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「ゲームを出すだけでは目標のユーザー層には届かない」 ― DSiウェアのクリエイターが問題点を指摘

ユニークなDSiウェアを生み出したクリエイターは、自作を取り巻く問題に関して語ります。

ゲームビジネス 市場
「ゲームを出すだけでは目標のユーザー層には届かない」 ― DSiウェアのクリエイターが問題点を指摘
  • 「ゲームを出すだけでは目標のユーザー層には届かない」 ― DSiウェアのクリエイターが問題点を指摘
ユニークなDSiウェアを生み出したクリエイターは、自作を取り巻く問題に関して語ります。

『Move your Brain - Rollaway Puzzle』はニンテンドーDSiを傾けて遊ぶDSiウェアのパズルゲーム。カメラを使ったヘッドトラッキングにより加速度計と同様の操作を実現したことで知られています。



同作のクリエイターであるStéphane Capo氏は、自作に関し『スーパーモンキーボール』の影響を受けた、と述懐。発売後の様々な問題に関しては、以下のようにコメントしています。

「ゲームサイトを通してマーケティングしたが、必ずしも子供やカジュアル層といった目標には届いていなかった。彼らはDSiウェアがダウンロードするものだと知っていても、App Storeほど分かり易くないと感じただろう。まずニンテンドーDSiをWi-Fiに接続する必要があるし、ニンテンドーポイントをクレジットカードで買わないといけない」

「我々は最初のゲームを出せて満足だが、多くの間違いを犯したことも知っている。将来のタイトルではこれを繰り返さないようにするだろう」

「多くの間違いを犯した」とは穏やかではありませんが、低予算ゆえの宣伝手段の少なさとダウンロードに必要な手間という、ダウンロードゲームの問題点が浮き彫りになっています。

Capo氏は問題点を指摘する一方でDSiウェアは「独立系プロダクションにとって良いプラットフォーム」であると賞賛します。

ダウンロードゲームの歴史はスタートしたばかり。マーケティングも開発も、まだまだ試行錯誤の段階といえるでしょう。
《水口真》
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