同社の取締役社長を務める岩田 聡氏は、ゲーム開発において効率の悪い部分についての改善は必須としながら、重要なのはコンテンツの数ではなく「自分が遊びたいコンテンツの有無」と「次に遊ぶものが目の前にあり、魅力的に感じてもらえること」と述べ、1タイトル当たりの開発費を削減するということが一概に必ず良いことだとは考えていないと明かしました。
ひとつひとつのタイトルをしっかりと作れば、売れ続けたり話題であり続ける事につながり、ユーザーが遊び続ける動機が増えることで結果的に新規顧客にも結びつくとの方向性を提示。一例として『マリオカート8』を挙げ、今後予定されているダウンロードコンテンツや「amiibo」との連動が新しいきっかけを生み、旬なタイトルが長続きすると語っています。
ゲーム機を触り続けていれば新たなタイトルとの接点も生まれやすく、購入に踏み切る機会も自ずと増える傾向にあります。この状況の要となる「プラットフォームの稼働の維持」こそが重要だとし、過去にうまくいかなかった同社のプラットフォームは稼働の維持に失敗していたと振り返ります。タイトルラインナップが充実したプラットフォームビジネスは、稼働の維持を実現できたその結果であるとし、過去の経験を踏まえた「稼働の維持をどのように実現するか」を同社の運営における方向性のひとつとして示しました。
この他にも、開発費に関しては専務取締役・竹田 玄洋氏曰く「スマートデバイスの技術等も謙虚に、ソフト開発の手法や技術においてですが、勉強をさせていただいています」と、多彩な分野からノウハウを取り入れている現状を説明しました。
また専務取締役・宮本 茂氏も、「新ハードに対応するためにソフト開発期間が延びるということは今はもうほとんどない」と開発現場の状況を報告し、これからは積み上げた経験をいかに効率よく展開できるかを課題としていると発言。その一環としてメジャーなタイトルフランチャイズを、もう少し規模の小さく、それでいて楽しい派生作品となる「スピンオフソフト」のリリースを努力していると明かします。これにより、ユーザーが長期間待つことなく全体のタイトル数を増やしていけるとし、同じフランチャイズ体験ができる準備を心掛けているとのことです。
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