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オイルでアイセンサーがかすんで…思い出が蘇る『クロノ・トリガー』オーケストラコンサート「時を超える旋律」レポート

2026年1月17日から18日にかけて、東京国際フォーラムホールAで「CHRONO TRIGGER Orchestra Concert 時を超える旋律」が3公演行われました。18日の昼公演に行ってきましたので、その様子をお送りします。

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2026年1月17日から18日にかけて、東京国際フォーラムホールAで「CHRONO TRIGGER Orchestra Concert 時を超える旋律」が3公演行われました。18日の昼公演に行ってきましたので、その様子をお送りします。

『クロノ・トリガー』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から1995年に発売されました。『ファイナルファンタジー』の坂口博信さん、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二さん、『ドラゴンボール』の鳥山明さんという、ドリームチームで作られた1本です。当時のスタッフを見ると、有名タイトルに関わった方たちがこれでもかというぐらいいて、名作なのも頷けます。

そして本公演の指揮はニコラス・バックさん、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、司会は川庄美雪さん、アレンジャーは山下康介さん、志倉知実さん、萩森英明さんでした。

公演プログラムはこちらになります。

01. 予感/クロノ・トリガー

02. 朝の日ざし/やすらぎの日々

03. ガルディア王国千年祭/不思議な出来事

04. 樹海の神秘/風の憧憬

05. 戦い/ファンファーレ1

06. ガルディア城~勇気と誇り~/カエルのテーマ

07. 王国裁判/隠された事実/危機一髪

08. 号廃墟/ロボのテーマ

09. 世界最期の日/ラヴォスのテーマ

10. 時の最果て/愉快なスペッキオ/ファンファーレ3

11. 原始の山/エイラのテーマ

12. 魔王城/錯乱の旋律/魔王決戦

13. 時の回廊/ジール宮殿

14. サラのテーマ

15. 夜の底にて

16. 決意/シルバード~時を渡る翼~

17. 世界変革の時/ラストバトル

18. エピローグ~親しき仲間へ~

19. 遥かなる時の彼方へ

20. クロノ・トリガーメドレー(アンコール)

おおむね、作品の序盤から追っていくような流れとなっており、ストーリーをあまり覚えていない人にとっても優しい構成になっていたと思います。

会場となった国際フォーラムのホールAは、5000人以上入ることもあって、とにかく人、人、人!物販は階段の7階まで列が伸びており、売り切れも出ていました。展示のコーナーもあり、今後発売予定のグッズやフィギュアが飾られて、多くの人が写真を撮っていました。30周年とあって、いろいろなグッズが発売されそうです。

中に入ると客席が人で埋まっており、ステージ上には映る『クロノ・トリガー』のロゴが大きく表示されていました。皆さんの高揚感が伝わってきて、少し緊張したり。筆者は2019年に行われた「CHRONO ORCHESTRA 時を渡る翼 CHRONO TRIGGER & CHRONO CROSS」にも参加しており、7年ぶりの公演が本当に楽しみでした。

こうしたコンサートの時は、必ず手にハンカチかタオルを用意します。それは咳やくしゃみをおさえたり、涙を拭いたりと用途は様々。とはいえ、きっと大丈夫だろうと開演を迎えましたが、時計の音が聞こえ「予感」がはじまると、涙腺が崩壊しました。オイルでアイセンサーがかすむどころではありません。とめどなくあふれてくる涙に困りつつ、ステージに映るゲームの画面を見て、いろいろな思い出がよみがえってきました。

ところで、皆さんの『クロノ・トリガー』の体験はどんなものですか?筆者は、スーパーファミコンでプレイしている姉の横で、座って眺めていたのがこの作品との最初の記憶です。コントローラーを握らなくても物語にのめりこみ、自分も画面の中で冒険をして、楽しんだり悲しんだりしていました。その後、DSで発売した時にようやく初めて自分でクリアしましたが、姉の隣で眺めていた時の記憶が今でも強く残っています。

そうして始まった『クロノ・トリガー』のコンサートですが、ステージに映るゲーム画面のおかげか、コンサートであることを忘れて、作品の世界に浸りました。私が一番最初に購入したゲームのサウンドトラックは『クロノ・トリガー』なのですが、今でもたびたび聞きます。しかしコンサートでは、サントラにも収録されていないガルディア王国千年祭の花火や鳥の音も楽器で生演奏され、再現度に感動しました。

「王国裁判」の音楽になり、私が大好きな裁判所の画面となりました。裁判のシーンの独特な緊迫感も好きですが、背景のアートが今見ても本当に美しくて、大画面で見られてよかったです。思い起こせば、自分が「裁判」というものを知ったのは『クロノ・トリガー』だったような気がします。

どんな作品にも言えることですが、年を経て、ストーリーやキャラクターに対しての感じ方は変化していくものです。今回は特にそれを感じて、ロボのテーマはこんなにも希望を感じる音楽なんだなと思ったりしました。また、ロボと言えば、別れのシーンはいつ見ても涙が出てしまいます。会場でも鼻をすする音や、目を拭いている人がいて、同じ気持ちの人がこんなにもいるんだと感じました。

そして「エイラのテーマ」。エイラはビジュアル的にセクシーなキャラという目立ち方をしがちですが、本当にたくましくてかっこいい女性です。そんなエイラの「長老 お前達 生きてない。死んでないだけ。」というセリフが画面に映りました。今になって、とても突き刺さります。エイラに会ったら、自分も同じことを言われないだろうか?と、ふと思いました。

前回のコンサートでは、「カエルのテーマ」がとても心に残っており、何度見ても世界で一番かっこいいカエルだと思っています。もちろん今回のコンサートでも目を潤ませながら聞きましたが、「魔王城」「錯乱の旋律」「魔王決戦」がお気に入りとなりました。音楽が本当にかっこいいんですよね。あと、年月を経て、魔王がすごく良いキャラクターだなと思っているのも大きいです。こんなビジュアルで弟キャラだなんて…サラと穏やかな日々を過ごしてほしいものです。

途中で休憩をはさみ、後半は静かで穏やかで、少ししんみりとする音楽が多くなりました。大好きな曲が次々と演奏される嬉しさと、もう聴けない悲しさが襲ってきます。そしてクライマックス「世界変革の時」「ラストバトル」では、ラスボスの緊迫感を感じ、苦戦した思い出がよみがえりました。そして画面に映る唯一無二の鳥山先生のデザイン。改めて、とても幸せな空間でした。

最後には、それぞれのキャラクターのシーンが流れながら「遥かなる時の彼方へ」そしてアンコールの「クロノ・トリガーメドレー」。また涙がほろりと流れ、付けていたマスクに染みこむ中、大きな拍手で公演は終わりました。帰りに聞こえてくるお客さんたちの思い出トークも含めて、とても胸がいっぱいになりました。

行けなかった方も、CD「CHRONO TRIGGER Orchestral Arrangement 時を超える旋律」が発売したので、ぜひそちらで音楽を楽しんでみてください。私も、しばらくはこの思い出に浸りながら、音楽を聞いて過ごそうと思います。また開催されますように!



カメラマン:Risa Nishimura
©SQUARE ENIX
Illustration: © BIRD STUDIO/SHUEISHA
Story and Screenplay: © ARMOR PROJECT/SQUARE ENIX

《タカロク》
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