人生にゲームをプラスするメディア

【CEDEC 2010】ゲームのノウハウを結集した地デジレコーダー「torne」

使いやすいインターフェースが好評のtorne、そこにはゲームのノウハウが活かされていました。

任天堂 その他
【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
  • 【CEDEC 2010】ゲームのノウハウをtorneに注入すると?
使いやすいインターフェースが好評のtorne、そこにはゲームのノウハウが活かされていました。

「torne(トルネ)に注ぎ込まれたゲーム制作現場のノウハウ」では株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 制作部 シニアゲームデザイナーの西沢 学氏とソフトウェアプラットフォーム開発部の石塚 健作氏がtorneのインターフェースの開発秘話を明かしました。

torneとはプレイステーション3用の地上デジレコーダーキット。直感的かつ操作性の高いインターフェースで知られ、発売直後は品薄騒ぎも起こりました。

地デジレコーダー数あるなかで、なぜtorneが評判になったのでしょうか。他社の地デジレコーダーはあらゆるニーズに応えるため多くの機能が必要とされますが、「家電はナンバーワンを目指すが、toeneはオンリーワンを目指す」という姿勢の元、本当に必要な機能のみを抽出・簡便化し、toeneにしかできないオリジナル機能をつけたことが勝因となったといいます。

プレイステーション3らしい地デジレコーダーとは「圧倒的な快適操作の実現」。
これを実現するため「マニュアル不要のわかりやすさ」「気持ちイイ応答」「効果的な演出」がキーワードになりました。西沢氏のゲーム制作部隊と石塚氏のシステムソフトウェア制作部隊が「社内でも珍しい横軸の制作体制」(西沢氏)で連携。ゲームデザインのノウハウを導入し、UI(ユーザーインターフェース)デザインを外注して制作が進みます。

2010年3月の発売に間に合わせるためには1月のマスターアップが必須。しかしながら実機が上がってきたのは前年9月という、アプリ先行の開発状況。

デュアルショックだけでなく、PSPやTVのリモコンでも操作できないといけない・・・という制約の下、○ボタンで決定、×ボタンでキャンセルするよう、すべての状況でボタンへの意味づけを統一。「左から右へ操作が進む」「リストなどは上下に並べて選択させる」「どこかで迷っても×連打で見慣れたトップ画面へ戻る」「ダイアログを小さくメッセージ量を抑え、視点を動かさなくても済むようにする」「必要な情報を際立たせ、不要な情報はぼかすなどして隠す」「番組表ではEPGで得られる情報のすべてではなく必要なもののみを表示する」「1フレーム(1/60秒)単位で操作を受け付け、どこでもキャンセルができるようにする」「常に画面のどこかを動かす」「スピード感を上げる効果音を鳴らす」など、ゲームUI制作の基本を取り込んだ配慮を加えることでtorneのインターフェースが完成しました。

こうした配慮をするには、西沢氏がゲーム制作の現場で培ったノウハウが役立ったといいます。インターフェースの評価にはゲームのチューニングチームを使い、ゲーム同様の工程でクラッシュアンドビルドを繰り返すなど「ゲーム作りの基本を忠実に守った」とのこと。

西沢氏は「いまはベース作りが終わり、ここから楽しいことが起こる土俵を整えた。これからのtorneの進化に期待してほしい」と講演を締めくくりました。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?

    【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?

  2. 『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】

    『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】

  3. 「噂の『新型ニンテンドースイッチ』に期待する新要素は?」結果発表―価格低下や性能強化、サイズ変更など様々な変化が望まれる!【読者アンケート】

    「噂の『新型ニンテンドースイッチ』に期待する新要素は?」結果発表―価格低下や性能強化、サイズ変更など様々な変化が望まれる!【読者アンケート】

  4. 【ジャンプフェスタ2014】日本で一番最初に遊べた『マリオカート8』は大人気!任天堂ブースはマリオ一色

  5. 『ポケットモンスター ソード・シールド』小ネタ13選!あなたはすべて知ってる?

  6. 国内ではほとんど情報が無い海外版ファミコン「NES」の不思議な世界─ソフトの入れ方すら異なる“別物”っぷり!生粋のマニアがその魅力を語る

  7. 今年で20周年の『ペーパーマリオ』シリーズを振り返る!新作『オリガミキング』も7月17日に出るぞ

  8. 『牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ』発表!約20年の時を経て「わすれ谷」でのスローライフが新生【Nintendo Direct 2022.9.13】

  9. ゼルダの伝説、宝箱の作り方

  10. 実は二人でも遊べる!?『初音ミク Project DIVA MEGA39's』の魅力と新しい楽しみ方を紹介

アクセスランキングをもっと見る