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今年で40周年!激ムズLDゲーム『ドラゴンズレア』で即死祭り開催!

アニメーションのクオリティの高さとQ.T.E.のエグさにそれぞれ絶句しました。タイミングがシビアすぎる…!

ゲーム コラム
今年で40周年!激ムズLDゲーム『ドラゴンズレア』で即死祭り開催!
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さまざまなゲームに登場するボスキャラの魅力をあらためて掘り下げる連載「僕らのボスキャラ列伝」。第33回は『ドラゴンズレア』における、そこらのボス戦より100倍キツいQ.T.E.クイックタイムイベント)を紹介します。

◆Q.T.E.システムの元祖といえるゲーム

突然ですが「Q.T.E.」という言葉をご存じでしょうか。Q.T.E.は「Quick Time Eventクイックタイムイベント)」の略称で、画面に突発的に表示されるキー入力やボタン入力の成否で、その後の展開が変化する手法のことです。『GOD OF WAR III』や『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』など、PlayStation 3の名作ゲームに取り入れられることで、一躍脚光をあびたように思います。

そんなQ.T.E.の元祖といえるものが、今回紹介する1983年稼働のアーケード用レーザーディスクゲーム『Dragon's Lairドラゴンズレア)』です。本作は主人公ダークが囚われのダフネ姫を助けるために魔法の城を探検するゲームで、全編がアニメーションで構成されています。

『ドラゴンズレア トリロジー』より

アニメはかつてディズニーで作画監督を務めた実績を持つドン・ブルース氏が担当しており、そのクオリティは今見ても目を見張るほどの高さです。

◆これでもほんの一部!ダークの死に様コレクション

ドラゴンズレア』は再生されるアニメーション映像に合わせて適宜Q.T.E.が挿入され、入力をミスしたり少しでも遅れたりするとダークが死んでゲームオーバーになるという問答無用のQ.T.E.連発&即死ゲーでした。

あまりにさまざまな死に方をするのでそのうち「逆に死に様を見たくなってくる」という声もあるほどですが、いつまでも死んでいてはダフネ姫を助けられません。なんとも痛しかゆし(?)のゲームです。

2023年2月2日までの期間限定で本作を含む3タイトルを1本にまとめた『ドラゴンズレア トリロジー』のスイッチ版が80%オフの400円で販売されていたので、これを機にと購入。ダフネ姫の救出にチャレンジしましたが、これがまぁ死にまくること死にまくること……。たしかにネットの先駆者たちが語る通り「しまいには死に様を見たくなってくるゲーム」でした。トホホ…。

ゲームスタート直後。城へ入るための木製の橋が腐っていていきなり大ピンチ!
そして堀から出てきた触手に捕まり、城に入る前に初死亡!
シンプルだからこそ伝わる魅力がある落下死

◆ファミコン版は別モノながらやはり即死ゲー!

本作に用いられているレーザーディスクは、最大2時間の映像を記録できる直径30cmの光ディスクです。VHS(いわゆるビデオテープ)よりも高価ながら、より一層美麗な映像を収録できる規格として、ディープなファンやマニアが購入していました。今でいう「DVDに対するBlu-ray」のようなもの…といえば伝わりやすいでしょうか。

つまり本作は厳密にはゲームというより「インタラクティブなアニメーション」という方が実態に近く、プレイ中の度重なるQ.T.E.は「ダークが死なずに済むチャプターと死んでしまうチャプターのどちらに飛ぶか」を選んでいるだけともいえます。「それはゲームなの?」というツッコミが聞こえてきそうですが、リアルタイム・アクションアドベンチャーゲームです!

ドラゴンズレア』はさまざまなプラットフォームに移植されており、1991年にはなんとファミコン版も発売されました。しかし、ファミコンでは前述したようなアニメーションは実現できないため、ほぼ別物の横スクロールアクションゲームとして制作されています。しかし難度の高さという意味では忠実で、こちらも激ムズでした。

ダークの冒険は、いつでもどんなプラットフォームでも苦難の連続。アーケード版の発売40周年をむかえる2023年も、筆者のようなヌルゲーマーの手でさまざまな死にっぷりを見せるのでした。あ、また死んだ……。

高速で動く不思議な木馬を制御できず、大きな柱に人型の穴を開けながら貫通して無事死亡
タルのカヌーで地下を流れる急流を下るも操船をしくじり華麗な溺死
大きな骨の手に握りつぶされ、全身の骨を砕かれながら圧死。さぁ、次はどんな死に方ができるかな!?(やけくそ)

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《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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