SNKは、シミュレーションRPG『METAL SLUG TACTICS』のニンテンドースイッチ向けパッケージ版を、本日2025年12月11日にリリースしました。
本作は、DotemuとLeikir Studioが共同開発したシミュレーションRPG。人気アクションシューティングゲーム『メタルスラッグ』をモチーフにしており、2024年11月5日にはPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けにデジタル版が発売されました。
本稿では、ニンテンドースイッチ向けパッケージ版の発売に合わせて、改めて本作のプレイレポをお届け!また、専用ボックスに収められた数量限定の「豪華版」もご紹介しています。ぜひ、最後までご覧ください。
なお、執筆にあたってはSNKより提供されたパッケージ版ソフトを使用しています。
シミュレーションRPGになった『メタルスラッグ』
『メタルスラッグ』といえば、緻密なドット絵アニメーションが特徴的な横スクロール型の2Dアクションシューティングゲーム。銃や爆発物、戦車などを使って次々と敵を倒していく爽快感と、気を抜くとあっさりと敗北してしまう緊張感を味わえる作品でした。
一方、「TACTICS」と冠された本作では、ドット絵によるグラフィックの雰囲気は引き続きつつも、ゲーム内容はグリッドベースのシミュレーションRPGに。ターン制でキャラクターの移動先を選んで攻撃などのアクションを行うという、一般的なシステムが採用されています。

とはいえ、ただ決められたステージをクリアしていくだけではありません。
プレイする度にステージがランダムに生成されたり、クリア報酬として様々なスキルを受け取ってキャラクターを強化しながら進んだりする、ローグライト風のシステムが搭載されており、一定数のステージをクリアすると出現するボスの撃破を目指して戦いを繰り広げます。
豊富な選択肢の中から3人チームを編成!
まずは、拠点で出撃するキャラクターを3人選択。最初は「マルコ」「エリ」「フィオ」の3人のみですが、プレイを重ねて条件を達成することで「ターマ」「レオナ」といったキャラクターも開放され、チーム編成の幅が広がります。

さらに、各キャラクターごとに武器セットが4種類用意されており、「手榴弾とグレネードランチャー」から「火炎びんと火炎放射器」といった、全く異なる装備にも持ち替え可能。
武器セットによって一部スキルが変化するほか、各武器にも様々な強化パーツが用意されているため、構成次第ではサポートキャラを高火力キャラとして運用するといったことも可能です。

キャラクターを選んで出撃すると、ステージ選択画面へ。いくつかの分岐から挑むステージを選ぶことができます。
各ステージのクリア条件は、敵の全滅、一定ターン耐久、トラックの破壊などバリエーション豊か。さらに、クリア報酬として弾薬補充、スキル獲得、武器強化などが存在するので、状況を見極めてステージを選択していくことが求められます。

とにかく突っ込まなければ始まらない白熱バトル!
それでは実際に戦ってみましょう。スキルなどが絡んだ場合の例外はあるものの、基本は各ターン中にそれぞれのキャラクターで1回ずつ移動と攻撃ができるというオーソドックスな作りです。

攻撃時にその敵がほかの味方の射程内に位置していた場合、連携攻撃が発動。位置取りや移動順をしっかりと考えることが大切です。
さらに本作の戦闘における最大の特徴は、移動すればするほど有利になるという点。移動距離に応じてダメージ軽減を得ることができたり、スキル発動に必要なポイントを獲得できたりと良いこと尽くめです。

SRPGでは、牛歩で敵を1体ずつ減らしていったり、安全な地形にこもって戦ったりという戦法が強力になりがち。
しかし本作ではとりあえず敵集団に突っ込んで、それから連携攻撃やスキルを駆使して切り抜ける方法を考えるという、趣向を変えた戦闘を楽しめました。

そんなこんなで3ステージをクリアするとボス戦に突入。ボス戦中はマップの地形変化や、事前予告付きでの範囲攻撃などの大規模ギミックも繰り出される迫力あるバトルを楽しめます。

スキルや連携を駆使して大ダメージを叩き出し、なんとかボスを撃破すると次のエリアが出現しました。次エリアに入る前には、中継地点で装備やスキルを購入して準備を整えることができます。
最初に選んだ3人を強化しながら複数のエリアを突破し、モーデンの下へとたどり着きましょう!

動き回るほど有利に立ち回れるSRPG
5時間ほどのプレイ中、操作不能になるエラーに遭遇することも……(スイッチ2の後方互換機能を使用してプレイ)。ただ、戦闘中にもこまめにオートセーブが行われているようで、ゲームを再起動することで大きく巻き戻されることなく直前のターンから復帰できました。
また、ローグライト風のシステムであるが故に、SPRGの魅力のひとつであるキャラクターの育成がプレイする度にリセットされてしまうのはやや残念ではありますが、これはキャラクターのバリエーションを増やすという方向で十分にカバーされていると感じられました。

そのおかげで次はこの装備、こんなチーム編成で出撃してみようというリプレイ性が生まれており、さらに一部装備やスキルには解放条件が設定されているため、プレイの目標も決めやすい作りとなっています。

総じて、動き回るほど有利に立ち回ることができるという、新鮮な体験を味わえる点が印象的な作品。とはいえ、作戦を練る楽しみを味わえないということではなく、むしろ突撃してからはじっくりと打つ手を考えなければ簡単にゲームオーバーになってしまうシビアな一面も兼ね備えています。
筆者のように普段SRPGをプレイするときは慎重なプレイスタイルになりがちだという方は、新たな扉を開くきっかけにもなるかもしれません。


数量限定の豪華版も登場!
また、今回のパッケージ版発売をきっかけに、専用スペシャルBOXに収められた数量限定の豪華版も同時に登場。
中には「ヘビーマシンガン」のパワーアップアイテムをかたどったアクリルブロックディスプレイ、ドットギャラリーブック、ドット絵キャラクターたちの2枚組ステッカーセットも付属しています。


Amazonなど各種通販サイトにて販売中なので、本稿を読んで気になった方は実際に手に入れてみてください。数量限定なので、お早めに! デジタル版で既に遊んだ方も、パッケージ版発売の記念にもう一度手に取るチャンスです。
『METAL SLUG TACTICS』のニンテンドースイッチ・パッケージ版は、12月11日より発売中。価格は通常版が4,950円(税込)、豪華版が9,900円(税込)です。年末年始に遊ぶゲームとして、ぜひリストアップしてみてください!
















