折りしも9月11日には米国で同時多発テロが発生し、動乱の時代に突入しようという時期でした。セガが他社ハードとして始めてゲームキューブにリリースしたり、発売前日の9月13日にはカプコンが発表会を開催し、『バイオハザード』をゲームキューブに独占供給する方針を発表したり、発売直後にはシアトルマリナーズが地区優勝を決めたりと明るい話題もありましたが、当面のソフト不足は如何ともし難いものがありました。
ハードとしてはIBMのCPU「Gekko」とATIのグラフィックボード「Flipper」というWiiに繋がるパートナーが揃いました。開発が困難と言われたNINTENDO 64の反省を生かして、スペック性能よりも実行性能を重視した設計がなされました。親しみやすいハードということで、当時流行したキューブ型の本体に、コントローラーも良く使うAボタンのサイズを大きくしたりと工夫が見られました。
2001年末に発売された『どうぶつの森+』や『大乱闘スマッシュブラザーズDX』が大ヒットし勢いがついたものの、年始からはソフト不足が続き、夏と冬に満を持して発売された『スーパーマリオサンシャイン』や『ゼルダの伝説 風のタクト』もいずれもミリオンセラーには至らず、PS2が大きく先行していたこともあって大勢が決した感がありました。
しかしながらゲームキューブも多くの挑戦を生んだハードでした。任天堂はゲームボーイアドバンスとの連携を積極的に進め、「コネクティビティ」として『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(長らく対立してきた任天堂と旧スクウェアの手打ちも実現しました)や『パックマンvs.』などのタイトルが実現したほか、従来のコントローラー以外のインターフェイスの模索としてタルコンガや、対応マイクなどが登場しました。Wiiは基本的にハードのアーキテクチャを踏襲していることもあって、次に繋がるハードであったと言えると思います。
2000年8月23日に幕張メッセでコードネーム「ドルフィン」の正式名称が「ニンテンドーゲームキューブ」と発表された時がこのサイトの1つの始まり(旧Nintendo INSIDE/GAMECUBE INSIDE)でもあり、個人的にも非常に思い入れのあるハードです。もうソフトは発売されませんが、Wiiでもディスクは再生可能ですから、まだまだ行き続けるハードだと思います!
掲示板にはゲームキューブのスレッドもありますので、是非皆さんの思い出を聞かせてください!
・2001年9月の過去ログ
・ゲームキューブで評価の高いゲーム(ユーザーレビュー)
編集部おすすめの記事
任天堂 アクセスランキング
-
【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?
-
『星のカービィ スターアライズ』いくつ知ってる?小ネタ10選【ネタバレ注意】
-
任天堂の不思議なキャラ10選
-
『スプラトゥーン3』で真っ先に慣れたいジャイロ操作のコツ―初心者はまず、思わず傾く体をこらえて!
-
【特集】『星のカービィ』一番強いのはどれだ!?最強コピー能力10選
-
『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた
-
スイッチ版も配信開始された宇宙人狼『Among Us』最初に覚えたい10のコツ!
-
『あつまれ どうぶつの森』ホラーで有名な「アイカ村」が再び夢で登場……! 恐怖の島を体験せよ
-
ヨッシーが食べる珍味10選!それ、おいしいの? それとも……。
-
SF人狼ADV『グノーシア』の「ジナ」が魅力的すぎるので話を聞いて欲しい─彼女が深刻に好きなあの人からのコメントも