今回の訴訟および勝訴判決は、特許権侵害訴訟事件と並行して、2015年4月17日、コーエーテクモがカプコンの保有する特許第3350773号(以下「本件特許」)の無効を求めた特許無効審判請求事件にまで遡ります。この特許無効審判請求事件は、2017年3月24日に特許庁にて本件特許を維持する旨の審決がされたものの、同年5月10日、コーエーテクモが知的財産高等裁判所に審決取消訴訟を提起していました。今回カプコン側に出された勝訴判決は、この審決取消訴訟を受けたものです。
発表によると、3月29日、知的財産高等裁判所は、原告(コーエーテクモ)の請求を棄却したとのことです。争点となっていたこの特許は、今作のディスクROMがゲーム装置に装填されるとき、前作のディスクROMを装填すると、特典が開放される、という内容でした。
カプコン側は、「今回の判決により、本件特許の有効性が知的財産高等裁判所に確認されたことになり、裁判所の良識ある判断が示されたものと考えております。」としているほか、「ゲーム開発における発明を保護するとともに、ライセンスなどの特許権の有効活用を推進し、積極的にユーザーの皆様の利便性の向上およびゲーム業界の発展に貢献してまいります。」とも表明しています。
なお、コーエーテクモは、2017年12月14日にカプコンからの特許権侵害訴訟に一部勝訴していました。過去の両社間の特許訴訟(2014年)についてはGame*Sparkの過去記事を参照ください。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
その他 アクセスランキング
-
漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」あと5話をもって完結―最後は有馬記念、新たな勝負服姿のオグリキャップも
-
【特集】『主人公が無言の名作ゲーム』10選
-
宝多六花ら7名の“Y2K”ファッション新規描き下ろしイラスト!「グリッドマンユニバース」POP UP SHOP開催
-
11%オフで買える『ガンダムEXVS マキシブーストON』が“最盛期そのまま”楽しめる
-
ポケモンをシルエットで当てる絵本が鬼難度!大人でも絶対分からない難問に、「笑うしかない」
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
『真・女神転生』歴代“心をえぐられたトラウマシーン”といえば? 第1位は家族に起きた惨劇【アンケ結果発表】
-
『遊戯王』小鳥のデッキは声優ネタの逆輸入?歴代ヒロインたちの使用デッキを徹底分析!【後編】
-
期待されるアニメ『ウマ娘』4期の主人公を、15年以上の競馬好きがガチ予想!その鍵は「スピカ関係者」かつ「憧れの存在がいるかどうか」
-
『真・女神転生V』“美人&美少女”悪魔のオンパレード! お預け小悪魔からチラ見せ美女までお届け【フォトレポ】







