ゲーム内広告がゲームの妨げになるとして除去されました。
欧州ソニー・コンピューター・エンターテイメント・ヨーロッパ（SCEE）は『WipEout HD』においてゲーム内広告を除去しました。
『WipEout HD』ではオンラインプレイのロード画面でゲーム内広告が表示されるようになりましたが、広告を表示する際のロード時間がそうでない場合に比べて10秒近く増えるということが問題視されました。
海外の有志による比較動画では、広告無しのオフラインでは既にレースが始まっているのに対し、広告ありのオンラインでは未だにロード中という結果が出ています。
今回の広告はゲーム内広告を扱うDouble Fusionによるもので、北米と欧州地域が対象。『WipEout HD』は同社がソニー製ハードで展開する最初のケースとのこと。
SCEEのスポークスマンは「広告は『WipEout HD』から取り除かれました。我々はゲーム内広告がゲームに影響を及ぼさないことを確実とするために調査しています」とコメントしています。
これまでゲーム内広告では「ゲーム中に現実に引き戻される感じがする」など主に情緒面での問題が指摘されてきましたが、今回の問題は「ロード時間が10秒近く増える」というプレイアビリティに関わるもの。SCEEの英断が評価されると同時に、今後の導入には慎重な検証を求める声も出てきそうです。
《水口真》
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