
1980年代後半に登場した『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII』は、RPGの面白さを広く知らしめ、後の黄金期への道を切り開いた名作としてゲーム史に名を刻みました。
この2作品を1本にまとめ、フルリメイクを遂げるHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、HD-2D版『ドラクエI&II』)が、2025年10月30日に発売されます。
名作の復活が目前へと迫っており、プレイの準備を済ませている人も多いことでしょう。そんなプレイヤー候補生に、このタイミングで思い出して欲しいのが「赤いロトの装備」です。
■「赤いロトの装備」ってなに?

『ドラクエ』シリーズの初期3作品は、「ロト三部作」とも呼ばれており、勇者ロトの血を引く子孫たちが、それぞれの作品で主人公を務め、世界に平和を取り戻しました。時系列的には、『III』→『I』→『II』の順番となり、HD-2D版のリメイクもこの並びで展開しています。
そして各作品には、勇者ロトが身に着けた「ロトの装備」が存在します。時代の経過と共に各地に散らばる場合が多く、冒険を進めながらロトの装備を集める形になりますが、強力な装備なので見つければ戦力向上に役立ちます。
この「ロトの装備」のイメージカラーは青ですが、まったく同じデザインで赤い色に染め上げられた「赤いロトの装備」が、これまで幾度も話題になりました。
■「赤いロトの装備」は、シリーズにまつわる伏線!?
スクウェア・エニックスが2024年に東京ゲームショウで実施した「TGS2024スペシャルステージ」にて、「ドラゴンクエスト ふくびき所スペシャル ~ロトの伝説編~」のラインナップを紹介しました。
この中に「赤いロトの装備」(ロトの剣・ロトの盾の特別カラーバージョン)があり、大きな注目が集まります。デザインはファンにとってお馴染みですが、基調となる赤の配色との組み合わせはまったく馴染みがなく、異質といってもいいほどの存在感が漂っていました。
また、このステージには『ドラクエ』の生みの親である堀井雄二氏が登壇しており、同氏の口から「(赤いロトの装備は)シリーズのある伏線になっているみたいな」と発言。かなり重要な情報らしく、同じく登壇していた開発陣から「(これ以上の発言は)本当にダメです!」「いつか明らかになるかもしれないので、お楽しみ」といった言葉で締めくくられたほどです。
■赤い色には「特別な意味がある」

「赤いロトの装備」のデザインは、e-STOREの購入特典「ピンズ ロトの剣」や「ピンズ ロトの剣」として採用されたこともありました。こうした購入特典に採用されるほど、「赤いロトの装備」は重要な存在なのでしょう。

さらに、2025年の東京ゲームショウで行われた「スペシャルステージ feat. 狩野英孝のクリティカノヒット」で「ピンズ ロトの剣」と「ピンズ ロトの剣」が披露され、作品に関わる重要な発言がここでも飛び出します。
登壇者の発言によれば、単に赤い色になっているだけではなく「特別な意味がある」「(HD-2D版)『ドラクエII』の方で描かれます」「物語に絡みます」とのこと。また、「どういう理由で赤くなるのかは、ご自身の目で確かめてください」といった発言もあり、ファンの期待を大きくかき立てました。
■「赤いロトの装備」は、なぜ“赤くなる”?

これまで明らかになった発言や展開から察するに、「赤いロトの装備」は単なるカラーバリエーションではなく、赤くなった理由が明確にあり、その背景はHD-2D版『ドラクエII』で明らかになりそうです。しかも、「赤いロトの装備」にはシリーズにまつわる伏線も盛り込まれている模様です。
ここから先は憶測になりますが、“赤くなる”という言い回しも気になるところ。この言葉をそのまま受け止めると、従来のものとは別に「赤いロトの装備」もあるのではなく、青いロトの装備が赤く染まる、といった展開も想像できます。
代々受け継がれた青いロトの装備が赤くなるとすれば、それはロトの一族全体に関わる一大事と言ってもいいレベルです。もしかしたら、ロトの一族が大きな変革を迎える契機になるのかもしれません。

予想はあくまで予想に過ぎませんが、「赤いロトの装備」が重要な伏線になっているのは事実でしょう。果たしてどんな展開がHD-2D版『ドラクエII』に盛り込まれているのか。製品版をプレイする際には、「赤いロトの装備」にも注目しながら遊びましょう。













