報道によれば、ソフトバンクは一株32ドルでの買収を提案、またDWAの創設者でCEOのジェフリー・カッェンバーグ氏は5年間の契約で同社にとどまる方針だという。買収後はソフトバンクのインターネット・メディア部門のひとつとなる。
DWAは1994年にスティーヴン・スピルバーグ、ジェフリー・カッツェンバーグ、デヴィッド・ゲフィンの3人により創立された映画製作会社ドリームワークスのアニメーション部門として始まった。2004年に同社からスピンオフし、アニメーション専門の映画会社としてニューヨーク証券取引所に上場している。「シュレック」シリーズや「マダガスカル」シリーズ、「ヒックとドラゴン」シリーズなど数々の世界的大ヒット作を世に送り出している。
CGアニメーション映画の先駆的存在で、ピクサー・アニメーションスタジオと並ぶ世界2大スタジオとして長年、映画業界で知られてきた。2013年の売上げは約7億ドル、純利益は5500万ドルである。
しかし、近年は、ピクサーのほか、グループ会社がピクサーと合併したディズニー・アニメーションスタジオやイルミネーション・エンターテインメント、ブルー・スカイ・スタジオなどの勢いが増すなど競争環境が激化している。自ら配給網を待たないことが弱点となり、2012年からは世界配給がこれまでのパラマウントから20世紀フォックスに変更された。
ヒット作が多いにも関わらず、製作予算が高いことから売上げが期待値に届かない作品が増えている。2014年の第2四半期には大幅減収、赤字に転落し、株価も低迷している。
こうしたこともあり近年は、映画だけでなく、テレビアニメーションにも積極的に参入、旧作アニメーションや往年のキャラクターの買収など映画以外の事業の拡張を目指している。中国進出も積極的で、2012年には上海にオリエンタル・ドリームワークスを設立した。ソフトバンクへの買収交渉もこうした新たなビジネス展開の一環とみられるが、もし実現すれば大きな決断だ。
一方、ソフトバンクは、ソフトバンクモバイルの携帯事業、ヤフーのインターネットポータル事業などを手がける巨大IT企業グループである。IT・インフラを得意とし、日本だけでなく米国第3位の通信事業企業スプリントを子会社にするなど世界戦略に積極的である。
IT企業の側面が大きいが、メディア・エンタテメント事業にも積極的だ。1996年にはニューズ・コープと共同でテレビ朝日の買収を目指したこともあった。現在も、プロ野球リーグの福岡ソフトバンクホークスやガンホー・オンラインなどを子会社とする。
もし買収が成功すれば、CGアニメーションとモバイルやインターネット事業が結びついた施策も増えそうだ。また、ソフトバンクの事業領域として、エンタテイメントの重要性が増しそうだ。国内のアニメーション関連事業者からも大きな関心を呼ぶだろう。近年、世界的ヒットにもかかわらず日本公開が減っているDWAのアニメーション映画の日本公開も期待出来そうだ。
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