人気ゲーム『戦国BASARA』、今回は新作『戦国BASARA4』。“戦国”の語源は応仁の乱以降の乱れた世を公家が古代中国の「春秋戦国時代」の乱世の世になぞらえて「戦国の世」といったのが始まりとされている。いつからいつまでが戦国時代なのかは諸説あるが、一般的には応仁の乱または明応の政変が始まり、とされている。
終わりは、これも様々な解釈があり、豊臣秀吉が後北条氏を滅亡させて全国統一、軍事活動を終了させた時点というのが多い。また、織田信長が足利義政を追放し、安土桃山時代が始まった時点で戦国時代が終了したという解釈も多いが、この安土桃山時代を戦国時代末期とする見方も多い。また、もっと後世に進み、関ヶ原の戦いを末期とする見方、もっと時代が進んで大阪の陣を最後とする見方もあるようである。
いずれにしても、戦国時代は様々な武将が登場する。今回の『戦国BASARA4』、新しいキャラクターも登場するので、ファンは楽しみな限りであろう。
■ 演出の西田「初演から丸5年経ちました。初めての“4”です」
T.M.Revolutionの楽曲で盛り上がりは最高潮に!
『戦国BASARA4』は今年に入ってからの発売、かなり早い段階での舞台化はファンにとっては嬉しい限りだろう。
まず、舞台に登場するのは足利義輝。独白で始まり、T.M.Revolutionが熱唱する歌にのっての幕開き。一人一人の紹介がいつもながら凝っている。バリバリの殺陣はこの舞台の“名物”。よく見るとキャスト達、得意技があるようで、浅井長政役の桜田航成、飛び蹴りが綺麗にキマっていたが特技がアクション・殺陣とお手のモノ。一幕ではそれぞれのキャラクターの人間関係、二幕では戦い中心の構成である。
今回は『戦国BASARA4』とあって、従来のキャラクターに勝家や島左近といった新しいキャラクターがどう絡んでくるかがポイントである。左近はチャラい感じでギャンブル好き。のっけからギャンブルのシーンがあり、ここは“お約束感”満載。三成の切り込み隊長という役柄、一幕で早くも家康と対峙するシーンがある。
加藤慶祐は回し蹴り等、アクションに奮闘。もう1人の新しいキャラクター・柴田勝家は長政の妻・お市を慕っているが、叶わない。史実では浅井長政と死に別れたお市は柴田勝家の元に嫁ぎ、その後、夫と共に自害したと言われている。そんな勝家を演じるのは藤田玲。なかなかの芝居巧者で憂いのある勝家ぶりであった。
二幕の最初は恒例になった“無礼講”シーン。ここは隠し芸チックなものやちょっとしたお笑いを披露、観客は文句無しに楽しめるところである。
そして、戦闘シーン。T.M.Revolutionの楽曲で盛り上がりは最高潮に達する。そして二幕のサプライズは、映像。今回は凝ったシーンがあり、スクリーンに写ったキャラクターと刀を交えるのだが、最新技術でここがなかなかリアル。さらに実際の俳優とシンクロするところもあって見せ所。いつものキャラクター、石田三成、徳川家康、真田幸村、伊達政宗らはもちろん健在。また、明智光秀役の谷口賢志、ちょっと怪しい狂気をはらんだ役作りで目立っていた。
また、織田信長役の窪寺昭、2009年から持ち役としているが、とにかく徹底した悪役ぶりで芝居のアクセントになっていた。
今回の『戦国BASARA4』は全体としてパワーアップ。殺陣も派手になっており、スタッフや俳優陣の熱量が伝わる。
演出の西田は「初演から丸5年経ちました。初めての“4”です。今回は新しいキャストが頑張ってくれました。新しい何かを探して旅をしたいですね」と抱負を語った。カプコンの小林は「ゲームの新作同様に完成度が高いです。5年間のBASARAの上をいくBASARAだと、スケールアップしたBASARAだと思います!」とコメント。
長いシリーズ物を続けるのは、大変な作業ではないかと思う。5年という節目、来年、再来年はどこまでいくのか、スタッフ・キャストの戦国の旅はまだまだ続く。
また、今回の公演、大千秋楽のライブビューイングも決定したそう。こちらもチェックしたい。
なお、来年の『バサラ祭2015~冬の陣~』では声優陣と共に舞台版の俳優陣も参加予定。伊達政宗役の山口大地ら8名の参加が予定されている。場所は日本武道館。こちらも楽しみである。
舞台『戦国BASARA4』
http://www.basara-stage.com/basara4/index.html
10月31日~11月9日
東京公演
東京ドームシティホール
福岡公演
キャナルシティ劇場
11月22日~11月24日
大阪公演
森ノ宮ピロティホール
11月27日~11月30日
名古屋公演
12月5日~12月7日
中日劇場
舞台『戦国BASARA4』
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舞台「戦国BASARA4」、新たなキャラクターも加わり、映像も殺陣もパワーアップ
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