
2025年5月17日(土)・18日(日)、幕張メッセで「ゲームマーケット2025春」が開催されました。
THE NAZO STOREブースにて、謎解きコンテンツ「コピナゾ」が出展され、最新作『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』が先行販売。「コピナゾ」は、謎解き専門会社BOUKEN WORKSが企画・開発したもので、全国のコンビニに設置されたマルチコピー機から専用キットを印刷し、スマートフォンのLINEアプリと連携しながら遊べる新しい形態の謎解きゲームです。
本記事では、「THE NAZO STORE」ブースの展示内容と共に、最新作『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』にまつわるインタビューをお届けします。
◆コンビニのマルチコピー機が謎解きの扉を開く!
ゲームマーケット2025春に登場したTHE NAZO STOREブースは、ネオンサイン輝くシックなデザインと、ミステリアスな独特の雰囲気を醸し出していました。その中で、ひときわ目を引くのが、白く光るコンビニのマルチコピー機。この意外な組み合わせに足を止める人もちらほらと。そのほかにもブース内には、様々な謎解きグッズが展示・販売されており、謎解き好きにはたまらない空間となっていました。
■THE NAZO STOREとは
「THE NAZO STORE」は、株式会社BOUKEN WORKSが運営する、物語と謎解きが融合した体験型キットを販売するオンラインショップ。「不思議な家シリーズ」や「たばこ謎シリーズ」、「レトロゲーム謎シリーズ」など、多彩なラインナップで多くの謎解きファンを魅了しています。




今回、THE NAZO STOREブースでは、エンタメプリントと共同開発した「コピナゾ」の最新作『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』が先行販売されました。「コピナゾ」とは、全国のコンビニに設置されたマルチコピー機で印刷してすぐに遊べる謎解きキット。気軽に印刷して本格的な謎解きを楽しめるのが大きな特徴です。
「すこしふしぎ通信局」シリーズの最新作となる今作は、遠い惑星から届いたSOSを解決する物語に。ボードゲーム好きや謎解きゲーム好きはもちろん、自宅で手軽に謎解きを楽しみたいという人にもおすすめできる商品となっています。

ブースでは、実際に設置されたマルチコピー機を使って『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』を印刷することができました。出てきたのはA4用紙1枚。一見、普通のプリントのように見えますが、実はここに未知の冒険への扉が隠されている......?
本作はLINEアプリを起動し、印刷された紙を見ながら謎を解き進めていくという仕組み。可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、謎解き自体は骨太で、かなり歯ごたえがあります。しかし、LINEでヒントをもらうこともできるので、謎解き初心者でも安心です。

◆「コピナゾ」最新作は謎解きの常識を変える?
会場では、BOUKEN WORKSの代表取締役・吉野禎央氏と本作の開発担当者・竹林大貴氏にインタビューを実施。本作ならではの謎解きや「コピナゾ」の魅力などを伺いました。
――コピナゾの最新作について、まだご存じでない方に向けて、どのようなタイトルなのか教えていただけますか?
吉野禎央氏(以下、吉野):タイトルは「インベーダーだらけの惑星からのSOS」という、少し長めのものになっています(笑)。これまでの謎解きとは少し違う仕組みを取り入れていまして、それを皆さんに楽しんでいただく企画です。
――なるほど。今までと違う部分というのは、具体的にどのような点でしょうか?
吉野:そこはあまり詳しく言えないのですが、謎解きにもいろいろなジャンルがありますよね。そのどのジャンルにも当てはまらない、新しいジャンルを開拓しようと思ってできたものが今回の商品です。
――言える範囲でどんな仕掛けなのか、もう少し伺えますか?
竹林大貴氏(以下、竹林):そうですね。一般的には謎を「解く」のが普通の謎解きですが、今回のコンテンツでは「謎を成立させる」という目的の問題が出てきます。どの部分に細工をすれば謎が解けるようになるかという、少し逆転の発想が必要な内容になっています。
――なるほど。実際に遊んでみて、かなり難しかったという印象を受けました。難易度的には「2」ということですが、どちらかというと、謎解きに慣れている方向けでしょうか?
竹林:謎解きの定番となるパターンを前提知識として知っている方なら、よりスムーズに解けるかもしれません。
――私もヒントに相当助けられて、なんとか1~2問解けたという感じでした。ボリュームはどのくらいあるのですか?
竹林:問題数は多くなく、5問を解いて最後にもう1問といった構成です。得意な方はサクサク解くと思いますが、少し難易度は高めかもしれません。
ストーリーとしては、第1章で戦ったインベーダーたちが一斉に襲いかかってくる展開になっており、最後にまとめの謎が登場します。
――世界観が可愛らしいのに、宇宙侵略対策特別部隊「ノー残業フロンティア」など大人向けの設定もあり、子どもから大人まで楽しめそうだなと思いました。
吉野:その点は意図して狙っている部分ですね。親は親で、子は子で楽しんでいただければなと思っています。ただ、子どもでも十分に解けるかどうかは少し難しいかもしれません(笑)
竹林:ただ、特別な知識は必要ありませんので、小学生くらいの知識でも最後まで進めることはできると思います。
ーーコピナゾは「THE NAZO STORE」の派生という形となりますが、THE NAZO STOREとしてはどのような立ち位置なのでしょう?
吉野:弊社では通常「自宅で遊べる謎解きキット」を販売していますが、やはりキットを購入するという手間は一般の方にとって少しハードルが高い部分があると思います。その点、コピナゾは近所のコンビニで即購入して遊べるため、煩わしさがありません。
――確かに、気軽に謎解きが始められるのは魅力的ですね。
吉野:はい。謎解きキットを買う時点で、ある程度興味のある方にしか届きにくいのが実情ですが、コピナゾであれば、もっとライト層にも手に取ってもらえるのではないかと期待しています。
――今後もコピナゾ関連のコンテンツを作っていくおつもりでしょうか?
竹林:そうですね。1作目、2作目、3作目と、それぞれテイストがまったく異なるので、正直言うと、今後どんなものが出てくるのかは私たちも分かりませんが。
吉野:思いついたら作っている感じです(笑)
――ちなみに、第1弾は第2弾以降に比べてかなりボリュームがありますよね。
吉野:実は、第1弾の頃はもう少しライトに60分くらいで終わるようなものを想定していたのですが、クリエイター陣が盛り上がってしまって、結果的にボリュームが大きくなりまして(笑)
第1弾をやってみて「もっとライトな方が多くの人に広がるだろう」と感じたので、第2弾以降は少しライトなものにしています。最初は1枚、2枚程度の軽めの構成で謎解きに慣れていただき、慣れたら3枚、4枚という形でバリエーションを増やしていくのもアリかなと思っています。
――コピナゾという形態は、作り手としてはどのような魅力を感じていますか?
吉野:通常の制限とはまったく違う部分があるので、すごくやりがいがありますね。その反面、「2メガバイトの壁」という制約があります。
――2MBが上限なのですね、知らなかった...…
吉野:弊社の謎解きはデザインをしっかり作り込みたいというのが基本方針なのですが、その2MBという制限のなかで何ができるかを常に考える必要があります。
第1弾のクリエイターは泣きながら作っていましたよ(笑)。デザインデータは通常200MB近くになるので、それを2MBに収めるためには相当の工夫が必要なんです。
――制限があるほど、かえって面白い発想が生まれそうですね。
吉野:あとは、コンビニ印刷で手軽に遊べるのがコピナゾの醍醐味だと感じます。
竹林:オンラインで買う場合は届くまで時間がかかりますし、市販で買う場合もイベントや店舗に行かなければならないですよね。でもコピナゾなら、やりたいと思ったときに近くのコンビニですぐに購入して遊べるところは魅力だと思います。
――なるほど。では、最後にこの作品をこれから遊ぶ方、興味を持った方に向けてメッセージをお願いできますか?
吉野:気軽に遊んでいただきたいです。もし困ったらヒントも用意していますし、怖がらずに挑戦してみてください。
竹林:1枚で完結するものもありますので、謎解きを全くやったことがない方も、ぜひチャレンジしてみていただきたいです。
――第1弾は、難易度が少し高いようですが、まったくの初心者は第2弾から始めるのが良いのでしょうか?
竹林:第1弾もそこまで難易度が高いわけではないですし、ストーリーもしっかりあります。徐々に難しくなる構成なので、1から順番に遊んでいただくのがおすすめですね。
吉野:これからもシリーズとして展開していく予定ですので、ぜひ1から順にプレイしてみてください。
◆『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』は全国のマルチコピー機にて販売中!
手軽さと本格的な面白さを兼ね備えた「コピナゾ」最新作『#3 インベーダーだらけの惑星からのSOS』は、2025年5月19日(月)より全国のファミリーマート、ローソン、ミニストップのマルチコピー機にて販売中です。
謎解きファンはもちろんのこと、「謎解きには興味があるけど、まだ挑戦したことがない」という方も、ぜひ一度「コピナゾ」を体験してみてください。きっと、謎解きの奥深さと楽しさに魅了されるはずです。
購入方法など、詳しくは公式サイトをご確認ください。
