◆3.女帝
正位置の意味:繁栄、豊穣、母権、愛情、情熱、豊満、包容力、女性的魅力、家庭の形成、謙虚、結婚、子作り、適度なセックス、妊娠、出産。
逆位置の意味:挫折、軽率、虚栄心、嫉妬、感情的、浪費、情緒不安定、怠惰、虚言、過度なセックス。
――Wikipediaより引用
包容力があり愛情溢れる女性像が浮かんできます。その反面、情緒が不安定なイメージも多く付与されており、社会生活で見せる顔と内面とのギャップが魅力的なイメージです。

美鶴は桐条グループのご令嬢で完璧な生徒会長でありながら、父親との関係性に悩む一面が見られますが、一般常識に疎いという点が描かれています。マーガレットはベルベットルームのナビゲーターの長女だったり最強のボスだったりしながらも、日常生活では天然で軽率な面が見られます。春も大企業の社長令嬢でありながら、野菜の栽培が好きだったり天然だったりします。
この3人は、プライベートは本当にド天然です。
女帝のアルカナのため、次回作でも女性キャラクターなのは間違いないでしょう。また、裕福ではあるがなにか社会的な制約に葛藤を受けているのではないか、と予想します。
まとめると、「性別は女性。裕福な家庭の生まれだが、その立場のせいで生活が制約されている。社会的には真面目で高い評価を受けているが、普段はド天然。地味なコツコツ系の趣味を持つ」というキャラクターのイメージが浮かびます。
◆4.皇帝
正位置の意味:支配、安定、成就・達成、男性的、権威、行動力、意思、責任感の強さ、軸。
逆位置の意味:未熟、横暴、傲岸不遜、傲慢、身勝手、独断的、意志薄弱、無責任。
――Wikipediaより引用
前向きな行動力を持ち目標を達成できるようですが、やや横暴で独断的な一面も併せ持つアルカナです。

この3人の共通点は、家族関係が複雑ということです。真田は幼い頃に両親を失い、その後に妹も失っています。完二は父が他界していますし、祐介は天涯孤独です。
また、3人とも将来に向けて行動していることも共通しています。真田はボクシング、完二は裁縫、祐介は絵画で結果を出そうとしています。それぞれ形は違えど、目標へ向かって努力し結果に繋げている姿がコミュやコープで描かれています。
この流れですと続編でも男性になりそうですが(実際に、過去シリーズ通して全て男性)、男性的な女性という立ち設定なら意外性があるかもしれません。
あとですね、こいつら全員奇行が目立ちます。パンイチにマント羽織ってみたり、ハッテン場に行ったり、突然エビを買ってきたりします。
まとめると、「性別は高い確率で男性。なんらかの結果を残したいことに打ち込んでおり、達成しようと努力している。あと、奇行が目立つ」というキャラクターになるのではないでしょうか。
◆5.法皇
正位置の意味:慈悲、連帯・協調性、信頼、尊敬、優しさ、思いやり、自信、法令・規律の遵守、人徳。
逆位置の意味:守旧性(アンシャン・レジーム)、束縛、躊躇、不信感、独りよがり、逃避、虚栄、怠惰、お節介、固着。
――Wikipediaより引用
優しく慈悲のある人格が見えますが、同時に束縛や独りよがりな面が見えます。

3人とも共通しているのは、「優しく見守る立場」という点です。荒垣は幼馴染である真田と信頼関係があり、彼の無鉄砲ぶりを心配しています。堂島は甥っ子である主人公を見守り、惣治郎は養女である双葉を見守っています。シリーズを通して男性もしくは老夫婦なので、父性の象徴という意味で描かれているのかもしれません。
また、大切な人を亡くしているのも共通しています。荒垣は孤児院育ち、堂島は妻を事故で亡くしていますし、惣治郎は政府の役人だった時代に大切な人を失っています。だからこそ、主人公たちを優しく見守ることができるのではないでしょうか。「堂島家」や「純喫茶ルブラン」がそうであるように、「主人公たちが帰る場所」であって欲しいです。
まとめると、「男性で、父性の象徴。過去に大切な人を失ったことから、主人公たちを心配して見守り、世話を焼く。また、主人公たちが帰るための場所を作っている」というキャラクター像が見えてきます。