スタジオマネージャーのロブ・マーフィ氏は、「今日はエイドスにとって非常にエキサイティングな日です」との声明を出しました。「『Deus Ex』はエイドスで最もすぐれたフランチャイズの1つで、しばしば最も優れたPCゲームの一つとして評価されています。このゲームを私たちの新しい、エッジの利いたモントリオールスタジオで開発することで、『Deus Ex 3』をさらに優れたゲームにする機会が得られるでしょう」。
「Deus Ex」シリーズはアドベンチャー要素の強いFPSとして全世界でヒットを記録しており、「Thief」シリーズなど独創的なゲームデザインで知られる、ウォーレン・スペクター氏が手がけたタイトルとしても知られています。「3」についても、スペクター氏と密接な協力関係を保ちながら開発を進めているそうです。プラットフォームは公表されていません。
同スタジオには現在80名の開発者が勤務しており、3段階にわけて増強していく方針です。まずクリスマスまでに100名に規模を増加し、品質管理の体制も整えます。2008年には250名に人員を増やし、品質管理の強化と開発ラインを1本増やす予定です。2009年には品質管理100名を含む、合計350名にスタッフを増やし、3ラインの開発機能を持たせるとのことです。そのうち1ラインはオリジナルのタイトルになる予定です。
スタジオ内は大きく広々としており、パーティションも低く、明るく見通しのよいものでした。中央にはサンドバックがつるされており、スタジオのマスコットなのだそうです。部屋の隅には一面に模造紙が張られ、『Deus Ex 3』のさまざまなゲームアイディアが記されていました。開発には24ヶ月を予定しており、順調に進めば2009年の年末に発売となります。ゲームエンジンには『トゥームレイダー レジェンド』を開発したクリスタルダイナミックス社のエンジンが利用されています。
また同スタジオでは開発者の生活水準を保つことが奨励されており、一日8時間、週に40時間以上働いたら、残業は無理強いしないとのことです。総残業時間も5〜10%以内に抑えられています。社内に自転車の駐輪スペースと、シャワー室が完備されている点も興味深く感じられました。
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