人生にゲームをプラスするメディア

Wii用お絵かきタブレット開発秘話「実はヌンチャク」

Wiiのお絵かきタブレットの開発は一筋縄ではいかなかったようです。

任天堂 Wii
Wii用お絵かきタブレット開発秘話「実はヌンチャク」
  • Wii用お絵かきタブレット開発秘話「実はヌンチャク」
Wiiのお絵かきタブレットの開発は一筋縄ではいかなかったようです。



THQが発表したWii用タブレット「uDraw GameTablet」が話題を集めています。Wiiリモコンをセットするタブレットで、本格的なお絵かきも可能な『uDraw Studio』が同梱されます。

プロダクト部門のディレクターであるWayne Cline氏は「uDraw GameTablet」の開発にまつわる様々な苦労を語っています。

Wiiでお絵かきするのならWiiリモコンを使えばいい・・・と考える人は多いと思いますが、これは以外と思った通りに行かないそうです。

「一般的な問題の一つは、あなたが何かを描こうとするときにWiiリモコンを安定させるのが非常に難しいということで、絵は結局ガタガタになってしまいます。プレイヤーが描こうとしているものをより忠実に再現できるデバイスを出す時だと考えたのは自然なことでした」

よりスムーズにお絵かきするため、様々な試行錯誤が行われました。

「最初に我々が実験したのは、絵を描くフィールドから赤外線ビームを発射しWiiリモコンで受信するというものでした。ペンがLEDを内蔵していて、自身の位置をチェックするという方法もありました。これはいろいろなレンズや鏡を使いますから、タブレットが複雑な上に靴箱ほどの大きさになってしまったんです。これが本当に大きかったので、我々はタブレットに戻りました」

お絵かきに使うペンの正体は実はヌンチャクだといいます。

「Wiiリモコンをタブレットに入れるとき、接続部分がヌンチャクのようになっているのが分かると思います。我々はヌンチャクの能力を模倣しており、タブレット自身もヌンチャクと同じチップを使っています。ペンにはCとZのボタンがあり、筆圧を感知するのはヌンチャクのアナログスティックと同じ能力というわけです」

ヌンチャクが転じてお絵かきペンになるというのは意外な事実。アナログ入力を筆圧チェックに使う辺りもアイデアといえるでしょう。

なお、「uDraw GameTablet」の開発には任天堂の協力もあり、様々なアイデアがやりとりされたとのこと。追加デバイスとはいってもハード上の制約はつきまとうもので、これを解決した手腕は高く評価されるべきものでしょう。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. ダークファンタジーACT『明末:ウツロノハネ』舞台の明王朝末期の蜀でいったい何が起こっていたのか?ゲームをより深く楽しめるように歴史的背景を学ぼう【ゲームで世界を観る 特別編】

    ダークファンタジーACT『明末:ウツロノハネ』舞台の明王朝末期の蜀でいったい何が起こっていたのか?ゲームをより深く楽しめるように歴史的背景を学ぼう【ゲームで世界を観る 特別編】

  2. 『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

    『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

  3. 『あつまれ どうぶつの森』移住費用5000マイル支払いに役立つ!序盤でもパパっと終わるたぬきマイレージ8選

    『あつまれ どうぶつの森』移住費用5000マイル支払いに役立つ!序盤でもパパっと終わるたぬきマイレージ8選

  4. 『マリオ3』は最弱の「カエルスーツ」のみでクリアできるのか!? 特殊すぎる変身アイテムでいざ挑戦【スーパーマリオ35周年特集】

  5. 『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

  6. 『あつまれ どうぶつの森』マルチプレイをさらに楽しむ10のコツ! 準備しておけば一緒に遊ぶのがさらに楽しく

  7. 国内ではほとんど情報が無い海外版ファミコン「NES」の不思議な世界─ソフトの入れ方すら異なる“別物”っぷり!生粋のマニアがその魅力を語る

  8. 『スプラトゥーン3』で真っ先に慣れたいジャイロ操作のコツ―初心者はまず、思わず傾く体をこらえて!

  9. 天変地異の前兆!?『あつまれ どうぶつの森』で釣れる「リュウグウノツカイ」ってどんな魚?【平坂寛の『あつ森』博物誌】

  10. 衝撃の事実!『ポケモン』モンスターボールの誕生に隠された“ある教授の研究”とは…

アクセスランキングをもっと見る