※本作はZ指定のゲームです。
そんな『YAIBA:NINJA GAIDEN Z』の最新ROMをプレイする機会があったため、そのプレイインプレッションをお届けします。
チャプター形式で進行する本作、今回はノーマルモードで開始することにしました。E3のインプレッションでもお伝えしているように、様々なアドバイスをしてくれるオペレーターの女性キャラクターの指示を聞きながら先に進んでいきます。するとゾンビがワラワラとやってきました。『NINJA GAIDEN』シリーズといえば、1体1体が強くシビアな操作が必要とされますが、本作はバッサバッサと敵をなぎ倒して行くタイプのアクションゲームです。単体ではそれほど脅威ではないゾンビも、囲まれると厄介。ですので、立ち止まって攻撃するのではなく、ダッシュを使い忍びらしい立ち回りでゾンビを蹴散らしていく必要があります。
アクションは、ダッシュの他にも刀/パンチ/チェーン/掴み/ガード/ ブラッドラストがあります。刀はバランスのいい攻撃で、パンチは、攻撃速度は遅いですが高火力です。そしてチェーンは、低火力ですがリーチが長く、広範囲な攻撃を繰り出します。また掴みでは、雑魚のゾンビを掴むことができ、それを武器として振り回してり、敵のゾンビに投げつけたりする事ができます。
実は、この動作が攻略に重要な要素となっており、例えば爆弾を持ったゾンビを投げつけることで爆発させて他のゾンビを倒したり、道を塞いでいるトラックに投げて、運転させるシチュエーションもありました。カードは、タイミングよく使うとカウンターを発動させることもできます。そして、ゾンビを倒して行きゲージを溜めて任意のタイミングで両スティックを押し込むと、ブラッドラストが発動。アメコミ劇画風の演出が挿入されて、自分以外の動きがスローモーションとなり攻撃のチャンスとなります。その際にゾンビを切っていくと、エフェクト(血)もスローモーションのままですので、ブラッドラストが終了すると画面が赤く染まります。
これらのアクションを駆使して、アクションの幅広さを確認していると、ゾンビを真っ二つにしたり両手両足を切断したりできる事に気が付きました。
ところが、その切断された部分が、しがみ付いて襲ってきたのです。ダッシュを使用すれば振りほどくことが出来ますが、そのまま頬って置くとジワジワとダメージを削られてしまいます。特にチェーン攻撃は、ゾンビの破片を量産し易いので注意が必要です。
そして、ゾンビの面白い要素として「ゾンビの武器化」があります。これは、頭部の上に「!」が表示された時に「掴み」ボタンを押すと、処刑アクションとなってゾンビから武器を作り出すことができます。この武器はゾンビの特徴を反映しており、非常に稲船さんらしい要素といえます。また処刑アクションは、ゾンビから武器を取り出す他に、HPを回復するアイテムを出現させる事も可能です。これらは「!」が出た後に押したボタンによって変わり、状況に応じて選ぶことが出来ます。ゾンビはこの他にも、道を繰り開くギミックになっていたり、ストーリーに欠かせないコミカルさを醸し出す需要な要素な存在となっています
そのため、ヤイバ・カミカゼという主人公や『NINJA GAIDEN』の世界観がある中でも、ゾンビの存在感は中々のもので、ある意味ゾンビが主役と言えるかもしれません。また、ゾンビのバリエーションも豊富で、いわゆる“特殊感染者”や、火や雷といった属性を持ったゾンビも確認することが出来ました。
成長要素としては、経験値によるレベルアップを採用。レベルに応じてHPを増やしたりコンボを追加したりすることができるようになります。
今回は、とあるチャプターのボス寸前までプレイするとこが出来ました。時間としては40分程でしたので、ある程度のボリュームが伺えます。また、昨今の3Dアクションゲームとは異なり、カメラを操作できないため、その点を気にすることなくプレイすることが出来、固定カメラが故の演出には迫力がありました。そして何より、Z指定バリバリの表現とアメコミの表現が良い味を出しているコミカルなゾンビゲームという印象を受けました。
『NINJA GAIDEN』を予想していた人からすれば、恐らく「予想していたのと違う……」と思われるはずです。ですが、いい意味で期待を裏切られるアクションゲームとなっていますので、シリーズ経験者も未経験者も新鮮な気持ちで楽しめる作品に仕上がりそうです。
PS3/Xbox360ソフト『YAIBA: NINJA GAIDEN Z』は、2013年発売予定です。
(C)2013 コーエーテクモゲームス/Team NINJA All right reserved.
Co-developed by comcept Inc. Spark Unlimited.
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