チャンプターVがフィーチャーされた今回のデモでは、主人公ガラハッド卿ひきいる騎士たちが、Agamemnonと呼ばれる巨大飛行船内の潜入ミッションに挑戦。飛行船の屋根からロープで側面を下って入口を目指す冒頭の場面は、カットシーンかと思わせていきなり操作可能。アナログスティックとXボタンを組み合わせて操作を行います。カットシーンで済まさずにシネマティックなゲームプレイが味わえるのは本作の魅力だと感じました。
ミッション序盤は、反乱軍の兵士をやり過ごしながら飛行船内部へと進むステルスゲームプレイが展開。半獣と呼ばれるモンスター系の敵は一切あらわれず、反乱軍の兵士が主な相手です。カバーリングやダッシュを駆使して姿を見られないように、背後から忍び寄って敵を一撃で倒すこともできます。その際は敵に近づくとQTEが発生、△マークが円の中に入った瞬間タイミングよくボタン入力すれば成功。
ステージ中には、ガラハッド卿が特殊なツールを用いて、鍵のかかったドアをこじ開けたりブレーカーを落とすポイントがあり、2本の動くスイッチに合わせてL3+R3をタイミングよく押し続けて固定するもの、DUALSHOCK 4のバイブレーションの度合いを感じ取って入力を行うものなど、ギミックに富んだQTE要素が用意されていました。
また、狭い室内で数人の敵を相手にする戦闘シーンにおいても連続的なQTE操作が求められ、ただボタンを入力するのではなく、スティック操作を組み合わせたりと変わった方式が採用。これらを単なる「QTEゲー」と一蹴するか、『Heavy Rain』のようにある種のQTEシステムの革新と見るかは、プレイヤー次第かもしれません。
デモの後半は、二階層にわかれた広間を舞台に、複数の反乱兵と激しい銃撃戦が繰り広げられます。スナイパーライフル、ショットガン(Combo Gun)、マシンピストル、グレネードと使える武器も多彩で、途中でカットシーンやQTEに操作を奪われることもなく、純粋なシューターとしてのゲームプレイが味わえました。こうしたプレイ中も、キャラクターたちは非常によくしゃべるので、それぞれの個性や立場などストーリー背景を理解しやすい作りです。
プレイを通してのインプレッションとしては、世界観やビジュアル、演出といった表面的な作り込みは一級品ながら、コントローラーを握って実際に遊ぶゲームプレイ面の作り込みに少々物足りなさを感じました。飛行船という今回の特殊なステージ環境も要因のひとつだったかもしれませんが、マップはほぼ1本道で、本筋から外れて何かを見つけるといった探索要素も見受けられず。リッチなシネマティックシーンも、クセのあるQTEに失敗して繰り返し見続けると魅力が薄れてしまいます。ただ、死亡時のリスタートが非常に早いのはデモで確認できました。
PS4タイトル『The Order: 1886』は日本国内で2015年2月20日に発売予定です。
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