11月13日、京都市の東映太秦映画村にて「曰くつき日本刀を語る会」が開催されました。
これは、同日行われた「太秦上洛まつり 2016 刀－Sword－」内で行われたもので、DMMゲームズが展開する人気ブラウザ向けタイトル『しんけん!!』を題材に、曰くのある日本刀を紹介するというトークイベントです。
『しんけん!!』は、『艦これ』などを手がけるPOWERCHORD STUDIOが開発を担当するラインディフェンスゲーム。ゲームに登場するキャラクターたちは、刀の力が宿りし「真剣少女」という設定で、日本に伝わる名刀「村正」や「菊一文字」などがモチーフとなっています。本作では「制服JK×日本刀」というテーマのもと、濃い目の擬人化がなされており、そのキャラクターは幅広いファンから人気を博しています。
今回のイベントではこの本作に登場するキャラクターを通して、モチーフとなった実際の刀剣にまつわる謂れが語られました。この日、講師として招かれたのは一般社団法人全日本刀匠会事業部イベント企画プロデューサーの及川史朗氏。映画村内の「寺子屋」には、及川氏のトークを目当てにイベントの参加者が詰め掛けました。
及川氏は「ニッカリ青江（青江にか）」などの名に曰くのある刀や、「村正（村正せんこ）」といった正真正銘の妖刀などを例に、様々な名刀の伝説を解説。時にはバックボーンや関連トークに脱線しつつも、刀剣の謂れがユニークな語り口で紹介されていました。
中でも及川氏が気に入っているというのは「雷切丸」モチーフの真剣少女「雷切ちどり」。立花道雪が雷を断ち半身不随になったという逸話から、車椅子に乗ったキャラクターとしてデザインされています。
この「雷切丸」の紹介では、なんとキャラクターが乗っている車椅子がピックアップ。わざわざ専門の業者に起こしてもらったという車椅子の設計図などが披露され、会場からは驚きの声が上がっていました。
イベント終盤では話題が白熱するあまり時間が足りないという一面もあり、寺子屋は始終濃い刀剣トークの熱気に包まれていました。
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