ゲームプレイは通常の2D格闘ゲームとは大きく異なり、リズムゲーム的でした。このリズムゲーム部分はタッチスクリーンと非常によく合致していて、なるほど!と目からウロコが落ちました。ボタンが無いハードで楽しくプレイをさせてくれる、非常に良いアイデアの練り込み具合です。グラフィックもスマートフォンの限定された性能でもかっこ良く、フル3Dモデルがリアルな技を繰り出します。カメラは自由に動かす事が可能で、アクションを色々なアングルから見れる、ゲームに彩りを添える機能でした。
僕は今回日本人の空手家メグル・イノクマ(猪熊 巡)さんをキャラとして選択しました。ネクタイを脱ぎ捨てスーツの襟元を大きく広げたワイルドなサラリーマン風の姿が個人的に大ヒットです。ゲームをスタートすると自分のプレイヤーを選び、対戦で使う技を最大4つまで選択します。そして対戦が始まると技を選択して、攻守を交互に進めていきます。技にはチャージターン数が設定してあり、大技ほどタメにターン数がかかります。
技を仕掛けると相手の身体のシルエットが現れ、タイミングよく攻撃ポイントをタッチしていきます。タッチ成功するとヒットをし、ミスは攻撃ミスになります。ポイントが、攻撃の種類によってタッチタイミングの表れ方が異なる事にあります。素早い突きの連撃の場合には相手の身体にタッチポイントがたくさん現れ、素早く指を動かさなければなりません。中には赤色の「スカ」タッチポイントも現れ、これが相手のフェイントのように感じます。蹴り技のような強力な一撃はタイミングが厳しく、一発外すと相手からのカウンターの可能性すらあります。このタッチ操作が小気味良く、レバーとボタンの従来の格闘ゲームよりも楽しく技を出しているという実感が湧きます。
入力が終わったらアクションが始まり、タッチした連撃通りに攻撃します。中には外したタッチが空振り、ダメージを与えます。アクションが終わったら次は相手側の攻撃を防御します。攻撃と同じように、相手の攻撃をタッチで防ぎます。相手の出す技は初めは対応が難しいですが、同じ技が連続でくると完封することもできるようになります。
Q.どうやってこのゲームシステムを思いついたのですか?
従来の格闘ゲームシステムをスマートフォンに移植すると画面を指が塞いでしまう事が嫌でした。広い画面でアクションをみせて、そして広い画面全体を入力デバイスとして使う。この二つを行うには入力パートとアクション描写をすっぱり二つに分けて交互に行う事にしました。(ピッペル氏)
電車の中で手軽にプレイをするには最適なシステムになっています。スマートフォンはゲームに向かないと考えていましたが、巧く入力デバイスの特徴と捉えているゲームプレイになっています。
何度か試合に勝ち残るとポイントが貯まり、新しい技やコスチュームが購入できます。勝ち進むと最後には北斗旗無差別級優勝2回、第9代無差別級キング・オブ・パンクラシスト、K-1 WORLD GP 2005、2006、2007、2009王者、初代K-1スーパーヘビー級王者のSem Schilt(セーム・シュルト)選手。そして現Strikeforce世界ヘビー級王者、現DREAMヘビー級暫定王者、K-1WORLD GP 2010王者のアリスター・オーフレイム選手のどちらかが立ちふさがります。出演契約を結び、正式にゲーム出演は初との事でした。日本でも人気のK1等のMMA総合格闘技。そこで世界的に知られる人気スターの登場はちょっとしたサプライズでした。
ただ、今回のプレビューで残念に思ったのが対戦機能が無い事。『Fight Game:Rivals』はCPU対戦のみです。
Q.ゲームデザインとしては対戦はアリですよね?相手プレイヤーにこっちの技に慣れないように試合で使う4種の技を選択したり、毎ターン出す技の選択の駆け引きとか楽しそうだと思ったのですが。
当初は対戦も視野に入れて開発を行っていました。しかしWindowsPhone7に対戦を簡単に行うだけの機能がまだ無いのです。Wifi接続による無線LANならできますが、かなり珍しい状況であったので、今回は見送りになりました。しかし、Window7はプラットフォームとしてまだ発表されたばかり。今後の開発によってはFightClubの次回作は対戦モードが可能になるかもしれません。
ピッペル氏もまた残念そうに話していました。
5年もすれば、携帯電話も現PS3と同程度の処理能力を得る予想です。携帯電話のゲーム市場は今後拡大をしていくでしょう。グラフィックや処理能力は上昇する中、スマートフォンのインタフェースをより活用する新しいアイデアが重要になると思います。Khaeonのみせてくれた、プラットフォームに合わせた新アイデアの洗練が楽しみです。
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