※注意：良い子はマネしないでね！！
2025年6月5日、いよいよ任天堂の次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が発売されました。しかし世間の注目度は極めて高く、抽選販売というハードルを潜り抜けなければならないことは周知の通り。
インサイドが先日行ったアンケートによると、発売日にニンテンドースイッチ2で遊べると回答した方は1,199票のうち47%でした。半分以上の方が悔しい思いをしていることが伺えます。
かくいう筆者も、あえなく抽選販売に敗れた一人です。しかし、新型ゲーム機の発売日という、数年に一度のお祭りを指をくわえて過ごすのはあまりにも無念！どうにかして、このビッグウェーブに乗ることはできないものかと頭を捻りました。
幸い、ニンテンドースイッチ2本体は買えませんでしたが、そのソフト（ゲームカード）であれば容易に購入できます。手元にゲームカードがあってやることといえば…味見するっきゃないでしょう（暴論）。
◆スイッチのゲームカードは、とっても苦いって知ってた？
初代ニンテンドースイッチのゲームカードは舐めると、とても苦いということはご存知でしょうか？ これは小さいお子様等による誤飲を防止するための処置であり、ゲームカードには苦み成分（デナトニウムベンゾエイト）が塗られています。
この苦味は半端ではなく、ギネスブックに“世界一苦い物質”として登録されるほど。人体に無害でありながら10億倍に希釈しても苦いとされており、有名なところでは「リカちゃん人形」の靴など、幅広い商品で使われています。
そしてこの対策は新型機であるニンテンドースイッチ2でも引き続き採用されていて、スイッチ2のゲームカードも非常に苦いことが、海外メディアの報道で明らかになっています。
◆スイッチ2のゲームカードは、初代スイッチと比較してどれくらい苦いのだろう
発売日にニンテンドースイッチ2本体が手に入らないと分かった時点で、筆者は「スイッチ2のゲームカードだけ買って味を検証する」という企画を思い立ちました。
しかし、すでに苦いということは確定しています。発売日当日にそれを舐めて「うへぇ、苦い！」と書くことは容易ですが、もう一歩踏み込みたい。では、“初代ニンテンドースイッチと比較してどれくらい苦いのでしょう。味比べであれば、この時期ならではの検証になるはずです。
とはいえ、既に初代スイッチのゲームカードはギネス級の苦味を持っています。当日いきなり舐めたところで、「うへぇ、苦い！よくわからん！」となることは必至。それならば、その苦味に耐えられるほど己を鍛えたらどうでしょう？
前置きが長くなりました。今回の検証は以下の通りです。
ステップ1：初代スイッチのゲームカードを一週間舐め続けて、舌に耐性をつける。
ステップ2：スイッチ2の発売日に、初代スイッチとスイッチ2のゲームカードを舐め比べて味の違いを検証する。
社内会議で本企画を提案した時に流れた空気がすでにビターでしたが、気になっちゃったんだから仕方ない。本体が買えないなら、買えないなりの戦いをするのがゲームメディアってもんだろうと己を奮い立たせて、レッツ検証！
◆ステップ1：まずは一週間、初代スイッチのゲームカードを舐め続ける
・1日目「死ぬかと思った」
今日からスイッチカードを舐め続ける実験を開始します。 うわ、本当に苦い。1回舐めてピークが来た後、すぐに2回目のピークが来て、それがずっと口の中に残るイメージ。なんともいえない不快な味。ギネスに登録されたって話も伊達じゃない。たった一瞬舐めただけなのにずっと残る。これは確かに誤飲防止だ。飲み込める気がしない。
・2日目「苦いと分かっていて舐めるのが苦痛」
0時超えてしまったけど継続。 何も変わらず、苦い。初日は「どれだけ苦いのだろうか」なんて知的好奇心が勝ったところがあったけど、2日目はそれすらなくただただ苦い。オチすらないのが虚無。
・3日目「語彙力すら吹き飛ばす苦さ」
我々の仕事には、語彙力が求められる。いかに面白いゲームに出会っても、そのまま「面白い」と書いたところで魅力は半分も伝わらない。何が面白いのか、どこか新しいのか。それを端的に切り取り、刺さる表現で武装する必要があるのだ。スイッチソフトの苦味もそう。よりイメージしやすく、わかりやすい表現で…（ペロリ）ああもうっ、ホント苦いなコレ！
・4日目「触った指すら苦いって、どーゆーこと」
少し趣向を変えてみた。手を石鹸で綺麗に洗い、しっかりと水気を切る。その後、スイッチカードを指に擦り付け、その指を舐めてみる。……苦い。苦味成分がしっかり移っているようだ。スイッチカードを触ったら、その指は舐めないことをオススメしたい。
・5日目「おや、少し変化が」
今日も相変わらず苦…おや、あまり苦くないぞ。さすがに5日連続で舐め続けたら、多少は慣れてきた。 世の中には「灰汁は旨味」と語る料理人もいる。今ならその言葉の意味がわかる。苦味やエグ味を超えたその先に、本当の美食が待っているのだ。どうやらいつのまにか、“向こう側”に来ちまったようだ。
・6日目「ついに壁を破った」
昨日あまり苦くないと言ったが、1つの仮説に辿り着いた。これまでカードの同じ場所（裏側の端子より上の部分）を舐め続けてきたが、苦味成分を舐めきってしまったのではないだろうか。任天堂も誤飲防止とはいえ、まさか同じカードを5回も舐めるやつがいることは想定外だったのかもしれない。
そう思い立ち、別のカードを取り出して舐めてみるが…あまり苦くない。初日のような衝撃が感じられない。だいぶ慣れてきた。これならスイッチ2のゲームカードとも違いが感じられるかもしれない。
・7日目「これまでの苦味が走馬灯の様に蘇る」
いよいよ明日はスイッチ2の発売日。本体は買えなかったが『マリオカート ワールド』は届く。比較に備えて、初代スイッチの味をしっかりと舌に記憶しよう。目を閉じ、呼吸を整え、姿勢を正す。ペロリ。ああ、幾重にも折り重なった苦味が、独特のハーモニーを奏でてやがる。
・8日目「まさかの延長線。地方の洗礼か」
本日届く予定だった『マリオカート ワールド』が届かず。まあ今日は普段より荷物が多くて大変だったんだろう。物流関係者の方にお疲れ様と思いつつも、まさかの延長戦である。もはやカードを舐めることが日課になっている。この苦さを噛み締め、ただ荷物が到着するのを待つ。
◆ステップ2：ついに届いたスイッチ2（のゲームカード）！いよいよ実験の時。
いよいよ手元に、スイッチ2専用ソフト『マリオカート ワールド』が届きました！1人のゲームファンとして数えきれないほどのゲームを遊んできましたが、舐めるためだけに8,980円（税込）を払ってソフトを購入したのは初めてです。これで後日、スイッチ2の『マリカー』同梱版が当たってしまったら目も当てられません。
比較の前に、改めて初代スイッチのカードをペロリ。慣れた苦味が口を襲います。
続いて本命のスイッチ2カードをペロリ。…新しいカード特有のフレッシュな苦味はあるものの、特段初代スイッチとの違いを感じません。というか、あまり苦味を感じません。これは、まさか……舌を鍛えすぎた！
◆結論：いくら苦いとはいえ一週間も舐め続けると、なんか強くなる
今回、筆者は実験に備えて一週間（結果的に8日間）ものあいだ、想像を絶するほど苦いといわれる初代スイッチカードを舐め続けました。結果、苦味への耐性がつくあまり、肝心のスイッチ2カードがあまり苦く感じなくなってしまいました。さすがにこんなオチは想定外。私の舌は想像を超えて強くなりすぎてしまったようです。
この実験をするのであれば、やはり初日か遅くとも3日目までに行うのがベストでしょう。それ以上遅らせると、苦味への耐性が付いて、うまく違いが感じられません。
本記事を読まれている方の大半は、おそらく1度もスイッチのカードを舐めたことがないはず。もしど～しても初代スイッチとスイッチ2のゲームカードで味の違いを比較したい時は、初日に行うことをオススメします。
でも本当に苦いからね！あと良い子はマネしないでね！！
※なお、姉妹サイトの「Game*Spark」はスイッチ2が当たったため、真面目な記事をいっぱい出してます。羨ましくなんかないです。
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