多くのユーザーが待望した「Nintendo Switch 2」(以下、スイッチ2)が、6月5日に発売されました。その人気ぶりから取り扱い店舗のほぼ全てが抽選販売を行ったため、運に恵まれた人がスイッチ2を手に入れた模様です。
ただし、スイッチ2を手に入れた喜びが大きい分だけ、寄せる期待も高くなりがちです。果たしてスイッチ2は、ユーザーが向けた期待に応えることができたのでしょうか。その実態に迫る、満足度調査のアンケート結果をお届けします。
■スイッチ2に不満を感じた割合は、決して少なくない数字に

今回行ったスイッチ2のアンケートでは、満足度の高さに応じて4段階の回答を用意し、最も近いものを選択していただきました。その中で最も投票数が少なかったのは、「やや不満を感じる」という回答でした。
「やや不満を感じる」は4段階評価で下から2番目の回答項目で、投票数の割合は全体の11.2%。性能が物足りなかったのか、遊べるゲームのラインナップに満足できなかったのか、理由は回答者ごとに異なりますが、多少物足りないと感じた層は比較的少数派のよう模様です。

続いて3番目に多かった回答は、「物足りなかった…」という声。こちらは、4段階評価で最も低い回答項目となります。「やや不満を感じる」よりも「物足りなかった…」と感じた人の方が多く、興味深い傾向のひとつと言えるでしょう。
ただし「物足りなかった…」と答えた割合は、全体の13.5%でした。小さな数字とはいえませんが、「やや不満を感じる」との差は2.3%ほど。目立って大きな差にはなっていません。
どちらの回答も、期待を下回ったという残念な声です。この両者を合算すると割合は24.7%となり、「約4人に1人がスイッチ2に少なからず不満を抱いている」と見ることができます。
■一方、多くを占めたのは好意的でポジティブな声

この2つの意見を上回り、2番目に多い回答となったのが、「これ以上ないほど最高!」という声でした。この項目は、4段階評価で最も高い回答として用意したものです。
こちらに寄せられた投票数は、全体の27.9%を占めました。惜しくも3割には届いていませんが、スイッチ2を非常に高く評価する層も、約4人に1人いる計算となります。この回答を選んだ人は、手に入れた喜びを強く実感していることでしょう。
そして最も多かった回答として、「期待通り、良い感じ」が選ばれました。4段階中2番目に高い評価として設定したこの項目は、全体の47.4%を占める票数が集まり、圧倒的な結果となっています。
割合を見ると、ざっと半数近くの人が「期待通り、良い感じ」を選んだ模様です。また、2番目に多かった「これ以上ないほど最高!」と合算すると、75.3%の回答者がスイッチ2にポジティブな印象を持っていることが窺えます。

スイッチ2はまだ発売されたばかりなので、今後新たに長所や問題点が浮かび上がるかもしれません。しかし、現時点におけるユーザーの反応を見るに、好スタートを切ったと言っても良さそうです。
据え置きと携帯を切り替えられる利便性を継承し、基本スペックが大きく上がったスイッチ2。その性能を踏まえて考えれば、価格的にも納得できるラインです。「日本語・国内専用」版もあるため、購入時の負担をある程度抑えられるのも嬉しいところでしょう。
一方で、純粋な処理能力として見ると、ライバル機にはどうしても一歩譲る形になります。今はまだ大きな問題がなくとも、数年後には性能面に不満を感じる可能性もゼロとは言えません。
この好調ぶりを維持したまま、前世代機のスイッチのような躍進を見せてくれるのか。それとも、なんらかの問題が立ちはだかってくるのか。この先、スイッチ2の真価が問われます。