7月27日、品川・インターシティホールにて「Fate Project 最新情報発表会」が開催された。今秋放送予定のテレビアニメ『Fate/stay night』のメインスタッフとキャストが出演し、「Fate」シリーズについてのトークや告知が行われた。
会場には5500人の応募者から抽選で選ばれた500人のファンが集結。その冷めやらぬ人気ぶりが改めて確認できる一夜となった。
イベントはまず言峰綺礼役の中田譲治さんが登壇した。自身の役柄を思わせる黒の神父服に身を包み、作中の舞台・言峰教会を模したステージ上から語りかけ、会場のファンを盛り上げていった。
その中田さんの呼び込みで、『Fate/stay night』の三浦貴博監督、キャラクターデザインの須藤友徳さん・田畑壽之さん、プロデューサーの近藤光さんが登場。挨拶の後にPVの上映へ移った。
PVが始まると会場はこれまでの雰囲気から一転。新作映像を見逃すまいと全員が熱心にスクリーンを見つめていた。そしてPVに「Unlimited Blade Works」という文字が現れるとファンのボルテージは一気にヒートアップ。新作は遠坂凛がヒロインの通称・凛ルートをアニメ化することが判明し、割れんばかりの拍手に包まれた。
それを受けて三浦監督は「2014年に合わせたクオリティ」を目指すと作品について語った。一方の近藤プロデュサーも「期待値が高い作品」と本作についてコメント。それに応えられるような制作体制で挑んでいると、意気込みも十分なようだった。
続いてキャストより、衛宮士郎役の杉山紀彰さん、セイバー役の川澄綾子さん、遠坂凛役の植田佳奈さん、アーチャー役の諏訪部順一さん、間桐桜役の下屋則子さんが姿を見せ、スタッフと共にトークを行った。声優陣はようやく作品について話ができることを嬉しく思っている様子で、アフレコが一年前から行われていることや、キャラクターへの想いなどを次々と披露した。
その後も、PCゲーム『Fate/stay night [Realta Nua]』のFate（セイバールート）をスマートフォンアプリとして期間限定で無料開放することや、2008年のエイプリルフール企画『Fate/strange fake』の小説&マンガ化など、様々な情報が発表された。
最後はゲスト全員がファンに向けてメッセージを送り、イベントは無事に幕を閉じるかと思いきや、照明の消えたステージ上に中田さんが再び登場。そして「みなさんのためにこれを捧げたいと思います」という言葉と共に新たなPVが流された。
映像は、間桐桜をヒロインとするシナリオ「Heaven's Feel」の劇場アニメ化を告知する内容。凛ルートだけでなく、桜ルートも映像化されるというサプライズにこの日一番の歓声が巻き起こった。
その驚きも束の間、下屋さんがステージに舞い戻り、目に涙を浮かべながら原作のセリフを朗読して会場の感謝の言葉を送った。TVアニメに劇場版と、今後の展開に期待が高まる発表会となった。劇場版の上映時期など、その続報にも注目していきたい。
[高橋克則]
テレビアニメ『Fate/stay night』Unlimited Blade Works
http://www.fate-sn.com/
劇場アニメ『Fate/stay night』Heaven's Feel
http://www.fate-sn.com/hf
『Fate/stay night』Unlimited Blade Works
[放送情報]
2014年10月4日（土）24時よりTOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11 にて全国同時放送
niconicoにて2014年10月4日（土）25時より配信開始
※2015年4月より2ndシーズン放送開始予定
[スタッフ]
原作: 奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案: 武内崇
監督: 三浦貴博
キャラクターデザイン: 須藤友徳・田畑壽之・碇谷敦
色彩設計: 千葉絵美・松岡美佳
美術監督: 衛藤功二
撮影監督: 寺尾優一
3D監督: 宍戸幸次郎
音楽: 深澤秀行
アニメーション制作: ufotable
オープニングテーマ: 綾野ましろ（Ariola Japan）
エンディングテーマ: Kalafina（SME Records）
[キャスト]
衛宮士郎: 杉山紀彰
遠坂凛: 植田佳奈
セイバー: 川澄綾子
アーチャー: 諏訪部順一
間桐桜: 下屋則子
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン: 門脇舞以
葛木宗一郎: てらそままさき
ランサー: 神奈延年
キャスター: 田中敦子
アサシン: 三木眞一郎
ライダー: 浅川悠
藤村大河: 伊藤美紀
間桐慎二: 神谷浩史
柳洞一成: 真殿光昭
言峰綺礼: 中田譲治
衛宮切嗣: 小山力也
ギルガメッシュ: 関智一
Fate Project 最新情報発表会レポート 劇場アニメ化などサプライズ多数
《高橋克則》
