まずはnasneについておさらいしてみましょう。nasneは大容量のHDDを搭載したネットワークレコーダー。地上デジタル/衛星デジタルチューナーが搭載されているのでテレビ番組の視聴や録画ができるだけでなく、写真や音楽、文書などのコンテンツを保存することもできます。それらのコンテンツを外部に出力する端子が一切ついていないのも大きな特徴で、nasneはホームネットワークを構築することで、ケーブルに煩わされることなくさまざまコンテンツを一括で閲覧や視聴、管理することができるのです。
nasneにアクセスできる機器は、PS4/PS3、PS Vitaはもちろん、専用のクライアントを導入すればスマートフォンやタブレットからでもnasneとデータをやりとりすることができます。そうしてお気に入りのコンテンツはすべてnasneに入れておけば、家庭内のどこからでもアクセスできる……というのが“これまでの”nasneでした。その利便性をついに屋外にまで拡大できるのが、冒頭でお伝えしたVer.2.50というわけです。
まずは「torne PS Vita」がインストールされたPS Vitaでの視聴を体験。「torne PS Vita」は800円(税込)で購入でき、9月25日より無料で配信されるバージョン2.00を適用することでリモート視聴が可能になります。これまでVita+torneでnasneに録画された番組を見るにはWi-Fi経由でVitaのメモリーカードに書き出す必要がありましたが、そのひと手間がなくなったことでこの上なく快適に。さらに屋外でも放送中の番組のリアルタイム視聴も可能になったことで、高性能なポータブルTVとしての一面を完全に確立したと言えます。
これまではPS4/PS3のみだったドワンゴの「ニコニコ実況」に対応するのも嬉しいところ。リアルタイムで放送している番組に関してはもちろん、niconicoアカウントを取得していれば録画した番組に対しても実況コメントを取得して表示してくれます。
注意点としては、3G回線には対応しておらずWi-Fiでの接続が前提となることと、nasneに追加されるモバイル視聴時の「画質優先」設定と「速度優先設定」の切り替えがVitaからではできない、ということが挙げられます。ただ、後者に関しては今後のアップデートでの解消を検討しているらしく、期待が高まります。
次にAndroid用のアプリケーション「nasne ACCESS」を導入したXperia SO-04Dでもリモート視聴を体験してみました。「nasne ACCESS」は無料でダウンロードできますが、リモート視聴にあたる「Anytime TV」機能が追加されたバージョン1.50は500円(税込)の課金が必要となります。
リアルタイムで放送されている番組を視聴してみると、若干のタイムラグが発生してしまいましたが、nasneの設定を画質優先から速度優先に切り替えることですぐ快適に。外出時でもnasneの設定にアクセスし、画質と速度のどちらを優先するかをいつでも切り替えられるのが「nasne ACCESS」の利点のひとつです。
こちらの注意点としては、「(予約)録画をする場合はさらに別のアプリを併用する必要がある」、「ニコニコ実況には非対応」などが挙げられるでしょうか。とはいえ、スマートフォンは携帯ゲーム機と異なり外出時に必ず持つといえるものですから、番組を見ることに関してのみいえば持ち歩く機器が少なくて済むのは大きな魅力です。
補足として、iOS対応版も配信されているアプリ「TV Side View」でも「nasne ACCESS」と同様のリモート視聴ができるようになりますが、こちらは最新バージョンへのアップデートが26日以降になってしまう可能性もあるとのことでした。
PS Vitaにせよスマートフォンやタブレットにせよ、リモート視聴を快適に楽しむにはnasneと端末の物理的距離は関係なく、nasneが接続されている家庭の上り(アップロード)回線速度と、端末の回線速度のみが重要となります。前者に関しては画質優先モードは2Mbps、速度優先モードは1Mbps以上の速度が望ましく、後者に関しては4G回線や(高速で安定した)Wi-Fi接続が望ましいとのことです。また、速度優先にした際の画質ですが、4~5インチ程度のディスプレイならほとんど気になりませんでした。ただ、画面の大きなタブレットで視聴する際は気になってしまうかもしれませんので、回線速度が速いに越したことはありません。
2012年10月。著作権法が改正されて録画番組のコピーガードを解除することが違法になり、それらを自分が所有するタブレットで私的に視聴することもできなくなってしまいました。そんな不便な改正にやきもきしていたところに光明をもたらしてくれたのが、今回のnasneのアップデートです。
“屋外でも使える”ポータブルTVとしての機能を得たPS Vita(やスマートフォン)は、どこでも快適に録画番組の視聴を楽しめる環境を再び提供してくれるでしょう。導入までのひと手間はありますが、これまでnasneを使っていなかった人にもその手間以上に見合う価値を提供してくれるアップデートといえそうです。
(C) 2014 Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved.
関連リンク
編集部おすすめの記事
ソニー アクセスランキング
-
『バイオハザード ヴィレッジ』の隠し武器はトンデモだらけ!これらヤバい武器の魅力を語らせてくれ【ネタバレ注意】【UPDATE】
-
豪華声優陣!『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』登場キャラを一挙公開
-
『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート
-
『モンスターハンター:ワールド』パッケージモンスターが判明!新PVも公開に
-
『Ghost of Tsushima』新参冥人に向けた「冥人奇譚」の特徴&アドバイス14選! 勝利の鍵は“仲間との意思疎通”にあり
-
『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート
-
『バイオハザード』の「クリス」って顔が変わりすぎ!?今と昔では“完全に別人”レベルだった【『バイオハザード』25周年特集】
-
歴代FFシリーズでもっとも「イイ!」男、オルシュファンの話をしよう─「キャラクター部門」12位に輝いた我が友は『FF14』随一の騎士に相違ない
-
【CEDEC 2016】カプコンに代々伝わる「あやしい美術解剖図」とは…『ストV』アートスタイルが決まるまで
-
『原神』が描くNPCたちの恋愛事情9選!ファデュイの文通カップルから、璃月の二股男まで…恋の形は十人十色










