リニューアルのポイントは、メイン資料の「コミックマーケットとは何か?」に最新の状況を盛り込んだ。さらにサークル参加申込書セットに付属する「コミケットマニュアル」を新たに公式サイトにて公開した。
「コミックマーケットの理念と実相」は、、コミックマーケットの理念や歴史、現状に関する各種の資料からなる。国内有数の巨大イベントであるコミックマーケットをより広く知ってもらう狙いがある。
もともとコミックマーケットは、主催者、サークル参加、一般参加など、全ての参加者が一緒に作り上げるとの考えが広くある。幅広く情報を公開するのも、こうした考え方に根差したものといえるだろう。
「コミックマーケットとは何か?」は、2008年に東京大学大学院情報学環 コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムや第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007にて発表されたものが基礎になっている。コミックマーケットの理念、歴史、現状がまとめられており、好評だ。
6年ぶりの改訂では、最新の来場者数や搬入数、販売数なども明らかになっている。例えば2013年の夏コミ(コミケ84)では、延べ59万人の参加者の来場と搬入数1140万冊・販売数870万冊、同年の冬コミ(コミケ85)でコスプレイヤー延べ2万5千人があった。いずれも過去最高を記録したことがトピックとなる。
近年のサークル参加者の傾向も興味深いものだ。男性は約4割、増加しているものの相変わらず女性が約6割と多い。平均年齢は男性約31.4歳・女性約32.5歳、サークルの7割は赤字で、15%が収支均衡と、6年前とほぼ変化のない推移になっている。
「コミケットマニュアル」は、これまでコミックマーケット準備会前代表の故・米沢嘉博さんが記した内容に基づいて細かな修正が加えられてきた。今回の改訂では、「なぜコミケットが生まれたのか?」から「なぜコミケットがこれまで続いてきたのか?なぜこれからもコミケットを続けるのか?」に説明の力点をシフトさせることになった。
コミックマーケットの誕生からまもなく40年を迎えるなか、基本的な理念や考え方に「継続」が意識されるようになっている。
[真狩祐志]
「コミックマーケットの理念と実相」
http://www.comiket.co.jp/info-a/WhatIs.html
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