減少幅は前年の8.7%減より小さくなったが、11年連続の減少に歯止めをかけることが出来なかった。市場が最も大きかった2004年の3753億3930万円に比較すると約4割強の市場がなくなったことになり、業界全体では苦しい状態が続いている。
ブルーレイは前年比1.9%増の938億円8000万円と依然成長しているが、DVDが1242億3300万円(9.8%減)と下げ幅がきつかった。また個人消費者に向けた販売用が1626億円5000万円と2.9%減にとどまっているのに対して、レンタル店向けの販売は11.8%減と全体の下げを引っ張った。映像ソフトのレンタルは、急激に普及する映像配信との競合が指摘されることも多く、その影響が表れてた可能性もありそうだ。
また、国内の一般向け・子ども向け、海外の一般向け・子ども向けの販売用とレンタル用の全てを合算したアニメーション映像ソフトの売上げは727億9200万円、2015年の858億5800万円から14.9%減と二桁の減少となった。
海外アニメーションが2014年に『アナと雪の女王』の大ヒットがあった反動で65.2%減となったほか、レンタル用の落ち込みも大きかった。レンタル用は出荷数量の減少に加えて、平均単価の下落も影響した。
またアニメーションの映像ソフトのなかで大きな割合を占める10歳以上を対象とした日本アニメーション(一般向け)は、販売用の売上金額が490億8200万円だった。前年比6.9%減だ。2年続けての減少である。売上金額の500億円割れは2004年の440億9100万円以来11年ぶりである。
この分野は深夜アニメに代表されるアニメファン向け作品の大半が含まれる。近年、アニメ作品の制作本数が拡大するなど、アニメビジネスは大きな盛り上がりをみせている。しかし、そうした盛り上がりは映像ソフトの売上げには必ずしも反映されていないようだ。とりわけ2015年はこれまで成長を続けてきたBlu-rayの売上げも2.9%減と反転したのが注目される。アニメファンの映像ソフトの購買行動が変化している可能性もありそうだ。
近年、アニメの映像ソフトを大きく扱うビデオメーカーは、映像ソフト販売だけに限らない、ビジネスの多角化を目指すケースが増えている。それは音楽やライブイベント、配信など様々な分野に広がる。それもこうした市場の環境を反映しているだろう。
[数土直志]
2015年国内アニメ映像ソフト市場728億円 アニメファン向けは6.9%減、491億円
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