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【今どきゲーム事情】中村彰憲:洋ゲー最前線スペシャル・Xbox 360メディアブリーフィング

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■ 事実上の勝利宣言をするムーア氏、しかし日本での戦いは、まさにこれからだ

E3直前になってもほとんど情報のリークがなかった、2007年度のE3。だが、Xbox 360メディアブリーフィングに限っていえば、改めて提示された情報が少ないという事実はともかくとして、雰囲気そのものは例年通りの盛り上がりを維持することができたといえる。筆者としても日本ではあまり体感することができない、米国での360に対する熱狂ぶりを改めて感じることができた。少なくとも米国市場においては、360がゲームシーンの中核に位置づけられているのは確実だろう。

当然のことながら、日本における360の展開がいかなることになるか、については、メディアブリーフィングで触れられることはなかったが、この熱狂が、新しい作品の提案という視点でも、それに呼応したゲーム開発プロセスという視点でも、日本市場とはまた違った方向性で欧米市場が独自に発展を続けるというのを十二分に示唆していたのは明らかだ。そしてこれらの作品群がいつしか日本のユーザーを驚かせる時期が来ると容易に推測される。ムーア氏は『Let’s Finish The Fight(戦いを終結させるぞ!)』を最後の言葉としてブリーフィングを締めくくったが、やはりこれはあくまでも欧米市場に限定された決意のようにも感じられた。日本市場においては、Xbox 360独自の作品群が数多く登場する今年こそが、本格的な『戦い』のはじまりであるはずだからだ。


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《中村彰憲》
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