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「ここまで贅沢な作りをしているゲームはない」『パペッティア』舞台裏第2幕「美術篇」公開

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション3ソフト『パペッティア』の舞台裏を明かす動画シリーズ第2幕「美術」篇を公開しました。

ソニー PS3
『パペッティア』を舞台裏から語る第2回
  • 『パペッティア』を舞台裏から語る第2回
  • 紙吹雪も演出意図のひとつ
  • 独特の世界観が伝わってきます
  • 入浴シーン、ただしクマ
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション3ソフト『パペッティア』の舞台裏を明かす動画シリーズ第2幕「美術」篇を公開しました。

『パペッティア』は、文楽を始め様々な「舞台」からインスパイアを受け、公式サイトでも「発売日」ではなく「開演」、しかも場所は「あなたのリビング」と称しており、舞台劇を意識して作られているプラットフォーム型のアクションゲームです。

「ムーンベアキング」に魂を抜かれ、頭がないと死んでしまう人形となった少年「クウタロウ」を操ることでゲームを進めていきます。古来、人形という素材を取り入れた劇は多く、前述の文楽は人形劇ですし、また「キノピオ」など人形が物語に深く関わる話も多数芝居化されています。ですが、ゲームとなると、要素のひとつとして出てくることはありますが、主人公であるとか物語の中核を成すことは珍しく、「劇場」と「人形」という大胆なコンセプトを中心に作られる本作は、実に個性的であると言えます。

そのこだわりである「劇場」をどのようにゲーム上で再現し、演出しているのか。プレイヤーが抱くであろう素朴な質問に、開発陣自ら答えを明かしたのが、今回の動画「魔法劇場の舞台裏 第2幕 「美術」篇 となります。クリエイティブ・ディレクターのギャビン・ムーア氏やリード・イメージボード・アーティストの中井俊彦氏、キャラクター・デザイナー兼イラストレーターのベルトラン・プーラン氏など、『パペッティア』の制作に当たる開発者達が、それぞれの視点で本作のコンセプトを語っています。

また、明かされる内容に応じたゲーム映像も流れ、「クウタロウ」の小気味よいアクションや、魔法のハサミ「カリバス」を使って文字通り道を「切り」開く場面など、見ているだけでワクワクするシーンも目白押しです。今回の動画「美術篇」は、公式サイトにて公開されているので、気になる方はチェックしてください。



動画を締めくくるのは、プロデューサーの水谷崇氏。「今までアートディレクションと言う仕事を見てきた中では、ここまで贅沢な作りをしているゲームはない」と切り出した水谷氏は、アーティストが作り出した素材を、時に面白おかしく、時に最大限美しく見えるように、今現在ある最新のテクノロジーを駆使したので、その手作りの良さを感じ取って欲しいと述べました。

歴史ある舞台の手法や演出、雰囲気を、ゲームの中で昇華し、表現するというコンセプトも持つ『パペッティア』。PS4の正式発表などもありましたが、まだまだ後進に道は譲らないというPS3の熟成ぶりを見せつける一作となりそうです。

『パペッティア』は、2013年9月に発売予定で価格は未定です。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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