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『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』人魚伝説と青春群像劇が交差するジュブナイルドラマが誕生【先行プレイレポ】

2月19日に発売予定の『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』先行プレイレポートをお届け。

ゲーム Nintendo Switch
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』人魚伝説と青春群像劇が交差するジュブナイルドラマが誕生【先行プレイレポ】
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スクウェア・エニックスは、アドベンチャーゲーム『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語(以下、FILE38 伊勢人魚物語)』を2月19日に発売します。本作は、2023年に発売された『パラノマサイト FILE23 本所七不思議(以下、FILE23 本所七不思議)』の新作で、「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2026.2.5」にて突如発表されました。

告知から販売まで約2週間というスピーディーな展開もあり、ファンのあいだでは驚きの声が広がっています。今回はリリースに先駆けてプレイする機会をいただいたため、ネタバレを避けながら『FILE38 伊勢人魚物語』の内容に触れ、前作から受け継いだ要素や違いなど、本作の魅力に迫っていきます。

主人公は“海女の少年”!?伊勢志摩を舞台にした群像劇

『FILE23 本所七不思議』は昭和後期の東京・墨田区を舞台にしていましたが、本作はタイトルの通り三重県・伊勢志摩をテーマにストーリーが描かれています。主人公は三重県鳥羽市の離島「亀島」に住む少年「水口勇佐」で、本編から約5年前に発生した「亀島南海の大災」で、両親や地域住民を亡くしながらもただひとり生き残った人物。さらに島では自らの母「水口似」が、災害を引き起こした原因なのではないかと囁かれており、肩身の狭い思いをして暮らしています。

彼は事故時に死にかけた際にショックを受けたのか当時の記憶はありませんが、薄れる意識の中で“人魚のような姿”を見かけたことを最近思い出しました。もしかしたら人魚が自分を助けてくれたのではないかと考えます。

また災害で亡くなった母が、生前から浮世離れした言動が多く亀島には馴染めていなかったこと。そして遺品整理時に謎の大きな魚のウロコが見つかったことから、“もしかしたら助けてくれた人魚は母だったのかもしれない”と考え、人魚と母の正体を探して災害が起きた南海付近で海女として活動開始。いざ素潜り漁を行った…と思ったら、海底の穴から自分と同じ姿をした妖怪「トモカヅキ」に触れてしまいます。それをきっかけに亀島に迫る“二つの災厄”を防ぐことに奔走するというのが本作のあらすじです。

そして前作同様勇佐の視点だけではなく、群像劇スタイルでストーリーを追うシステムは健在。数ヶ月前に亀島に流れ着き、有力者である和歌山家に居候している記憶喪失の謎の少女「白浪里」、主婦でありながら水死体を調査する「志貴結命子」、ファンタジー作家兼オカルトライターの「アルナーヴ・バーナム(通称アヴィ)」と4名の視点が交差しながらシナリオが進行します。

勇佐視点では人魚や母の謎や亀島の“表”が描かれる王道ストーリー、里視点では友人「沫緒つかさ」の恋模様と共に自らの過去と亀島の裏側が明かされるシナリオが展開。結命子視点では伊勢志摩に迫る危機と人魚の死体が発見された事件を追うミステリー、好奇心から不老不死を願って人魚を探すアヴィ視点では、悪魔祓い師の少女キルケ・ルナーライトとともに伊勢の伝承を巡る伝奇要素と、各キャラクターごとに特色が分かれているのも特徴でした。

追想潜入に素潜り漁…新システムを紹介

複数視点アドベンチャーゲームとしての進め方は紹介しましたが、本作には新システムも実装されています。たとえば「追想潜入」はシナリオの特定位置に差し掛かると画面左上にハイライトされ、ストーリーチャートに新たな場面が追加。本作では必ずしも時系列順に物語を追っていくわけではなく、後から序盤にあたるシーンが明かされることも。徐々に隠された関係性が明かされていく過程には、ワクワクが止まりませんでした。

呪詛バトルもあります

また勇佐が海女ということで、「素潜り漁」を体験するミニゲームも実装されています。素潜り漁は「視点移動」と「アクション」というシンプルな操作で楽しめますが、海の中にはウニなどの獲物が「!マーク」で表示。泳いで近づきターゲットが表示されると「獲る」ことが可能です。一定以上スコアを獲得すると「海女ランク」が上昇し、「潜水力」「泳力」「捕獲力」「探索力」いずれかをレベルアップできます。

さらに「大漁ボーナス」として合計10個以上獲得するとスコアが1.5倍になったり、ヒトデが多いエリアは不漁ゾーンだったりとミニゲーム自体としても本格派です。このように「素潜り漁」はストーリー演出上でも重要な役割を果たしますが、繰り返していくことで徐々に海女として上達する過程を描き、作品のディテールを高めていました。

ジャンルは異なるが『パラノマサイト』らしさは健在

『FILE38 伊勢人魚物語』では、ジャンルが『FILE23 本所七不思議』のホラーミステリーADVから、青春群像伝奇ミステリーに変化しており、青春群像劇らしくホラーテイストもほとんど見られません。前作で心臓が飛び出しそうになったジャンプスケアは存在しないため、怖いものが苦手な方も安心して遊べるでしょう。

深夜がメインで陰鬱・闇のイメージが強かった前作に比べると、夏・青空・海を中心にした背景、“この夏―― きみと生き残る呪い”というキャッチコピーからも分かるように、生と死の立ち位置が逆転したかのような雰囲気に、困惑しているファンもいるかもしれません。

ただ『パラノマサイト』らしくないかと言われるとそうではなく、伊勢志摩の人魚伝説をはじめとしたフィクションと史実を巧みに織り交ぜた伝奇ミステリーは読み応え抜群。TIPSとにらめっこしながら“自分の手で”謎がパズルのように繋がっていく快感に読む手が止まらず、前作のある種醍醐味だったあっと驚くような“ゲーム的な仕掛け”も随所に施されています。

プレイする前に想像していたホラーな雰囲気とは異なりましたが、これもシリーズの引き出しの広さだと思えるような仕上がりでした。次はどのような『パラノマサイト』が描かれるのか、今から楽しみでなりません。


『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ/iOS/Android向けに2月19日(Steam版は2月20日発売)より配信予定です。

詳細は公式サイトをご確認ください。

《SIGH》
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