プレイステーション3のPlayStation MoveとXbox360のKinect、二つのモーションコントロールにライト層が注目。コア層には『モンスターハンターポータブル 3rd』をはじめとするゲームがアピールしていました。ライト層とコア層の両方に目玉があったバランスの良いゲームショウだったのではないでしょうか。
特に注目すべきはXbox360陣営のソフト調達能力とコア層への訴求力です。専用コントローラーでロボットを操る戦場シューティング『鉄騎』にまさかの新作『重鉄騎』が電撃発表。『パンツァードラグーン』の二木幸生氏が手がけるKinect専用シューティング『Project Draco』が出現。プロレスファンの心のゲーム『ファイヤープロレスリング』にアバター対応の新作が登場。伝説のシューティング『レイディアントシルバーガン』が待望のリメイク。いずれも現世代での復活を望まれていた作品群であり、1990年代に青春を過ごしたコアゲーマーたちには夢のようなラインナップといっても過言ではないでしょう。
これらのソフト群にはそれぞれに意義があります。『重鉄騎』は和製ロボットゲームの、『ファイヤープロレスリング』は和製プロレスゲームの血脈を未来へつなぐものです。『レイディアントシルバーガン』は海外での入手がきわめて困難であり、海外ファンには待望のリメイク。『Project Draco』はコアゲーマーにKinectをアピールするのにもってこいです。
一方でKinect用ライト層向けタイトルの『Kinec アドベンチャー!』『Kinec スポーツ』が話題となり、『DanceEvolution』が続編の群れを押しのけて「日本ゲーム大賞 2010 フューチャー部門」にランクインするなど、新規タイトルやライト層向けへのアピールも充実していました。
ゲーム会社の仕事というのは「夢を売ること」。たった6文字ですが、ラインナップの選定や準備という表に出ない苦労があります。今回Xbox360陣営は夢を売るためにしっかりと準備をし、結果を出したのです。TGS2010後の話題の推移を見るに、Kinectの滑り出しはスムーズなものだった・・・といっても良いでしょう。
一方、もうひとりの巨人である任天堂は息を潜めています。裸眼3Dという分かり易いポイントを持つ「ニンテンドー3DS」は今後どう動いていくのでしょうか。「ニンテンドー3DS」のインパクトがPlayStation MoveやKinectを吹き飛ばしてしまうのか。据え置きHD機はPlayStation MoveとKinect、携帯機は「ニンテンドー3DS」という棲み分けができるのか。
9月29日の「任天堂カンファレンス2010」が終わったときこそが、次世代機戦争の真のスタートと言えるのかもしれません。
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