
「OTAKON」は、1994年から続く北米最大級のイベントで、日本のアニメやゲームが幅広く取り上げられています。会場であるボルチモア・コンベンションセンターを取材しましたのでレポートをお送りします。

初日である8日の朝には、会場建物を2周する行列が出来ていました。並んでいる人々の中や会場周辺には、非常に多くのコスプレイヤーが目に止まります。どうやら、コスプレ衣装のままホテルや自宅から来ているようでした。

ボルチモア・コンベンションセンターと隣接したヒルトンホテルまで会場は広がっており、各部屋に、パネルディスカッション会場、サイン会場、ビデオ上映会場、イベント会場、ファン同士の交流会場等が設けられていました。

大ホールには、イラストレーターの作品を扱ったオークションと、市販品からオリジナルグッズまで扱った販売ブース会場が設置されていました。各アーティスト達の個性豊かな同人作品が多く販売されており、面積は狭いながらも、日本のコミケやワンフェスに近い雰囲気となっていました。

BLはアメリカでも人気のようで、かなりのブースが取扱っていました。

同会場内には、チョークアートの実演や、こうの史代氏原作のアニメ映画『この世界の片隅に』のアートボードの展示が行われており、多くの来場者が足を止めていました。

別の大ホールには、日本のゲームが体験できるスペースが設置されていました。

かなり広いスペースに様々な日本製の格闘ゲームやリズムゲームなどが配置されており、みな思い思いにプレイしていました。

また、このゲーム体験会場の一角には、アメリカのインディーズデベロッパーがいくつかブースを出展しており、開発中のゲームのデモを体験することもできました。

SKYMAPの横スクロールアクションゲーム『Bacon Man: An Adventure』

Callen Shaw氏によるKickstarterプロジェクト『Super Dwarf Madness』

Rock Wall Gamesによるメタルスラッグ風オンライン対戦アクション『Formicide』

Fancy Rabbitによるサバイバルホラーアクション『From Beneath』

中でもiOS/Android向けに開発されているサバイバルホラーの『From Beneath』は、据え置き機並みのグラフィックを目指していることもあり、大型テレビに映してのデモプレイでも映像表現に目を見張るものがありました。今後の動きに期待したいところです。

パネル会場では日本からも多くのゲストが招かれており、アニメ制作会社MAPPA社長の丸山正雄氏、『ソードアート・オンライン』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』などのプロデューサーであるアニプレックスの柏田真一郎氏、アニメ映画『この世界の片隅で』の監督である片渕須直氏、Kickstarterプロジェクトが発表された『Under the Dog』のイシイジロウ氏、コザキユースケ氏、由良浩明氏、『魔法学校の劣等生』の司波深雪役や『俺妹』の新垣あやせ役で有名な声優の早見沙織氏などが、作品の裏話を披露し、来場者からの質疑応答を行いました。

ちなみに、今回のパンフレットの表紙デザインは、ゲストでもあるコザキユースケ氏が担当していました。「OTAKON」のマスコットキャラクターであるHirokoちゃんとHiroshiくんとカニのCrabbyに加え、『Under the Dog』の主人公と、コザキ氏の漫画作品の『どーにゃつ』が描かれています。
最後に「OTAKON 2014」のコスプレイヤー達の写真をお送りします。











