人生にゲームをプラスするメディア

「ダウンロード販売はパッケージ販売を追い越すのか?」任天堂、SCE、マイクロソフトのスタッフが語る

2010年、ダウンロード販売はパッケージソフトを追い越すのでしょうか?

ゲームビジネス 市場
2010年、ダウンロード販売はパッケージソフトを追い越すのでしょうか?

海外ゲームサイトMCVは、この興味深いテーマに関して任天堂、SCE、マイクロソフトのスタッフに聞いています。

任天堂UKのゼネラルマネージャーDavid Yarnton氏
「私はデジタル配布されるゲームが長い歴史を持っているパッケージソフトを追い越すとは思いません。大多数の消費者はナローバンドであり、ダウンロード販売の準備ができていません。消費者は幾らかのエリアでコンテンツのダウンロードを始めました。しかし我々は小売店がかなり先まで重要不可欠なパートナーであると見ています」

SCEUKのマネージングディレクターRay Maguire氏
「顧客は常に変化しているが、我々はブルーレイディスクで供給される超大作やPLAYSTATION Storeでつまめるようなゲームなどを供給する。レポートは2012年までに全ての英国家庭が最低2Mbpsの回線にアクセスできるようになるとしている。それまでは比較的小さなファイルにとって直接ダウンロード方式が便利かも知れないが、ブルーレイディスクでリリースされるような25GBや50GBものデータにアクセスする……などと予想するのは現実的ではない」

マイクロソフトの北ヨーロッパエリアエンターテイメントアンドデバイス部門のディレクターNeil Thompson氏
「より多くのパブリッシャーがXbox LIVEの価値を知ることで、ゲームのデジタル配布は次の三年間で爆発的に増加するでしょう。しかし、小売店が箱に入れられたゲームを通して重要な役割を演じ続けることでしょう」

ハードメーカー三巨頭はダウンロード販売に関してそれぞれ微妙に異なったスタンスを持っていますが、いずれも小売店によるパッケージ販売がまだまだ主流であるとする考えの模様。Yarnton氏とMaguire氏が共に挙げる通信インフラの未整備もダウンロード販売には大きな壁となるようです。
Thompson氏が語る「次の三年間」はインフラの整備にも有効な時間ですが、時間と共に緩やかに移行していくのか、それともパッケージ販売の時代が続くのか、今後も議論されるべきテーマといえるでしょう。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. ポケモンUSAの社長が交代

    ポケモンUSAの社長が交代

  2. なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

    なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

  3. NESTAGE、「wanpaku」「TVパニック」など14店舗を閉鎖

    NESTAGE、「wanpaku」「TVパニック」など14店舗を閉鎖

  4. 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』製品版からカットされた複数のステージと行方不明のプロトタイプにまつわる感慨深い回顧録

  5. 迫力のドット絵でサイバーパンクを表現した『The Last Night』がクール!家庭用版も開発中

  6. ハドソンに爆破予告で29歳男性が逮捕―『桃鉄』の要望聞き入れられず

  7. 9割がお蔵入りする個人制作ゲーム、完成させる秘訣は - IGDA日本SIG-Indie研究会レポート

  8. 川島隆太教授、『脳トレ』のロイヤリティは受け取らず

  9. ミドルウェア開発からゲーム制作まで~シリコンスタジオにPS3『3Dドットゲームヒーローズ』について聞く

  10. USJのVRジェットコースター「XRライド」がヤバ過ぎる…レールのない空間を走り、前振りなく急落下する

アクセスランキングをもっと見る