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名作ウルトラゲー『ウルトラマン Fighting Evolution 3』とは何だったのか?熱い原作再現とシリーズ作についても語らせてくれ!

祝「ウルトラマンオメガ」放送!何とかFEシリーズ新作出ませんか!?

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名作ウルトラゲー『ウルトラマン Fighting Evolution 3』とは何だったのか?熱い原作再現とシリーズ作についても語らせてくれ!
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みなさん、早速ですがウルトラマン最新シリーズ「ウルトラマンオメガ」は視聴予定ですか!?真っ赤なマスクをかぶったような外見で、奇しくもシリーズ発表の4月24日に番組53周年を迎えたヒーロー「レッドマン」を彷彿させられるデザイン。事前告知を見る限り、頭のブーメラン「オメガスラッガー」やサポート役の怪獣の存在など、どちらかと言えば「ウルトラセブン」の方が近そうなものの、筆者は放送を楽しみにしております。

一時期は止まっていたテレビ番組が定期的に制作されるようになり、マーベルとのコラボやNetflixでの映画配信など、ワールドワイドな展開も進行しています。シリーズの勢いは順調に増している…と言いたいものの、実は“ゲーム”という側面では“平成中期まで”と比べると停滞気味です。

そこで今回の記事は最新シリーズ放送を祝うと同時に、「ウルトラマン」ゲーム新展開を願い、ファンからの評価が高いPS2向け3D格闘アクション『ウルトラマン Fighting Evolution 3ウルトラマンFE3)』に加え、ほかシリーズ4作をまとめてご紹介します!

なお、本記事に掲載しているスクリーンショットはPS2、PSP実機からキャプチャーデバイスで録画したものから取得しています。



シリーズトップのボリューム&原作再現度!?3D格闘ACT『ウルトラマンFE3』

まず『ウルトラマンFE3』とは、その名の通り3D格闘アクション『ウルトラマン Fighting Evolution(ウルトラマンFE)』シリーズの3作目です。

地味に「メトロン星人」は初代『ウルトラマンFE』のみの登場です。

初代PS向け『ウルトラマンFE』から始まった本シリーズですが、当初はキャラチョイスが微妙だったり、スペシウム光線をはじめ、必殺技の隙が大きすぎてほぼ機能していなかったりと、3Dモデルのクオリティやモーションの滑らかさは目を見張るものがありますが、不完全燃焼な部分もある作品でした。

その次世代機のPS2向けに登場した『ウルトラマンFE2』に関しては、キャラ量が改善されたほか、マップの建物といったオブジェクトに干渉できるようになり、ゲーム性も大幅に進化しています。

相手にダメージを与えると「ふらふらゲージ」が上昇し、そこから吹き飛ばし攻撃を与えるとゲージ量に応じた必殺技を発動可能。相手の体力を減らしても必殺技でなければトドメをさせないなど、必殺技がシステムに自然に組み込まれました。

ほかにも、原作再現またはオリジナルのミッションを3つ収録した「ウルトラモード」に加え、保存した戦いを様々な視点から見返せる「リプレイモード」も実装されています。

そして3作目となる『ウルトラマンFE3』では全てがパワーアップ。ゲーム発売の2004年までに完結したシリーズから約40キャラクターが参戦し、プレイヤー2人で協力して戦える「タッグモード」に、必殺技をカスタムできる「カスタムモード」、3Dモデルを図鑑付きで鑑賞できる「ビューモード」が追加されました。

また、引き続き実装の「ウルトラモード」のミッション数は20個と前作から6倍以上もボリュームアップしています。原作通りに行動したり、逆に原作とは違った展開に持って行ったりすると高評価を獲得&隠し要素を解禁できる、やり込みがいのある仕様です。

全てお見せ…したいところですが、今回は筆者が原作エピソードの良さやユニークさなど様々な観点から、個人的に好きなミッション3つを紹介していきます。

・死闘!ダイナVSダイナ

まず紹介するのは「ウルトラマンダイナ(ダイナ)」より「死闘!ダイナVSダイナ」のミッションです。

原作エピソードでは「ダイナ」との対戦を目的に突如やってきた宇宙の格闘者「グレゴール人」が、自身を侵略者と勘違いした地球人が邪魔しないよう、あえて「ニセウルトラマンダイナ(ニセダイナ)」の姿に変身。決闘に応じなければ“怪獣を呼び出し、挑発を続ける”というため「ダイナ」こと「アスカ・シン(アスカ)」は戦いを決意する…というストーリーが展開されます。

決闘の前、とある少女が語った「アスカ」に語った「いつも必死で一生懸命で、何度倒されても諦めずに立ち向かっていく、それがウルトラマンダイナなのに…」という言葉は、原作シリーズ中盤ながら“「ダイナ」とは?”を再認識させてくれるエピソードです。

『ウルトラマンFE3』でこの決闘シーンがミッションとして採用されており、「ダイナ」を操作して「ニセダイナの体力を0にする」という内容になっています。

一見、普通に戦うだけのミッションですが、「ニセダイナ」に圧倒され、ピンチに陥ると周囲の人々から「ダイナ」へ声援が!人々の思いに応え「ダイナ」が再起すると同時にメインテーマが流れ始めます。

原作にはありませんが、良い画が撮れました。

ゲームでは戦いに勝ったらそのまま終了するものの、原作はその後も「グレゴール人」が街の人々や防衛隊を見て“「ダイナ」の強さの秘密”を悟り、敗北を認めて飛び去るシーンに続く、単なる勧善懲悪とは違った清々しさもあるエピソードです。

筆者は“人々の声に応えて「ウルトラマン」が再び立ち上がる”シーンが大の好物であり、その中でも本エピソードは「グレゴール人」の魅力もあって、間違いなく“歴代「ウルトラマン」で好きなエピソード・トップ10”に入ります。

なお、「ダイナ」で「グレゴール人」を演じた宮坂ひろし氏は後に「ウルトラマンナイス」こと「夢星銀河」を演じているほか、2022年に放送された「ダイナ」オマージュが多く見られる作品「ウルトラマンデッカー」には別の「グレゴール人」が登場。こちらは地球に来た目的は「ダイナ」の方と似ている一方、強制的な手段を好まないフェア精神のある人物として描かれています。

死刑!ウルトラ5兄弟

次に紹介するのは「ウルトラマンエース(エース)」より「死刑!ウルトラ5兄弟」のミッションですが、厳密には原作でその次のエピソードである「銀河に散った5つの星」が元となっています。

地球侵略を目論む異次元人「ヤプール」の罠にかかってしまった「ウルトラ兄弟」は、最も若い「エース」を逃がす。「ヤプール」は兄弟から奪った力で異次元超人「エースキラー」を作り出し、「エース」を模した「エースロボット」を痛めつけ、破壊する様子を兄弟に見せつける。そして舞い戻ってきた「エース」は「エースキラー」に立ち向かう…という内容です。

ちなみに「バラバ」は出ません。

ゲームでは「エースロボット」と「エースキラー」の戦闘から始まりますが、実は原作と違って負けイベントでは無い点が筆者のお気に入り。「エースロボット」の性能はクセが強いものの、そのまま倒し切ることができ、その際は「強すぎたエースロボット」というアチーブメントも表示されます。

ウルトラ兄弟に絶望感を与えるために行われたデモンストレーションで、かませ役の「エースロボット」が勝ってしまうという展開は興味深く、その後の場の空気を想像すると思わず笑みがこぼれてしまいます。

ちなみに、「エースロボット」で敗北した場合は原作通り、「エース」と「エースキラー」の戦いに移りますが、その際に使える必殺技「スペースQ」は後発の「ウルトラマンZ」が「スペースZ」として継承。

「スペースZ」が披露されたエピソードでは「エース」がゲスト出演していたり、「ウルトラマンZ」との意外な関係性が明かされたり、去り際の粋な演出もあって令和の「ウルトラマン」の中でも筆者が好きな回です。

激ファイト!80VSウルトラセブン

最後に紹介するのは「ウルトラマン80」より「激ファイト!80VSウルトラセブン」です。

ある日、暴走族の襲撃に遭い重傷を負ったサッカー少年「直人」。彼がお守りにしていた「ウルトラセブン(セブン)」の人形に生霊が乗り移り巨大化してしまう。人形が「もうそうウルトラセブン(妄想セブン)」として街を破壊し、暴走族を追い回すなか、「ウルトラマン80(80)」はその制止を試みる、というお話です。

ゲームでは原作に沿いつつも、少年が入院する病院に近づくほど「妄想セブン」がパワーアップするといったアレンジも取り入れられています。

筆者が推したいのは“「80」が登場するゲーム”というだけでも貴重なのに、「妄想セブン」という中々に通なキャラクターを選出している点です。

本作には既に本物の「セブン」が登場しているため、3Dモデルの流用ができたという事情もありそうですが、専用技やモーションを備えたプレイアブルキャラとして登場する機会は今回限りかもしれません。

トリビアの泉はDVDに焼いて何度も見返したほど好きですが、この回の紹介ばかりは少し思う所が…!

余談ですが、本エピソードは過去にフジテレビのバラエティ番組「トリビアの泉」で紹介されていたものの、その内容は「ウルトラセブンは暴走族を…」とあたかも「セブン」本人が行っているかのような形でした。前述のあらすじを見ればわかる通り、これは語弊のある表現なので注意が必要です(番組では後に「セブン」本人でない点を補足)。

このように原作エピソードを元にしたミッションなどが実装されている『ウルトラマンFE3』ですが、手放しで褒められない部分もいくつかあります。

例えば本作は「全年齢対象」、本家大元のターゲット層から察するに少なくとも小学校低学年くらいから遊べるよう設計されているのだと思われますが、一部ミッションの難度が非常に高いです。

中には“特殊な手順でなければダメージを与えられない敵”と戦いながら、“マップの建築物を壊されないようにする”といったものもあり、そこからさらにクリア後の高ランクを目指す場合、“ノーヒントで特殊なイベントを発生させ”、“プレイヤー側のダメージを抑え”、さらには“一定時間内にクリア”する…といった条件の達成が必要になります。

また、キャラクターの解放条件には“特定の必殺技で敵にトドメを刺し続ける”、“特定の順番でキャラクターを使う”といった、こんなもんわかるか!と言いたくなるようなものも存在。本家ドラマから推測できる条件が多いものの、当時から見て何世代も前のシリーズの履修まで必要なものもあるので、若年プレイヤーには厳しい作りではないかと思わざるを得ません。

とはいえ、適当に遊ぶだけでもそれなりのボリュームがあるため、完全クリアを目指さないのであればあまり気にならないでしょう。

リッチな演出が光る!時代が追いついた『ウルトラマンFER』&公式映画とのタイアップ作『ウルトラマンFE0』

話を締める前に、『ウルトラマンFE3』の続編『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth(ウルトラマンFER)』と執筆時点の最終作『ウルトラマン Fighting Evolution 0(ウルトラマンFE0)』を軽くご紹介します。

当時における原作再現系のゲームとしては最高峰とも言える『ウルトラマンFE3』でしたが、続編の『ウルトラマン FER』では原作以上に派手な演出とオリジナルキャラクター登場のストーリーが展開される、独自路線の作品となりました。

ゲームシステムの変化としては必殺技の仕様が特に大きく、相手を攻撃したり、隙を見つけてゲージをチャージしたりして、好きなタイミングで撃つ方式に。その他、目押しで連続攻撃をする「ネビュラコンボ」といったシステムも登場しました。

環境エフェクトもリッチになり、当時開発者が語った「見ているだけでワクワクするビジュアルゲーム」に相応しい作品になった一方、登場キャラクター数が大幅に減り、必殺技のカスタマイズ要素も無くなるなど、ボリュームは前作に見劣りします。

当時の私は一体どうやったんだ!ミニゲームをノーダメージ突破などやたら難しいものもあるミッション。

また、キャラクターの解放には各ミッションで条件を達成していく必要がありますが、中にはヒントが無かったり、異様に難しいものもあったりと、前作の欠点を引き継いでいる面も存在。

本作登場の「カオスキリエロイド」はデザインが秀逸!

とはいえ、「ウルトラマンティガ」を代表する敵「キリエロイド」が初登場したり、本作オリジナルの怪獣や偽ウルトラマンが本家シリーズに逆輸入されたりと、本作にしかない功績もあります。

特殊な条件を満たすと発生する強化版「スペシウム光線」!もはや滝とかの勢いです。

エフェクトを多用した派手な演出も、CG技術の発展もあってか、本家「ウルトラマン」シリーズの節目の回や劇場版などでも同等のものが見られるようになっており、2025年に遊んでも古臭さを感じません。不満点の大部分はあくまで前作と比べた際に目立つものなので、十分クオリティの高い作品です。

そして執筆時点の最終作となる『ウルトラマンFE0』。こちらは本家映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の前日譚を描くタイアップ作品です。

ハードは据え置きのPS2から携帯機のPSPに移行したほか、ゲームシステムは『ウルトラマン FER』をベースにしつつも、グラフィックは『ウルトラマン FE3』寄りとなっています。

携帯機ゆえの制約か登場キャラクター数は少なめですが、「ウルトラの父」に加え、ウルトラ兄弟を一度に相手にした「ヒッポリト星人」や「テンペラー星人」といったビッグネームが初プレイアブル化しているのは、個人的に好評価です。

今考えると何者だったんだ「ウリンガ」…。

またバトル中の追加要素として、キャラ毎に「スピリッツ」という形で“投げ技が強くなる”などの特殊能力が付与されており、そこからさらに別キャラなどの「スピリッツ」を装備可能。中には「全身が金色になる」「画面が暗くする」といった微妙な能力も用意されています。

相変わらずキャラクターの解放条件に、こんなもんわかるか!と言いたくなるものがあったりしますが、ゲームプレイ面では過去作と比べ体感テンポが速いため、筆者としてはシリーズの中でバトルシステムが一番好きな作品です。

おわりに

これにて『ウルトラマン FE3』ならびに他シリーズ作の紹介は以上となります。執筆時点で最終作の『ウルトラマン FE0』発売の2006年7月から19年近くも経ちますが、シリーズ作を手掛けた「株式会社メトロ」はまだまだ健在です。

『ポケットモンスター』シリーズの制作に協力しているほか、「ウルトラマン」原作のアーケードゲーム『ウルトラマン フュージョンファイト!』に携わり、中国限定ですが最新作『ウルトラマンシャイニングユナイト』の開発も行っています。


中国向けの映像を見ると、3Dモデルやエフェクトのクオリティ的に“その気になればコンソール機で新作を開発する体制はあるのでは!?”と希望を抱かざるを得ません。同作のパブリッシャーが『ウルトラマン FE』シリーズの「バンプレスト」を吸収合併した「BANDAI SPIRITS」を傘下に置く「バンダイ」なのもあり、アセットの流用も可能なのではないでしょうか?

“そもそも特撮系のゲームが少なくなってきている”という近年ですが、絶望的と言うほどでもない、悩ましい状況…!何とかなりませんかバンダイさん!?




《ケシノ》
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