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【そそれぽ】第112回:暖炉の炎を見てほくそ笑む背徳的な不思議ゲー『リトル インフェルノ』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第112回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 Wii U
パズルゲーム的な要素がナイスエッセンス
  • パズルゲーム的な要素がナイスエッセンス
  • 不思議ストーリーもナイスエッセンス
  • いろんなものをひたすら燃やす
  • HD画質の炎の光をただ浴びながら・・・
  • カタログで燃やすモノを取り寄せる
  • 新しいカタログもどんどん追加
  • マシュマロ大量にならべてみた
  • 「ぎゃー」という声とともに燃えるマシュマロくんたち(ほくそ笑み)
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第112回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。


年度末、たまたまいろいろな準備や仕込みなどが重なってしまい、その修羅場を乗り越えて今グッタリと来ている筆者です。いや、あんなことでも実はかなり真面目に取り組んだんですよ!ええ。やっとのんびりできるぞワーイ!と思ったら、目前に迫ってました。レギュラーの【そそれぽ】の締め切り!(滝汗)癒やされたい!こんなときはのんびり癒やされたい!!・・・と思ったら調度良いところにこんなゲームがあるじゃないですかー!

というわけで、今回プレイするのは任天堂のWii Uダウンロードソフト『Little Inferno リトル インフェルノ』です。


4月2日のNintendo Directの放送終了後からサプライズ配信された人気海外ゲームの日本版2本のうちの1本。ローカライズは任天堂が担当しています。内容は実にシンプルで、暖炉でモノを燃やすだけ。開発はあの『グーの惑星』を手がけたスタッフたちということで、“不思議面白ゲーム”な予感がプンプンします。「火を見ていると癒される」なんて話もよく聞くので、今回はのんびり癒されながらプレイしていきましょう。


◆『リトル インフェルノ』ってどんなゲーム?

■画面はプレイヤーのための暖炉「リトル インフェルノ」
画面に「リトル インフェルノ」という暖炉があります。モノを燃やします。終わり。・・・って、いや、大真面目ですよ!基本は本当にそれだけのゲームなのです。それで本当に“ゲーム”として成り立つのかって話ですが、モノを燃やすとお金が手に入ります。そのお金を使って「カタログ」から新たに燃やすモノを取り寄せます。届きます。燃やします。終わり。・・・いやいや、本当に大真面目ですって!

■コンボを狙う
同時に燃やすモノによって「コンボ」が発生することがあり、コレがわずかながら「パズルゲーム」的な要素となっています。たまたま発生することもありますが、コンボのヒントが見られる一覧もあるので、それを頼りにコンボを狙って成立させていく“ゲーム的な面白み”もあります。

■不思議なストーリーも展開
実はストーリーもあったりします。本作の“不思議な世界観”を際立たせるエッセンスのようなものですが。なぜ、暖炉でモノを燃やすのか。燃やして良いのか。燃やさなければならないのか。そのあたりについて、ゲームを進めていくと少しずつ触れられ、不思議で奇妙な“お話”が展開していきます。


◆癒やしと背徳感

■いけないことをしている気がするのに
本来、燃やしてはいけないモノを暖炉で燃やすことを「どんどんやりなさい」と言われる世界。現実で、そんな世界を“ゲームとしてプレイしているプレイヤー”である筆者は、背徳的な快感を覚えるワケです。“やってはいけないこと”をどんどんやってしまう、なんとも言い難い快感。剣を持ってモンスターと戦うような“絶対にできないこと”する快感とは似て非なるもの。しかしながら“快感”は即ち“面白さ”であり、どちらもゲームの面白さだと思うのです。現実的な描写で繰り広げられるファンタジーだからこそ、何物にも代えがたい“背徳的な快感”を得られるのだと思います。

■揺らめく炎をただ見つめる
ゲーム中でも言われます。これは「HD画質の暖炉」であると。日本の一般家庭で、暖炉が日常的に現役な家って極めて少ないですもんね。暖炉の前で暖まるとか、暖炉の火をぼんやり見つめるといった経験をしたことがない人が、プレイヤーの大半を占めると思います。だから、擬似的にテレビの中に再現された暖炉で燃えている炎を見ているだけで、これまたなんとも言い難い“癒やし”を得られます。燃え方にも、音にも、朽ち方にも、燃えカスの残り方にも「本物もこんなふうに燃えていくのかな」と感じさせてくれる生々しさがあります。

もちろん、現実ではあり得ないものや、ゲームでしか表現できないファンタジックなものも“燃やすもの”として登場するのですが、それらも含めて、ただ揺らめく炎をぼんやり見つめているだけなのに「ゲーム」として成立してしまう不思議な魅力を持っています。

■ローカライズで生まれた小ネタや毒っ気も“味”
オリジナル版でどのように表現されていたかはわからないのですが、日本語ローカライズにあたり、明らかに日本語ならではの表現の“毒っ気”が説明の文章に何気なく書かれていたり、任天堂によるローカライズならではの小ネタがあったりと、ダークな雰囲気ならではの“味”がけっこうあります。単純に日本語にしただけではないローカライズだからこそ生まれた“味”が、ゲームの魅力をより引き出していると感じました。


◆気になったところ

■もっといろいろなモノを燃やしたい願望
ゲームボリュームとしては、おそらく“ちょうど良い”部類だと思うのですが、個人的には“燃やせるモノ”の種類がもっとあっても良かったかなと思いました。もっといろいろなモノの、いろいろな燃え方を見てみたかったです。特にファンタジー寄りのモノよりも、現実に存在するようなモノ。ゲームでしか味わえない背徳感をもっと覚えてみたかったです(笑)。

■タッチ操作よりリモコン操作に向いているかも
本作は、Wii U GamePadの画面タッチ操作と、Wiiリモコンによるポインタ操作の両対応。筆者はWii U GamePadでプレイしていたのですが、Padの小さな画面だけで済ませてしまうのは、ちょっともったいない感じです。なので、モノを暖炉に並べて火を点けたあとは、できるだけテレビ画面を見るようにしていました。両対応なので特に問題ないですが、Wiiリモコン操作の方が視点をテレビ画面だけに集中できるのでオススメです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


燃やしてはいけないモノを燃やす背徳的な魅力!
不思議な雰囲気に気付いたら飲み込まれている!



いろいろなモノを暖炉で燃やすだけで、ゲームとして成り立つのかという疑問については、ここに書いてきた通り。背徳的な行為から得られる“快感”と、画面に表現された炎の揺らめきによる“癒やし”、さらには「コンボ」やストーリー、ファンタジックな面白エッセンスなどなどで、しっかりとした「ゲーム」に仕上がっていると思います。

あまり詳しくは書けないのですが、ゲーム開始前の期待を良い意味で裏切ってくれたのが“ストーリー”の要素。大袈裟に表現されたりするわけでもなく、さりげなくゲームの中に溶け込んでくるのですが、これが非常に“先が気になるもの”になっていて、夢中にさせられる原因のひとつとなりました。本作の不思議な魅力、ちょっとダークな世界観を引き立てるエッセンスとして最高の要素です。

Wii U GamePadだけでもプレイできるのですが、環境がある人は、できれば大きなテレビ画面やモニタを見てプレイしてほしいです。暖炉の炎を、大きめな画面でじっくり見て、自分がやってしまっている背徳的な行為にほくそ笑むことこそ、本作の醍醐味だと感じました。

【こんな人にオススメ】
・癒やしを求めている人
・背徳感を覚えたい人
・不思議な雰囲気のゲームが好きな人
・ダークな雰囲気のゲームが好きな人

今回の【そそれぽ】は、とにかく言葉選びが難しかったです(笑)。本作の魅力は“ゲーム性”というより“独特の雰囲気”なので、それを文章でどう伝えたら良いのか・・・。更に言えば“ネタバレ”にあたる部分にも大きな魅力を感じてしまったので、そこを詳しく書けず、若干悔しい思いをしています(笑)。

この記事の公開日である2015年4月5日は、本作をお得な価格で購入できるキャンペーン期間中。通常価格から30%オフの680円(税込)で本作プレイできるチャンスです。キャンペーンは4月16日までとなっているので、気になった方は早めの購入をオススメします!最後に、本作の雰囲気を存分に味わえるプロモーション映像を紹介してお別れです!

■Little Inferno リトル インフェルノ 紹介映像

YouTube 動画URL:https://youtu.be/gys8IEfvm90


【そそれぽ】第112回、いかがでしたでしょうか?年度の切り替えの疲れをしっかりと癒してくれつつ、ゲームとしても非常に魅力的なタイトルでした。海外作品のローカライズは、ただ日本語テキストに直すだけより、日本向けにひと工夫があったりすると魅力倍増ですな!次回もどうぞお楽しみに!


『Little Inferno リトル インフェルノ』は、好評配信中で通常価格は900円(税抜)です。

(C)2014 Tomorrow Corporation


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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