■新たなバトルは手ごたえも十分。これが、真の「ニケ2(嘘)」……!?

遮蔽物に隠れつつ、敵に照準を合わせ、身を乗り出して撃ち抜く。このワードだけで察する人も多いかと思いますが、このバトルは『勝利の女神:NIKKE』をモチーフとしており、さながら『勝利の女神:NIKKE』の世界にイヴが迷い込んだかのようです。
ただしこのバトルでは、『勝利の女神:NIKKE』と違って戦うのはイヴひとりのみ。そのため、バーストスキルは連携ではなく単独での発動になりますし、何より大きな違いはイヴが左右の遮蔽物に移動できる点です。

『勝利の女神:NIKKE』では遮蔽物に隠れることしかできませんが、こちらは左右に移ることができるため、敵の攻撃を事前にかわすことが可能です。そのため、このコラボバトルは『勝利の女神:NIKKE』よりも激しいアクションが楽しめます。
ちなみに、『勝利の女神:NIKKE』においてで「左右への移動」という要素は基本的にありませんが、2025年のエイプリルフールイベントにて、左右に移動しながら敵と戦う期間限定バトル「FOOL SIMULATION」が実施されました。

このコンテンツの説明文には、「転んで、隠れて、撃って。ニケ2のプロトタイプ(嘘)をお見せします」とあり、そのプレイ感は実際に新鮮なものでした。もちろんこれは、ジョークとしての「ニケ2」ですが、『Stellar Blade』のコラボバトルを遊びながら「FOOL SIMULATION」をつい思い出してしまいます。そうか、これが真の「ニケ2(嘘)」なのか……!
そんなささやかな接点を思い出しつつも、ゲーム性そのものはかなり変わっている印象です。本家の『勝利の女神:NIKKE』は、要所で遮蔽物に隠れつつも攻撃重視で戦いますが、『Stellar Blade』のコラボバトルは回避もかなり重要です。

速度の遅い投擲系の攻撃は目視で分かりますし、レーザーサイトを向けられるため射撃も事前に予測できます。遮蔽物に隠れるのも手ですが、地形にダメージゾーンを置く攻撃もあり、的確な左右移動なしで勝つのは難しいでしょう。
プレイした実感としては、見た目以上にアクション性が高く、本編ほどではないものの手さばきもそれなりに忙しめ。アイテム回収が進むほど敵も手ごわくなっていくため、ミニゲーム気分で遊ぶと手痛いしっぺ返しを食らうこともあります。

特に「アリス」の大切な品を見つけるバトルは『勝利の女神:NIKKE』の「拠点防衛線」を再現したものになっており、ここのクリアにかなり手こずりました。拠点に侵入する敵を優先的に倒さないと占有率が下がって失敗になるものの、他の敵を無視するとダメージを食らいやすく、体力が尽きてしまいます。
かといって回避やカバーを多用すると、今度は拠点の占有率が低下してしまい、あちらを立てればこちらが立たず状態に。先ほども触れましたが、ドローンを上手く活かしつつ、状況に合わせたバーストスキルの発動が肝要です。

ただし、手ごわいといっても(ゲーム性はまったく違いますが)本編後半のボス戦ほどではなく、何度かトライ&エラーを繰り返せば勝機も少しずつ見えてきます。1戦1戦はさほど長くありませんが、手ごたえは十分。アイテムを回収した後も繰り返し遊べるので、被ダメージをいかに抑えるか、チャレンジする楽しさもあります。
個人的には、武器などのカスタマイズもあれば、さらに嬉しかったのですが、正当進化はいずれ出る(かもしれない)「ニケ2(真)」に期待しておきます。
■「紅蓮」の強さはラスボス越え! 腕に自信がある人はぜひハードモードで

『勝利の女神:NIKKE』をモチーフとした銃撃バトルと報酬でもらえる新衣装にならび、DLCのもうひとつの目玉となるのが「紅蓮」との戦いです。
こちらは従来の『Stellar Blade』のシステムでの戦いとなり、武器攻撃によるコンボ、ベータスキルやバーストスキル、ジャスト回避にジャストパリィ、そしてブリンクやリパルスといった様々な要素を駆使して、紅蓮との激戦に挑みます。


紅蓮と戦う場面は、今回はまだ伏せておきますが、そのタイミングも含めて“焦ることはない”とお伝えしていきます。難易度設定の影響を受けるとはいえ、紅蓮との戦いはかなり過酷です。新規のユーザーなら、まずは本作のシステムを熟知するのが先ですし、DLCに合わせて復帰した人も、以前のカンを思い出してから挑むことをお勧めします。
これほど念を押して伝えるのは、紅蓮の強さが並みならぬためです。実は、筆者の『Stellar Blade』のゲーム進行は、2周目の後半で一時的に止まっていました。そのため、今回のDLCを遊ぶには3周目に突入しなければならず、駆け足気味で終盤のボス戦も乗り越えました。
つまり、ラスボスを倒してからさほど時間を置かず、紅蓮との戦いに挑みました。その実感を一言でまとめるなら、紅蓮の強さはラスボスを軽く超えています。ラスボスを含め、終盤のボスはいずれも手ごわい相手揃いですが、紅蓮の攻撃は格が違いました。


緩急こそありますが、紅蓮の動きは全体的に軽やか。攻撃に移る速度も速いため、目が慣れていないとガードもままなりません。攻撃は剣で行うものの、斬撃が飛んできたり、自分がいる場所を直接斬られたりと、遠距離攻撃もお手の物です。
もちろん、最も攻撃が激しいのは近距離戦で、正面からの斬撃はまだ防ぎやすいものの、防御不能技(回避で対応)なども織り交ぜてくるため、ひとつひとつの攻撃に正確で丁寧な対処が求められます。

『勝利の女神:NIKKE』は主に銃撃戦のゲームなので、紅蓮も遮蔽物に隠れ、遠くからの斬撃で戦います。原作では巧みな剣戟を披露する機会が少ないため、存分に戦える『Stellar Blade』の世界で、その手ごたえを存分に楽しんでいるのかもしれません。
十分にシステムを理解した上で、何戦かは紅蓮の行動を観察することに割いた上で、全力で挑むことをお勧めします。それほどの強敵だと思った上でも、想像を上回る強さかもしれません。

難易度設定は可能なので、どうしても勝てない場合はストーリーモードで挑むという手もあります。ただし、報酬がもらえるのはノーマルモードよりも上でクリアした場合なので、やはり修練は欠かせません。腕に自信がある人は、ぜひハードモードの紅蓮に挑戦してみましょう。

このほかにも『勝利の女神:NIKKE』コラボのDLCでは、ユニークなアイテムをゲットできる「釣り」、各地に散らばる「遺失物」の回収、謎めいた生物「DORO」の登場など、様々な形でプレイを楽しませてくれます。
『勝利の女神:NIKKE』コラボDLCは、PS5版およびSteam版の「コンプリートエディション」に含まれているほか、DLC単体でも販売されています。興味がある人は、自身の環境に合わせて購入し、刺激的なバトルから紅蓮との対決までお楽しみください。

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