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ただの通行人なのに美女揃い!『ゼンゼロ』の“モブ”に見惚れ、捗る「人間観察」と「妄想力」

ただの賑やかし……そう思われがちなモブも作り込み、想像の翼を広げてくれる『ゼンゼロ』。見落とされがちな魅力の一端に、想像を交えつつ迫ります。

ゲーム 特集
ただの通行人なのに美女揃い!『ゼンゼロ』の“モブ”に見惚れ、捗る「人間観察」と「妄想力」
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■有能秘書風な女性から漂う、人生の達人感

想像が捗るのは、2人組の「通りすがり」だけに限った話ではありません。街中にひとりで佇む人たちも、興味深い人間観察の対象です。

カフェでひとり過ごす眼鏡美人は、スマホを片手に優雅な時間を過ごしていました。しかも、「仕事をすっぽかして飲むコーヒーは美味しいなぁ~」という、大胆な独り言つきで。

どうやら不真面目な社員のようですが、見た目は知的ですし身だしなみにも隙がありません。さぼりがいずれ問題になっても気にならないほど、肝が据わっているのか。それとも、多少の失点を補うくらいの結果を残しているのか。見た目とのギャップが、なんとも印象的です。

■自炊で倹約? 未練との間に揺れる女性心

焼肉が食べたいけど懐事情が厳しいと嘆く女性は、「ダイエットのつもりで我慢我慢」と自分に言い聞かせています。十分細身に見えるので、発言通り金銭的事情の問題なのでしょう。

彼女の興味深い点は、食材の詰まったバッグを既に持っていること。それなりに買い物を済ませているのに、それでも夕食の選択に悩むほど焼肉に惹かれていたのでしょうか。通りがかりの一瞬だけでも、意外な内面を覗き見ることができました。

■モブが持つ小道具ひとつも、想像が膨らむ材料に

職に悩む人もいれば、仕事に悩む人もいます。日々の残業に追われ、肌荒れを気にする女性も気になる存在です。

忙しない毎日を送っていれば、睡眠時間もまちまちになりますし、食生活も乱れがち。どうやらオレンジゴッドで補っているようですが、それでも肌の艶は取り戻せていない模様。食材を詰め込んだバッグを持っているのも、肌荒れを治すべく食生活を改善したい表れでしょうか。

ちょっと興味深いのは、焼き肉を我慢した女性や他の通行人も、同じような食材を詰め込んだバッグを持っている点です。

味気なく考えれば、モブに持たせる小道具を使いまわしているのでしょう。しかし設定的に解釈するなら、野菜やパンなどをまとめたバッグごと販売している食材店が近くにあるのかもしれません。モブの小道具から、この街の日常を想像するのもオツなものです。

■モブを通して『ゼンゼロ』の奥深さを知る

ここまで紹介した人物たちも含め、通行人たちは名前を持たず、せいぜい肩書きを持つ程度。しかし、モブながらキャラクターモデルは作り込まれており、そのビジュアルも注目すべき魅力のひとつです。

また、例えば夕方になると帰宅する人が増えたりと、世界観の選出にも一役買っています。マナー的には問題ですが、帰宅時間にスマホ歩きが増えるのも、時間帯的に納得です。

通行人は文字通り通り過ぎるだけなので、観察するのもちょっと大変ですが、学生から大人まで千差万別。使い回しこそありますが、モブとは思えないほどの完成度なので、一度じっくり見てみることをお勧めします。

目が隠れるほど前髪の長い女子生徒も、よく観察するとちゃんと目も描かれているのが分かります。普段はまず見えない、細かい点に気づくとなんだか嬉しくなります。

通行人の中には、頭部に角がついていたり、エルフのような尖った耳の少女もたまに見かけます。偽装したファッションという可能性もありますし、本作には様々な種族が存在するので、本物の角や耳なのかもしれません。そうした外見的特徴から、人となりや性格を推測してみるのも、人間観察の醍醐味と言えるでしょう。

ちなみに今回紹介したモブたちは、いずれも序盤でお目にかかれます。まだ『ゼンゼロ』を遊んでない人でも、それほど苦労せずに眺めることが可能です。

ただし、向こうはあくまでモブ。接点はなく、お互い通り過ぎるだけの関係です。また、同じ顔をしていても、別の場所で出会う人が同一人物とも限りません。まさしく一期一会の出会いと言えるでしょう。

印象深くも儚く、一瞬だけ交わっては離れていく。そんなモブだからこそ、気にせずにはいられません。あなたも『ゼンゼロ』のモブとたちと、刹那の交錯を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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