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『勝利の女神:NIKKE』イベントの温度差で風邪引きそう…“鬱エンド”イベ直後に双子バニーでハーレム展開!?

ポストアポカリプスに相応しい物語を展開する『勝利の女神:NIKKE』。しかしその一方で、過酷な戦いを忘れさせるようなイベントも行われ、その落差の大きさに驚かされることも。果たしてどれほどの違いがあるのか、直近の一例を紹介します。

ゲーム 特集

◆ハーフアニバーサリーの「White Memory」も、思わぬ変化球で衝撃を与える

ハーフアニバーサリーでは、「OVER ZONE」だけでなく、スノーホワイトが主人公となる「White Memory」もプレイできました。用意された21種類のエンディングを目指して、1日1回(最終日のみ無制限)探索することで、スノーホワイトの視点で当時の出来事やゴッデス部隊との関係性が語られました。

その内容の多くは、他愛のない日常であったり、彼女たちのささやかな、しかし大切な過去を振り返るものばかり。「OVER ZONE」が過酷な物語だったので、平行して進める「White Memory」はある種の癒しとも言えました。

無論、明るい話ばかりではなく、命を落とした姉と向き合う勇気が湧かないスノーホワイトを綴ったシーンもあり、戦場における様々な日常を映し出します。

しかしそんなスノーホワイトも、数々の過去を思い出すことで、姉に別れを告げる覚悟を決めました。棺に眠る彼女と再会し、長い別れを告げるのだろう──そんな予感を覚えたプレイヤーが出くわしたのは、“姉の頭部の消失”という衝撃的な展開でした。

頭部のない姉の遺体を前に、愕然とするスノーホワイト。そんな彼女の耳に、ラプチャーの駆動音が飛び込みます。やつらを殲滅しなくては。人類を救わねば。頭を見つけないと。

「OVER ZONE」の陰で、混然とした感情に飲み込まれたもうひとりのニケ。こうしてスノーホワイトは、長らく地上を彷徨う身となりました。

亡骸に別れを告げ、旅立つスノーホワイト……では終わらず、彼女の心に拭えぬ闇を刻みつけた「White Memory」。ドロシーの顛末だけで十分致命傷だったプレイヤーの感情が、さらに打ちのめされる結果となりました。

◆新イベント「Bunny X 777」との落差に面食らう!?

ハーフアニバーサリーでは、苦く陰りを帯びた物語を2本も用意した『勝利の女神:NIKKE』。いずれもゲームの物語として完成度が高く、苦しくとも惹きつけられてしまう魅力を備えています。暗い結末なので、“楽しい”とはなかなか言えませんが、創作物として“面白い”のが、嬉しくも悩ましいところです。

そんなハードな展開で、プレイヤーの精神をごりごりに削るハーフアニバーサリーが、5月18日に幕を閉じました。そしてメンテナンスを挟み、同日のメンテ開けから始まったのが、新イベント「Bunny X 777」です。

新イベントに欠かせないもの、それは新たなニケの実装です。ハーフアニバーサリーでは、「OVER ZONE」の主人公を務めたドロシーのピックアップガチャが同時開催され、過去と今の彼女を同時に知る機会に恵まれました。実装されたドロシーは、「OVER ZONE」時の彼女とはやはり異なり、その言動ひとつを見てもやるせないものを感じます。

そして「Bunny X 777」に合わせて実装されるのは……白いバニー姿が眩しい「ブラン」と、黒のバニー衣装をはち切れんばかりに膨らませる「ノワール」のふたり。巨大なゲームセンター「コインラッシュ」に勤める、美人で双子姉妹なニケが登場しました。

しかも、今回のイベントのストーリーでは、その「コインラッシュ」にて大会が開催。優勝者には賞品として、ブランとノワールの「キス」が贈られることになります。知らない人にキスなんて……と困惑するノワールと、姉が嫌がる真似をさせたくないと考えるブランの頼みを受け入れ、指揮官(プレイヤーの分身)が大会に出場。知らない人とのキスを阻むため、自分が優勝しよう、と決意します。

こちらのイベントは今も開催中なので、具体的な展開についてのネタバレを避けますが、要点だけ並べると、「白&黒のバニー姉妹が実装」「ふたりのキスが優勝賞品」「知らない人とキスするのは……」「指揮官なら、知らない人じゃないから大丈夫です」「目指せ優勝!」などが、本イベントのポイントとなる部分です。

メンテを挟んだ同日まで、「アークを守る人類の希望、ゴッデス部隊」「過酷な戦いに苦しむ仲間を支えるドロシー」「完全封鎖と同時に、彼女たちを切り捨てる人類」「ドロシーは激高するも、仲間の言葉に自分を取り戻す」「しかし、それでも折れてしまう心」といった展開が描かれていました。しかし、その直後に「キスを阻む!」というバニーでハーレムなイベントが開催されるとは...。ベクトルがまるで違いすぎます。

空気感や雰囲気、登場人物のノリも全く異なっており、体感温度は一変。もちろん、シリアス一辺倒では息苦しいものですし、明るい物語に救われる時もあります。しかし、あまりにも大き過ぎる気温差は、心が風邪を引きかねないほどです。

言い換えるなら、どシリアスからライトまで、許容範囲を狭めない豊かな包容力もまた、『勝利の女神:NIKKE』が持つ魅力なのでしょう。今後も様々なシナリオを楽しみつつ、思わぬ温度差に震える時は、可憐なニケたちで心の暖を取りたいものです。

《臥待 弦》
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