今回は『METROID : Other M』を手掛ける坂本賀勇氏、『THE LAST STORY(ラストストーリー)』を手掛ける坂口博信氏の2人を中心に、岩田社長が話を訊くという異例の内容です。
まずはファミコンディスクシステムで発売された『中山美穂のトキメキハイスクール アイドルホットライン』から話が進みます。当時のスクウェア(現スクウェア・エニックス)からの企画で、開発の終盤に任天堂に通っている中で坂口氏と坂本氏が遭遇します。つまり最初の出会いは23年前ということになります。
続いて坂本氏が始めて遊んだテキストアドベンチャーが『ポートピア連続殺人事件』と語ります。『ドラゴンクエスト』の生みの親が手掛けたゲームとして有名です。その頃、丁度当時の上司だった横井軍平氏が「『ファミコン少年探偵団』を作る必要がある」との発言をキッカケに、『ファミコン探偵倶楽部』が誕生。坂本氏はシナリオを担当し、その後『カエルの為に鐘は鳴る』『トレード&バトル カードヒーロー』『メトロイド ヒュージョン』でもシナリオを担当。そして『METROID : Other M』では久々にシナリオを手掛けました。
一方、坂口氏は『THE LAST STORY(ラストストーリー)』について語ります。これまではストーリーをベースにGCムービーを入れてRPGを作ってきましたが、今回はそれをリセットして研究段階から開発がスタート。そしてそこにストーリーを入れる手法で作っていると坂口氏。キャラクターが作られていないので、仮のモデルとして赤と青の豆腐のようなものを動かしてたそうです。これを「豆腐くん」と呼ばれ、後に作られたキャラクターとストーリーに差し替えて現在の形になったということです。
インタビューでは「人の心を動かすこと」について2人がそれぞれの想いを語っています。さらに付録として2010年3月に行われたGDC講義内容も合わせて掲載されています。「社長が訊く」本編並みのボリュームとなっていますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
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