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ソニックは常に“カラー画面の住人”だった!スイッチ2版『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』から「ゲームギアの思い出」を振り返る

『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』を遊びながら、当時のソニックについて思いを馳せます。

ゲーム Nintendo Switch 2
ソニックは常に“カラー画面の住人”だった!スイッチ2版『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』から「ゲームギアの思い出」を振り返る
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2024年10月に発売された『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』。今年6月5日にはニンテンドースイッチ2版も展開しています。

肉眼で追うことができないほどの圧倒的なスピード感、複雑かつ3次元的なコース、テンポの良過ぎるアクション。直感と反射神経だけがプレイの成否を左右するゲーム性は、今作でも健在です!

このゲームをプレイしながら、筆者はあることを思い出しています。それは小学生時代、最先端ハードと共にソニックが我々の目の前に現れた瞬間の出来事です。

その経験から筆者は、性能を売りにする最先端ハードにはいつもソニックがいる! という先入観を持つに至りました。そして此度のスイッチ2にも、ディスプレイの向こうに彼の姿が……。

◆セガのハードは「ガチゲーマーの証」だった!

筆者の生年は1984年。小学校入学は1991年4月、卒業は1996年3月です。

この時代の最先端ハードといえば、やはりスーパーファミコン。しかし、筆者の家を含めた大抵の過程では前世代機であるファミリーコンピュータが現役でした。つまり、スーファミとファミコンの2台持ちが多数派だったということです。それに加えて、ゲームボーイを所有している家も少なくありませんでした。

そんな中、PCエンジンとメガドライブは正直に言えば「あまり普及していないハード」でした。ですが、それは決して「子供たちに見向きされないハード」というわけではありません。むしろ、90年代に突入する前にあのレベルのグラフィックを実現させたハードとして、子供たちからは「ガチゲーマーだけが持っているもの」という解釈をされていたと記憶しています。

ソニックシリーズ第1作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の日本発売は1991年7月、対応ハードはメガドライブでした。1991年といえば『ストリートファイターII』の大ブームが発生した年で、これをきっかけにスーファミを購入した家も多かったはず。したがって、話題をそちらに持っていかれてしまった感じもありますが、それでもソニックはスーファミのお化けタイトルの話題に埋没することはありませんでした。

マリオやロックマンですらも敵わないほどの驚異的な走行速度、縦横問わずどこまでも広がるフィールド、そして当時としては立体的とも言っても過言ではないグラフィック。

それは、子供たちの度肝を抜くには十分な迫力を有していました。

◆「白黒なの? つまんないねぇ!」

ですが、それ以上に我々90年代育ちの子供たちが驚いたのは、ゲームギア版ソニックです。

ゲームギアはカラー画面の携帯ゲーム機で、しかもゲームギア版ソニックはメガドライブ版と遜色ないスピード感とアクション性を確保していました。現代の子供には「何だその程度か?」と言われてしまいそうですが、そもそも「携帯ゲーム機の画面がカラー」であることと「目まぐるしくアクションも自然に表現できるグラフィック」は、当時の技術レベルで言えば驚愕すべき出来事。セガ自身も、白黒画面に留まっているゲームボーイを暗におちょくっているかのようなテレビCMを打ち出していました。

父親役のイッセー尾形さんが、ゲームギアをプレイしている息子のケンジくんに声をかけます。ケンジくんはいかにも楽しそうな様子でゲームギアをプレイしたり、別売りのチューナーでテレビを視聴しています。一方、隣にいるヨウヘイくんは白黒画面の携帯ゲーム機をつまらなそうにプレイしています。

「で、ヨウヘイくんは? 白黒なの? つまんないねぇ。あとで貸してあげるから!」

哀れなヨウヘイくん、その姿まで白黒です。これがゲームボーイを皮肉っているCMであることは一目瞭然でした。

◆モダンソニックとクラシックソニック

この時代のゲームは、パッケージイラストに描かれているキャラと、実際のゲームに登場するキャラのビジュアルに少なからず「差」がありました。マリオにしろロックマンにしろ、ハードの進化があってようやく「パッケージ通りのキャラ」が画面に躍り出るようになりました。しかし、ソニックに関しては最初から「パッケージ通りのキャラが画面にいる」状態だったのです。

そんな思い出を頭の片隅に置きつつ、スイッチ2で『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』をプレイしてみましょう。

同作に収録されているソニック編『ソニックジェネレーションズ 白の時空』(2011年発売同名作品のリマスター版)は、2種類のソニックをその都度選んでステージに挑戦する仕組み。背の高いモダンソニックと、若干アンコ体型のクラシックソニックです。この両者は、できるアクションや性能もちゃんと差別化されています。90年代育ちの子供たちが憧れたのは、もちろんクラシックソニックです。

丸っこいソニックは、現行のシリーズでは定番アクションとなっているホーミングアタックができません。そのあたりを知らない近頃の若者たちは、「何だよコイツ不便だな!?」となってしまうかもしれません。ライトダッシュ、三角とびもモダンソニックだけが使える技。しかし、クラシックソニックにはスピン、そしてスピンダッシュという武器があります。

この感覚、このアクション、この速度。そうだ、これこそがあの日憧れていたソニックの姿だ!!

◆白黒の世界に彩色を

筆者が非常に気になっていることがあります。それは、『ソニックジェネレーションズ 白の時空』のシナリオに関する部分です。

仲間たちが用意してくれた、ゴキゲンなバースデーパーティー!

……のはずが、突然現れたバケモノによって、仲間たちは次々と不思議な渦に巻き込まれてしまった!

気がつくと、目の前に広がるのは真っ白な世界……

時空がめちゃくちゃになった世界を復活させ、時の歪みに囚われた仲間を助けるため、立ち上がるのは2人の青いハリネズミ。

本来交わるはずのない、クラシックソニックとモダンソニックが出会うとき、時空を超えた音速の力が走り出す!

謎の力によって、色鮮やかな光景が一瞬にして白に包まれます。空も、建物も、ソニックの仲間たちも真っ白になってしまいました。ステージをクリアすることで、この白の世界を元通りの色彩溢れる世界に戻すのが今回のソニックの目的です。

ここで上述のゲームギアのCMを思い浮かべてしまったのは、筆者だけでしょうか?

『ソニック×シャドウ ジェネレーションズ』自体は、スイッチ2版が初出の作品というわけではありません。『ソニックジェネレーションズ 白の時空』に至っては、14年前に発売された作品のリマスター版です。しかし、これをスイッチ2でプレイすることに大きな意義があると筆者は考えています。

単色で覆われた世界に色をつけ、どこまでも広がる鮮やかな世界を創造する。それはまさに「ゲームギアが目指した景色の再現」であり、「カラー画面といえばソニックシリーズ」であることを暗に主張している……というのは考え過ぎでしょうか。

ソニックは、携帯ゲーム機に初めて登場した時から鮮やかなカラーリングのキャラクターでした。彼は常に最先端のグラフィック、最先端のハードと共にあり、その方針はこれからも変わらないということを我々に示しているのです。


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《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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