・女の子向けゲーム
「ゲーム会社が女の子のためにゲームを作る時、それは不十分なモノになる。なぜなら赤ちゃん+ポニー+ピンク色+ファッション=馬鹿売れという公式にすがっているからだ」となかなかに辛辣。女の子向けにゲームを作ること、女性の市場が急速拡大していることは間違っていないとしており、要は安易な発想を戒めているようです。
・無料のオマケ
「ゲーム会社は早期の予約に報酬を与える」が「それはゲーム単独では不十分な出来であると知っているから」で、この辺りの事情はあちらでも変わらないようです。
・スピンオフ
「ものが売れている時、裏の心が“同じようなものを作れば沢山のお金を稼ぎ続けられるんじゃないだろうか”と問いかける」ことからスピンオフ作品が生まれ、これはTVや映画に限らずゲームでも行われているが、ゲームのスピンオフはアクションゲームをレースゲームにするなど別物をもってくるため「最も悪い種類」のものであると指摘しています。
・有名人ゲーム
「我々の多くが有名人に幻想を抱いており、彼らをゲームにカメオ出演させるか、彼ら自身のゲームを作ろうという良いアイデアを思いつくが、これは恐怖だ」。芸能人系のゲームは海外では未だに一大勢力のようです。
・あまりに多くの誇大な売り込み
「売り込みは一般的に良いものであり、ウォータークーラーの周りでの話題を提供する。売り込みはあらゆるメディアによる後押しとなるが、あまりに多いと災いの種となる」とのこと。あるゲームは誇大に広告されすぎてゲーム業界を変革するかのような印象を与えたがそれは失敗したようであり、究極のゲームのように宣伝されたあるゲームは本当に未完成のようだった……と行きすぎた広告攻勢を疑問視しています。
・発売延期
「延期すればするほど期待は高まるが、期待が高すぎゲームがたいしたことのないものなら失敗に繋がる」と指摘。発売延期は仕方ない事情とはいえこうした負の側面も持っており、少なくなるのなら喜ばしい限りです。
・映画が原作
「映画が原作のビデオゲームがサックな代物であることに驚きさえしない。クオリティの高いゲームをプロデュースする映画はない。『ゴールデンアイ 007』は別だが」。このように、映画原作ゲームに名作が少ない理由はジャンルとしての適合性にあり、映画やコミックはゲームに適さないとする見解を明らかにしています。
ダメゲームに苦しめられるのは洋の東西を問わないようで、ゲームがダメになる兆候もあまり変わらない模様。これらの定義を打ち破る名作が出ることを期待したいところです。
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