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Wii Uは「テレビの未来を提案する」―任天堂・岩田聡社長

任天堂がE3で発表した新型ゲーム機「Wii U」。そのはっきりとした特徴の一つである、コントローラー中央に据え付けられたディスプレイ。これは単に手元にディスプレイが増えるという以上の意味を込めたものになるようです。

任天堂 Wii U
岩田聡
  • 岩田聡
任天堂がE3で発表した新型ゲーム機「Wii U」。そのはっきりとした特徴の一つである、コントローラー中央に据え付けられたディスプレイ。これは単に手元にディスプレイが増えるという以上の意味を込めたものになるようです。岩田聡社長が第1四半期の業績発表に合わせた質疑応答で明らかにしています。

あともう一つ、今日せっかくの機会ですので、いつかお話ししようと思っていたことを一つお話ししようと思います。それは、これからテレビはどうなるのかということです。この中にも私以上に詳しい方がいらっしゃると思いますが、いろいろエレクトロニクス系の雑誌などを見ていますと、総じて「テレビはマルチスクリーン化する」、あるいは「テレビはスマートフォンと連携する」というようなこと、そういうことが未来として語られているように思います。Wii Uの提案というのは、「特に最新のテレビに買い替えていただかなくても、家のテレビがマルチスクリーンになります」というものでもあります。


しかしながら岩田氏は日本においては地デジ化で買い換えられたばかりのテレビが再度置き換わるのは近い未来では現実的ではないとし、テレビを買い替え無くても、テレビがインターネットと密結合するマルチスクリーンテレビに置き換わるという点もWii Uの提案の一つとしたいとしています。

もちろん、最上級のゲーム体験ができるという特長を軽視しているわけではなくて、それは一つの大変重要な側面ですが、それだけでは家族全員の方にとってWii Uが関係のあるものになりませんから、Wii Uを家族全員の方に関係のあるものにするために、このような側面が必要になると考えています。ですから、Wii Uというのは「テレビのある場所に縛られずに新しいプレイスタイルを提案するもの」でもありますし、「マルチスクリーンで新しい遊びを提案するもの」でもありますし、同時に「テレビの未来を先取りするもの」であるということも併せて考えている、そういう商品だとお考えください。


任天堂が「ゲームを家族全員のものにする」というテーゼを掲げ、Wiiでは性能を犠牲にしても省電力、省スペース、静音を目指しました。Wii Uにディスプレイが搭載されるということは、家族全員でリビングで遊ぶこともできるし、一人でリビング以外でも遊べるということを意味します。発売は来年4月以降で、詳しい価格や発売日の発表も来年になるということですが、任天堂がどのような提案をしていくのか興味深いところです。
《土本学》
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