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発売前の「不安視」を見事にはねのけた“2024年新作ゲーム”4選! GWに遊びたいアクションRPGやSRPGに要注目

今年発売された新作の中から、実際に遊んで満足度の高かった4本を厳選してお届け! 新たに遊ぶ1本を、ここから選んではいかがですか?

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発売前の「不安視」を見事にはねのけた“2024年新作ゲーム”4選! GWに遊びたいアクションRPGやSRPGに要注目
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■PS5/Xbox Series X|S/Steam『ドラゴンズドグマ 2』:3月21日

今回紹介する最後の作品は、ナンバリング前作から数えて約12年ぶりに登場した続編『ドラゴンズドグマ 2』です。カプコンによるオープンワールド型アクションRPGで、3月21日に発売を迎えました。

前作がリリースされた当時は、国産のオープンワールドゲームが限られており、そうした状況下で大手のカプコンが手がけるとなれば、注目されるのは当然のこと。期待と関心が集まる注目作として、1作目の『ドラゴンズドグマ』がリリースされました。

『ドラゴンズドグマ』が特に画期的だったのは、主人公と共に行動する「ポーン」の存在でした。「メインポーン」は相棒として常に付き従い、さらに他のプレイヤーやカプコン側が用意した「サポートポーン」を借り、共に冒険へと出かけます。

オフラインのシングルゲームなのに、誰かと共闘する感覚が楽しめるのは、当時のゲーム事情的にはかなり珍しく刺激的でした。「ひとりじゃない冒険」なのに「勝手気ままに遊べる」という気軽さも併せ持つ、非常に稀有な作品です。また、他のプレイヤーに借りられたメインポーンが知識を蓄えて帰ってくるのも、ユニークかつ有用な仕様で話題となりました。

そんな話題作の続編は、しかし登場まで長く時間がかかります。シリーズ作としては、『ドラゴンズドグマ クエスト』や『ドラゴンズドグマ オンライン』などが登場したものの、“シングルプレイのオープンワールド型アクションRPG”としての完全新作は、さきほど述べた通り12年越しの悲願です。

そして無事発売を迎えた『ドラゴンズドグマ 2』は、満場一致の大絶賛……かと言われれば、全面的に頷くことはできません。というのも、減点方式で見ると、本作にはいくつかの問題点が存在するためです。

本作の広大さは前作を大きく上回りましたが、一方でオープンワールドゲームにつきものの「ファストトラベル」に制限があります。移動先に選べる地点が限られており、毎回アイテムを消費しなければなりません。

また、作中に登場する「牛車」もファストトラベル的な移動手段ですが、モンスターに強襲されるとそこで戦闘が始まってしまい、瞬時の移動とはなりません。しかも牛車が破壊されると、そこからは徒歩で目的地に向かうのみ。加えて、牛車で行き来するポイントも限られているのも厳しい点です。

これはひとつの例ですが、このほかにも「ポーンが落下死する」「移動に時間がかかる」「UIが使いにくい」「ポーンに深刻な影響を与える“竜憑き”が厄介」など、問題点として指摘される部分は少なくありません。こうした問題箇所を減点していくと、最終評価は低めとなるでしょう。

ですが、本作を高く評価するユーザーが相当数いるのも事実です。その声は単なる養護ではなく、『ドラゴンズドグマ 2』を踏まえた上で、自分には合っていると判断を下したものです。

かくいう筆者も、『ドラゴンズドグマ 2』を好意的に捉えています。確かに目的地への移動は手間ですが、「未開拓の洞窟との出会い」「奇襲に強襲とバラエティに富むモンスターとの戦い」「意外な場所にある宝箱の発見」「思わぬショートカット」など、その道中は驚きと刺激に満ちており、「不便な移動」と「豊かな冒険」が表裏一体の存在だと気づかされたためです。

ファストトラベルを便利にすれば、冒険との出会いは格段に減るでしょう。物語の進行をガチガチに固めれば誰でも順調に楽しめますが、メインシナリオよりも先に“国境を自力で超えて隣国に行く”というやんちゃプレイは楽しめなかったはず。

本作が不便な面は否めません。同時に、可能な限り自由で、“自分だけの冒険”を味わえる包容力を持ち合わせています。こうした魅力を加点していき、良作・名作と考える人がいるのもおかしな話ではありません。

人によっては問題作で、人によっては絶賛作と、評価が大きく分かれる『ドラゴンズドグマ 2』。薬になるか毒になるかは人それぞれですが、だからこそプレイを一考する価値がある作品です。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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