人生にゲームをプラスするメディア

『風ノ旅ビト』のデベロッパーthatgamecompany、じつは開発中に倒産していた

現在開催中のD.I.C.E.サミット2013でPS3『風ノ旅ビト』(Journey)が、Game Of The Yearをはじめとした複数の賞を受賞するという栄華を見せつけています。その一方で、開発元thatgamecompanyの設立メンバー陳星漢氏が暴露話を展開し注目を集めました。

ソニー PS3
『風ノ旅ビト』のデベロッパーthatgamecompany、じつは開発中に倒産していた
  • 『風ノ旅ビト』のデベロッパーthatgamecompany、じつは開発中に倒産していた
  • 『風ノ旅ビト』のデベロッパーthatgamecompany、じつは開発中に倒産していた
現在開催中のD.I.C.E.サミット2013でPS3『風ノ旅ビト』(Journey)が、Game Of The Yearをはじめとした複数の賞を受賞するという栄華を見せつけています。その一方で、開発元thatgamecompanyの設立メンバー陳星漢(チェン・シンハン/ジェノヴァ・チェン/Jenova Chen)氏が暴露話を展開し注目を集めました。

基調講演で明かされたのは、「『風ノ旅ビト』開発中に同社が財政難に陥り倒産していた」という事実です。当初の予定期間の2年を過ぎても完成しておらず、テスターによるゲームクラッシュからさらなるインスピレーションを受け開発3年目へ突入。ソニーは3年目の開発資金を提供することに合意したものの、(ちょっと足りなかったのか)半年ほどスタッフの何人かは無給。昨年には自己資金を溶かし切り破産していたとのことです。

今となってこそ尋常でない高評価を獲得し一躍GoTYにまで上り詰めた『風ノ旅ビト』ですが、プレイ済みのゲーマーならば解るように、既存の「ゲームの面白さ」の枠だけでは少々語り辛い部分があります。しかしながら単なる映像作品とも断じることもできず、説明困難な魅力が詰め込まれた新ジャンル作とすら呼べるでしょう。異端児はえてして極限状態におかれた人と組織から生まれるという好例、ならびに「あとになってからなんかすごく評価されたけど現場は地獄だったんだよ」の事例として、今後も記憶に残る作品になりそうです。
《Gokubuto.S》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 『Ghost of Tsushima』冥人ではなく、武士として蒙古に立ち向かえ! “誉れある武士プレイ”を進めるうえで役立つ「6つの心得」

    『Ghost of Tsushima』冥人ではなく、武士として蒙古に立ち向かえ! “誉れある武士プレイ”を進めるうえで役立つ「6つの心得」

  2. 特殊部隊の一員となって攻撃計画を阻止せよ!『SOCOM:U.S. Navy SEALs Portable』

    特殊部隊の一員となって攻撃計画を阻止せよ!『SOCOM:U.S. Navy SEALs Portable』

  3. PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

    PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

  4. 『DOA Xtreme 3』ついにポールダンス&セクシーダンスが登場!カジノの各要素も判明

  5. 『ブルーリフレクション』仲間のサポートを受け、最大15人で“原種”に挑め! 千本木彩花や加隈亜衣が演じる新キャラも

  6. 『Fate/EXTELLA LINK』アルトリアやクー・フーリンなど、計4騎のプレイ動画が公開!

  7. 「全FF大投票」で異例の躍進を遂げたエメトセルクって誰?『FF14』の“新参者”が歴代キャラを超えて「キャラクター部門」6位になった背景を探る

  8. 『Ghost of Tsushima』冥人奇譚で“境井仁の凄さ”を痛感した話―最強の冥人は間違いなくこの男

  9. 『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート

  10. なんで『パワプロ』上級者は「ロックオン」無しでも変化球が打てるの?ハイレベルすぎるプロ選手の対戦動画から、その秘密をじっくり解説

アクセスランキングをもっと見る