
サンボーンが手掛けるSRPG『ドールズフロントライン2:エクシリウム(以下、『ドルフロ2』)』が一周年を迎え、大規模なアップデートが敢行されました。人気キャラの2体新規実装や、それにまつわる新イベントの同時開催および大量のチケット配布など、現在も様々な催しが行われています。もちろんイベントのみならず、様々な新システムも導入されました。そんな中で目玉となるのは「クルーデッキ」でしょう。これが筆者の心をかき乱す。
「クルーデッキ」とは、端的に言うならば「3D空間で登場キャラたちと交流できるシステム」です。従来はUIから様々な所に移動していましたが、(もちろんそちらも残しつつ)「クルーデッキ」経由で様々な機能にアクセスできるという、一種のシステム間へのハブにもなりえる野心的なシステムです。同時に没入感も高く、キャラとの距離も近く感じられます。
このようなシステムは『ドルフロ2』が初というわけではありませんが、キャラクターたちと近い距離で接することができるということはゲームにおいて重要な要素でしょう。そこで本稿では、「クルーデッキ」システムのみに着眼したレポをお届けしていきます。

◆ぶっちゃけて言うと、“美少女ゲーム好きの理想が詰まっている”から紹介したかった。

まず、『ドルフロ2』のクルーデッキの概要について説明しましょう。設定的には、主人公となる指揮官は『ドルフロ2』にて「エルモ号」という移動型の基地のようなものを所有しています。物語の初めは2人の仲間しか残っていませんでしたが、話が進むにつれ離れ離れになっていたかつての仲間たちと再会できたとあって「皆がくつろげるエリア」を作った……というのが「クルーデッキ」にまつわる物語です。皆で休める場所とあって、クルーデッキはシームレスな複数の部屋から構成されています。

……要するに、女の子キャラたちとイチャイチャできる空間が作られたってことですよ!
正直に言うと、“美少女ゲーム好きの理想が詰まっている”からこのシステムを紹介したかった。『ドルフロ2』は硬派な世界観で、真面目なSRPGです。シリアスな展開も多々ありますし、差別や格差、人間ドラマも描かれます。でもそれはそれとしてスキンはとことんエロい。『ドルフロ』でもエロかったですが、『ドルフロ2』でブレーキが壊れたのかと思うくらいエロくなりました。

ソシャゲとしては、配布される石の量はかなり多め。しかしガチャが緩い一方、「エロ衣装で金を貰うぞ」という強い意思を感じるのがこの1年遊んでいて感じた点です。そんなきわどい衣装のキャラたちと「クルーデッキ」で交流できるのですから、これはもう必然的にインモラルな空間で……。



部屋は今のところ「ロビー」「娯楽室」「テラス」「通路(2種)」「武器庫」「ドローンデッキ」が存在しています。驚くべきは、現在で最大28キャラも配置できるということ。『ドルフロ2』の3Dキャラは完成度が高いですが、処理落ちとかは筆者のスマホ、PCでは現状発生していません。

同時にカスタマイズ機能も充実しています。様々な機能の解放の他、インテリアも細かく彩ることが可能です。前述のように様々なシステムにアクセスすることが可能なので、(移動の手間はありますが)実質的なホーム画面としてもデザインされています。「ゲームへの没入感」を意識したシステムと言えるでしょう。

ただし“自らの分身となる「指揮官」を操作する”という没入感をあえて捨てることもできます。現在は「クルカイ」ひとりのみですが、女性キャラでクルーデッキを散策することも可能です。なぜ没入感を捨てるかということは、多分言うまでもないでしょう。


新たに用意されたアクティビティの中で、バフ効果をもたらせてくれるのは「グルメ料理」「ティータイム」のふたつ。ここではキャラと会話しながらバフを得ることが可能です。そしてシステム的には何の役にも立たないアクティビティは3種類。これが大事です。



映画を見たり、プールで遊んだりと“触れあい”できるアクティビティは現段階で2種類も用意されています。選択肢で反応は変わり、様々なスキンシップを楽しむことができます。戦闘の役に立つバフとかはありませんが、確実に筆者をバフしてくれました。ゲームを超えるバフという概念。

もう、『ドルフロ2』開発陣が“プレイヤーに何を与えたかったか”がこのアクティビティ群への力の入り具合でよくわかります。顧客が本当に望んでいるものを提供してくれているのが「クルーデッキ」システムなのです!

その一方で、チャレンジ精神が溢れて少し的外れなシステムも搭載しちゃっています。それは「リンケージ」システム……(ゲーム内で)VRゴーグルをつけて、キャラクターたちと穏やかな時間を過ごせるというもの。現在のところ、焚火の音が鳴る中で「グローザ」がやさしく話しかけてくれるチルな世界を過ごすというもの。ぶっちゃけASMRシステムですよね!

15分から120分まで設定し「その時間経過後にゲームが自動終了する」という内容ですから、もう完全に寝かしつけ用でしょう! というわけで実践してみました。でもこれが微妙。会話はランダムですが、その中のひとつに「料理を作ったから食べる?」というものが存在してたのです。寝たいのにボルシチ作るし……「あーん」とかさせてくるし……。寝かせたいのか起こしたいのか、どっちだグローザ! ASMRが好きだからこそ微妙だと言わざるをえない……。

しかしこの「リンケージ」システムのように、尖がったことに挑戦するチャレンジ姿勢は大事です。ちなみに現在、一周年記念の投票キャンペーンでは、中国ACG文化のキーマンとも言える羽中プロデューサーが女性キャラコスプレに挑戦する(かも)という、謎のチャレンジも進行中。これは必要なのかな……?

『ドルフロ2』リリース時は、休憩室などでキャラとの触れあいが出来たものの、リリース直後とあってまだまだリソースが足りない印象を受けていました。「こういうことができるようになればもっと楽しいのにな」と願いつつ、遊んでいたものです。

それが1周年を受け、まぁ公然と「この方向大好き!」とは言いづらい形もありますが……ユーザーの望むところを実装してくれて、色々と充実してきた印象です。「クルーデッキ」も(セクシー路線をのぞいても)没入感を重視した箱庭的なシステムとしてかなり秀逸でした。
今回はシリアスな方面への言及はほぼゼロでしたが、ストーリーもハマる人間にはかなりハマります。少し離れていたという方は、「クルーデッキ」を体験しに再プレイしてみてはどうでしょうか!
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