「クラウドファンディングはアニメーション業界をどう変えるのか」では、同社の開発中のアニメーション特化型クラウドファンディング「Anipipo」が、代表取締役社長兼CEOの平皓瑛氏によって紹介されました。1985年生まれの平氏は小学校から高校卒業までシリコンバレーに在住し、ジブリやピクサーなどのアニメーションに触れて育った若き起業家です。東京工芸大学のアニメーション学科に進学、3DCGを学びましたが、自身がクリエイターになるよりもプロデュースに興味を持つことになりました。そして、大学の4年次にカーネギーメロン大学に留学、広告制作会社に勤務後、大学時代のタイ人の友人と現在のグーパを起業しました。近年、日本のアニメなどのコンテンツ産業は、経産省のソフトパワー戦略やオタク文化の海外輸出において「クールジャパン」と称され、盛り上がっているように見えます。しかしながら、それらの大部分は既存のコンテンツであり、新しいコンテンツを生み出す力はないと平氏は指摘します。実際にアニメ業界では、平均年収が100万円であったり、20代の離職率が80%であったり、制作現場の過酷さが話題にあがります。また、複数の会社の出資による製作委員会方式であっても30分のテレビアニメの制作費は1500万円程度であり、ヒットを飛ばさない限り制作会社が十分に潤うことはありません。さらに新規参入者にとっては、認知度や資金力がないため、製作委員会に参画できないという問題もあります。そこで同社はアニメーションに特化したクラウドファンディングのAnipipoを2月14日にβ版として公開する予定です。平氏はクラウドファンディングについて、プロジェクトオーナーが必要な資金をオンライン上で一定期間募集して、支援者に対して金額に応じたリターンを提供する資金調達方法と説明します。アニメ業界では既に利益分配型のファンドがゼロ年代から存在していました。しかし、それらの従来のアニメファンドと異なり、Anipipoは利益を分配するのではなく、アニメーション作品やグッズ等の関連商品などをリターンとして提供します。また、過去作品のBlu-ray化や復刻版の制作などにも利用が可能であり、アニメ関連のイベントのプロジェクトも申請できるといいます。現在、事前登録を受付中であり、既に675人の登録者がいます。すべてのコンテンツを英語と日本語で提供しているため、ユーザー層は海外の方が多く、タイ、アメリカ、台湾、シンガポールの順で人気が高いそうです。また、クラウドファンディングという手法自体に興味を持っているIT業界でも話題を集めています。さらに平氏は、クラウドファンディングは単なるお金を集める場所ではなく、マーケティングやプロモーションの場所でもあることを強調しました。企画段階でファンの声を直接聞くことで、第三者を巻き込む形でプロジェクトが進行する点が、一番おもしろいところだといいます。そして、アニメーションという表現を起点として、ゲーム、イベント、出版物といった様々なコンテンツを盛り上げていきたいと展望を述べました。
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