超高校級の才能や資質を持った者のみが入学できる希望ヶ峰学園。そこを巣立った者には成功が約束されていると囁かれるほどでしたが、苗木誠をはじめとする彼らが入学して出会ったものは、隔離生活と連続殺人事件、そして生き延びるために真実を見極めなければならない「学級裁判」でした。
この隔離生活から脱出する唯一の方法として提示されたのは、誰かを殺し、そして犯人だと悟られないこと。その条件を満たした者だけが、他の学生全員の「オシオキ」と引き換えに卒業することが許されます。ただし見破られれば、犯人に待ち受けているのはやはり「オシオキ」です。
脱出するには仲間を殺さねばならず、生き残るには仲間を疑わなければならない。そんな過酷な状況を突きつける謎の存在「モノクマ」と対峙し、ミステリアスなこの状況に対する真実へと踏み込む──そんな原作を、大胆にも舞台化する「ダンガンロンパ THE STAGE～希望の学園と絶望の高校生～」には、ゲームファンはもとよりTVアニメファン、そして演劇ファンも強い興味を寄せています。
そんな、多彩な方面から期待と関心を集めている本公演が、このたび制作発表会を実施しました。苗木誠を演じる本郷奏多さんや霧切響子役の岡本玲さん、江ノ島盾子役の神田沙也加さんなどを含めた16名のキャスト（Wキャスト含む）と、原作でシナリオを担当し、本公演でもシナリオ監修として参加する小高和剛氏が登壇。それぞれが、本公演に対する想いの丈と意気込みを述べました。
■本郷奏多さん：苗木誠役
本日は、お越しいただきありがとうございました。僕自身原作のゲームがすごく好きで、今回のお話をいただいきとても嬉しかったです。素敵な舞台にできるよう、一生懸命尽力させていただきます。よろしくお願いします。
■岡本玲さん：霧切響子役
今回のお話をいただきアニメを見たのですが、「こんなに面白いものを舞台にするなんて！」と驚いたとプレッシャー、そして楽しみな気持ちでいっぱいになりました。ミステリアスな霧切響子ちゃんを演じきれるように、本番に向けて頑張っていきたいと思います。
■小澤亮太さん：十神白夜役
作品を見させていただいたんですが、その時に僕が感じたスリルを舞台で表現できるということがとても嬉しくて、皆さんにいいものを見せられるようにしたいなと思います。
■大沢ひかるさん：腐川冬子役
腐川冬子という、謎もありクセもある役柄なんですけども、たくさん研究して、稽古でいろいろな発見をして、皆さんと一緒に素敵な舞台を作り上げられたらなと思います。
■八神蓮さん：大和田紋土役
大和田紋土という役は、「暮威慈畏大亜紋土（クレイジーダイアモンド）」という暴走族の二代目総長で、喧嘩っ早い面もありますが、男気とか人情、そして男の約束を大事にするキャラクターなので、一人の男としても彼から影響を受けたいです。舞台でも熱く頑張っていきたいと思います。
■高木万平さん：石丸清多夏役
石丸は天才と呼ばれながら、裏では努力をしているという、天才と呼ばれることを嫌う人間です。僕も、天才でもなんでもありません。誰よりも努力をして、石丸に命を注いで、最高の舞台にしていきたいと思っています。
■藤江れいなさん：朝日奈葵役（Wキャスト）
朝日奈葵ちゃんは、元気で友達思いな女の子なので、少しでもたくさん勉強して、（原作やアニメの）朝日奈葵ちゃんのファンの方に認めてもらえるように頑張っていきたいと思います。
■大島なぎさ：朝日奈葵役（Wキャスト）
朝日奈葵ちゃんは超高校級のスイマーということで、楽しんで演じることができたらなと思います。精一杯演じさせていただきますので、よろしくお願いします。
■石田晴香さん：不二咲千尋役（Wキャスト）
『ダンガンロンパ』は原作の頃から好きだったので、舞台化にあたりに出演できることがとても嬉しいです。自分なりの不二咲千尋ちゃんを演じられるように、そして皆さんに認めていただけるように頑張りたいなと思います。
■奥仲麻琴さん：不二咲千尋役（Wキャスト）
今回初めての舞台出演なので、とても緊張していますのですが、不二咲千尋ちゃんになりきれるように頑張りますので、よろしくお願いします。
■池端レイナさん：セレスティア・ルーデンベルク役
このたび、このような素晴らしい共演者の皆様と「ダンガンロンパ THE STAGE」に出演することができ、非常に嬉しく思っております。元々の原作ファンの方々にはもちろん、この舞台で初めて『ダンガンロンパ』を知るという方々にも楽しでいただける舞台を作り上げていけたらなと思っています。
■山口ゆきえさん：大神さくら役
私は（身長が）177cmあるんですけど、この役をいただけて、初めて「デカくてよかったな」と思いました。でも大神さくらちゃんは192cmありますので、本番までにもうちょっと大きく、ゴツくなれるように頑張ります（笑）。本番楽しみにしておいてください。
■宮下雄也さん：桑田怜恩役
お客さんに喜んでもらえるような、そんな熱くて情熱的な舞台を作っていきたいと思います。
■松風雅也さん：葉隠康比呂役（Wキャスト）
ゲーム原作から（引き続きでの）出演なので、役作りは問題ないのかなと思っていますが、先ほどカツラを合わせたところ、共演の皆さんに完全に苦笑いされて、石田さんからは「おばさんコントやるんですか？」言われてしまいました（笑）。なので本番までにはなんとか、カツラがしっくり来るよう頑張りたいと思います。
■神田沙也加さん：江ノ島盾子役
私はゲーム、アニメ共に『ダンガンロンパ』が大好きで、舞台化も「やっと来たな」という感じでした。私と『ダンガンロンパ』の世界が交わるとすれば「舞台しかない」と思っていたので、誰よりも心待ちにしていました。先ほどから映像や音楽を聴いているだけで、鳥肌が立ってくるような思います。私自身はギャルだったことはないのですが（笑）、ギャルの雑誌や渋谷の街などを参考にデータベースから（役を）作っていこうと思います。
■小高和剛氏：シナリオ監修
これだけのキャストが揃っている中で、一人だけ凡人が混じっているとすごい恥ずかしいです（笑）。立派なキャストの方々が揃っているので、放っておいても良い舞台になるだろうなとは思っているのですけど、「原作ファンの方が納得でき、安心できる内容にすること」が僕の役目だと考えています。原作が（クリアまでに）10時間以上かかるゲームなので、それを「舞台にどう落とし込むのかな？」と心配している方もいるかと思いますが、自分がちゃんと見て、原作ファンの方々も初めて見る人たちも楽しめるような舞台にしていきたいと思っています。
■石田明さん：葉隠康比呂役（Wキャスト）
皆さんが思っていることは、占い師役なので分かってます。「なんでお前やねん」と思っているでしょう（笑）。しかもWキャストの方が、原作も担当された松風さんご本人ですし（笑）。原作がとても面白い作品ですので、舞台に落とし込んだ時にがっかりされないように、いい意味で期待を裏切って、いい意味で『ダンガンロンパ』の良さを受け継ぎながら、「ゲームにもアニメにもなかったな」と感じてもらえたらなと思っています。錚々たるメンバーなので何を演出したらいいのか（まだ）よく分かりませんが、僕もコントロールしにくい井上をコントロールしているので、何とか頑張ります。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
そして、『ダンガンロンパ』を語る上で決して欠かせないモノクマの声は、原作に引き続き大山のぶ代さんが続投。この発表会には、「ゲームとは違った新鮮な『ダンガンロンパ』を、舞台でぜひ皆様ご覧くださいね」とのメッセージを大山さんが寄せました。
ダンガンロンパ舞台の制作発表会に行ってきました。ダブル葉隠に期待だべ！ライブ感溢れるダンガンロンパも凄くなる予感満載！！ pic.twitter.com/DE9yMztiid
小高和剛 (@kazkodaka) 2014, 7月 4また制作発表会終了後、小高氏は自身のTWitterアカウントにて、本公演に期待を寄せている旨をコメントしています。特に、原作から引き継ぐ松風雅也さんとお笑い芸人の石田明さんによる「ダブル葉隠」を楽しみにしているとのこと。どのような公演が実施されるのか、皆様も期待してお待ちください。
なお、制作発表会で行われた新たな発表に関しての記事も公開予定となっているので、よければ併せてご覧ください。
【追記】
キャストの名前に誤りがありました。
修正と共に、お詫びいたします。
(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd.希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
