dの視点が破綻してしまいやりづらい状況に。照明の位置などを確認して映り込みが起きにくい場所でのプレイをオススメします。


■総評:神ゲーへの序曲となるか
レトロな近未来観は非常に好感で、リアル一直線な近年のレースゲームとはかなり違う印象です。またプレイの心地も良く、特に「NORMAL」以上の難易度のスピード感などはとてもいい感じでした。それゆえにもうひとつ盛り上がりに欠ける全体の演出面がすごく惜しいです。もうほんの少しだけ、プレイヤーの気持ちが高ぶる何かエッセンスが欲しかったです。もし次回作があるのなら世界観へのこだわりを捨てずにこの路線で、更に爽快感があるものを期待します。

リアル志向のドライブシミュレーター系ではないアクション系レーシングゲーム好きの方にオススメです。また立体視の体感を重視している方には特にオススメします。すごい浮かび上がりますよ。


【そそれぽ】第9回、いかがでしたでしょうか?猛暑と豪雨が入れ替わり立ち代わり続いていますので、体調管理には十分ご注意を。次回もどうぞお楽しみに!


(C) ARC SYSTEM WORKS
(C) Sweet-Soft


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:そそそげえむ
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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