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『黒神話:悟空』から『ポケモン』まで…中国オタク事情を現地チェック!海の向こうのゲーマーはどうやってグッズを集めているの?

中国・杭州市の街中を、オタクグッズ求めて徘徊!

ゲーム 特集
『黒神話:悟空』から『ポケモン』まで…中国オタク事情を現地チェック!海の向こうのゲーマーはどうやってグッズを集めているの?
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ステッカー、ぬいぐるみ、スマホケース、Tシャツにフィギュア……突然ですが、ゲーマーなら「自分の好きなゲームグッズを買って飾りたい」という欲求が少なからずあるでしょう。ふと自室を見渡すと、オタクグッズのひとつやふたつ目につくのではないでしょうか。

しかし日本製のAAA級ゲームはグッズがあれど、悲しいことに洋ゲーのグッズ展開は少なめ。ネットショップを調べたり、数少ない専門ショップに足を運ばなければいけません。しかしこれは海の向こうの日本ゲーム好きも同様のはずです。

海外でオタクが気になるのは「海外のオタク仲間は日本産コンテンツをどうやって楽しんでいるのだろう」という疑問。そしてネットの発達で海外発送も増えたとはいえ、やはり気になるのは現地でどんな商品がラインナップされているか、です。



そんな中、ちょうど筆者は先日中国取材に行く機会に恵まれました。そこで本稿では「中国のオタクはどうやってサブカルコンテンツを楽しんでいるの?」という所をチェック、レポとしてお伝えしていきます!

◆『黒神話:悟空』『崩壊:スターレイル』に『ポケモン』『初音ミク』まで!公式グッズ多めな中国オタク事情

さて、まず前提として中国にはACG文化というものがあります。これは日本のAnime、Comic、Gameに影響を受けたサブカルチャーを指す言葉で、要するに日本コンテンツに影響を受けたというジャンルのこと。ですが、現在では中国の“ACG文化のゲーム”は隆盛しており、逆に日本人の筆者が「中国ゲームの中国限定グッズを手に入れられない……」と泣く始末です。

同時に、昔のネットミーム的な感覚で失礼ではありますが、“日本以外の国で入手できるグッズ”と聞いて食指が動くのは「パチモノ」の存在です。外国の方が日本コンテンツをパクったパチモノも見てみたいし、実はこういうの、結構欲しい。そこで本稿では、そういったものも探していくことにします。

というわけで到着した中国・杭州市。近くに上海があり、北京からの運河の終点として栄えた街です。

今回泊まった場所はビジネス街らしいので、パチモノがありそうなアングラな商店や歓楽街はあまり期待できません。しかし徒歩で向かえる距離にショッピングモールが複数存在していました。むしろこちらの方が「生活の中でとりあえず向かう場所」として期待できそう。早速見つけた「サブカル関係グッズ」を紹介していきます!

まず見つけたのは『黒神話:悟空』のカプセルトイ。今現在、中国にてトップクラスに熱を帯びているコンソールゲームですが、さっそく現地ではグッズも出始めているようです。横には『原神』のグッズも。

こちらのショッピングモールはかなりの規模で、まがい物を置けるような場所ではありません。おもわず「どちらも欲しい!」とカプセルトイを回そうとしたのですが、コインを入れる場所がない……中国ではすべてが電子決済なのです。ちょうどこのタイミングで、筆者の電子決済アプリがネットの問題により正常に動かなかったため、購入できず。泣く泣く離れることにしました。

さて、ショッピングモールではおもちゃ屋も発見しました。ここにはミクさんが鎮座。初音ミクコラボを展開している飲食店もあり、中国でもここまで愛されているとはミクさん凄いな、と思わされます。他に多かったのは『ポケモン』に「クレヨンしんちゃん」グッズです。

中国IPのグッズ展開で言うと、『崩壊:スターレイル』グッズもありました。これは中国限定グッズで、日本にはないものです。面白いのは各グッズの出現確率が表記されていて、レア度がしっかり設定されているところ。いわゆる「シークレット」でしょうが、その中でも細分化されて「光沢があるかどうか」という違いまであるので、コレクションの楽しみもありますね。

実際に開封してクオリティを見てみると、かなり良い感じ。普通に飾れます。日本でも販売していいのではないでしょうか?

ショッピングモールにはゲームとコラボしている商品やチェーン店が数多く見られます。『鳴潮』コラボに『アークナイツ』コラボと、やはり中国産ゲームが多いですね。日本コンテンツでは前述の「初音ミク」や『ポケモン』コラボがみられ、文具店には「ちいかわ」グッズまで見つけられました。筆者が行ったおもちゃ屋では「トランスフォーマー」なども含めて、海外IPの比率がまだ高そうです。

ショッピングモールには「オリジナル(と思われる)イケメンキャラ」をめちゃくちゃ前面に押しだしたパン屋までありました。店のディスプレイにアニメ調のイケメン店員たちがズラリと並びます。どういうこと……? 日本では中々見ないタイプのスタイルで、中を覗くと、男性店員さんが切り盛りしつつ女性客がパンを買っていました。

しかし依然として“パチモンライク”なものは見つけられません。辛うじて見つけたのは、「トランスフォーマー」のバンブルビーを模したであろう力作の像ですが、これはもはやアーティスティックな趣き。なんとこのバンブルビー?像、遠目から見ると普通の作品ですが、近づいてよく見るとスクラップパーツで出来ているのです。自由な発想と行動力に感服しますね。

今回の旅程では、中国ではACG文化が徐々に熟成されている様子が見て取れたほか、『黒神話:悟空』などを始めとした中国IPの台頭も強く感じました。もちろん『ポケモン』などの日本IPにくわえて、今回紹介しなかったものの『マイリトルポニー』といった作品も多くあり、市場レベルではまだまだ海外発のコンテンツも強いと感じさせられます。なんとなく、こういった形で“中国コンテンツと(日本含む)海外コンテンツの共栄”がしばらく続くのだろうなと思いました。

同時に抱いたのが「もうパチモン産業は中国からなくなりつつあるのでは?」という想いです。筆者が行けた場所がアングラではないというのもありそうですが、“味がある偽物”というものは消えつつあるのかもしれません。少し寂しい想いをしながら、空港に向かいます。

……と思ったら、空港近くにパチモン(らしきもの)あったよ(歓喜)!

いや、許可取ってるかもしれないし、たまたま似てるだけかもしれないし……。春節に合わせて開かれていたであろう出店で、実に良い感じのグッズたちを見つけました。

実は、本稿を書く前には「中国にはパチモンはもうないよ」という形式を想像して、純粋に「中国ゲーマーはどういう形でコンテンツを消費しているのか」と分析しようと思っていました。しかし、最後の最後に見つけちゃったものは仕方ありません!


旅程の最後に驚くべきモノを見てしまいましたが、それでも中国のACG文化が熟成されているのは確か。公に許可を得たグッズが多く並んでいた印象です。

ネットが主流となり、世界中で同じコンテンツが同一のタイミングで流行するようになった昨今ですが、海外には海外なりの「コンテンツの楽しみ方」があり、オタクたちはたくましく生きているようです。もしこれから海外旅行をされるという方は、ぜひこういった「現地にしかないグッズ」を探してみてはどうでしょうか。

《高村 響》
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