歓声で迎えられた名越氏は、まず最新作『龍が如く5 夢、叶えし者』の発売日を発表しました。発売日は12月6日、予約特典としてゲームの舞台となる全国5大都市マップが付いたサウンドトラック『龍うた』が用意されています。
司会から「ずばりどんな作品ですか?」と問われた名越氏は、最新トレーラームービーを公開しつつ、今回のテーマは「夢」にあると述べました。「龍が如く」のシリーズでは、毎回異なるコンセプトを打ち出していますが、今回は震災以後の日本を元気づけ、希望を与える意味を込めて「夢」をテーマとしたといいます。そして、日本全国の5つの都市を舞台とし、4人の男と1人の少女を主人公とした物語を描いたと、名越氏は説明しました。
舞台を日本全国の5大都市に設定した理由は、もともと「龍が如く」シリーズは第一作目から東京の神室町を舞台にするなど、リアリティのある世界観を売りにしていたことにあります。二作目は大阪を舞台にするなど、日本各地の繁華街に焦点を当てるというコンセプトの延長線上に、今回の新作における札幌、東京、名古屋、大阪、福岡という5大都市が舞台として持ち上がったそうです。
次に豪華キャスティングの紹介ムービーが公開されました。キャスティングもシリーズを通してこだわっている部分であり、今回も黒田崇矢、山寺宏一、釘宮理恵、森川智之といった大物声優から、小山力也、哀川翔、片瀬那奈といった有名俳優や女優が起用されています。キャスティングに関しては、ゲームのイメージ合わせた配役は当然ながら、起用するタレントさんとのスケジューリングの面でも苦労したといいます。
しかしながら、ゲームに俳優を起用するという点で理解が得られなかった第一作とは異なり、シリーズとして知名度がキャスティングの面でも有利に働くようになったと、名越氏は振り返りました。さらに今回、楽曲を担当するのはアーティストの氷室京介。名越氏はダメ元で依頼をしましたが、氷室さんが「龍が如く」のことを知っていたこともあり、コラボレーションが実現しました。オープニングテーマソングの「Bloody Moon」だけではなく、氷室京介の他の楽曲はゲーム中に流れるそうです。
司会からプレイ内容の見所を聞かれたところで、再びゲームプレイの魅力を伝えるトレーラーが公開されました。リアルに描かれた全国五大都市を舞台としながら、5人のキャラクターのストーリーをメインとして、様々なサブストーリーが用意されています。さらにダイナミックになった大人数バトル、シームレスエンカウントによる高い自由度などがアピールされました。また新要素として、ストリートでのダンスバトルが取り入れられました。
シリーズでも定番のミニゲームとしてのパチンコや麻雀はもちろん、ゲームセンターではセガの名作格闘ゲーム「バーチャファイター2」を遊ぶこともできます。キャバクラも完全にリニューアルされ、ボリュームは相当のもの。名越氏いわく、「買ってもらえたら少なくとも正月までずっと遊び続けられます」とのこと。
一方、カジュアルなユーザーにも入りやすいように、アドベンチャーやアクションといった要素をテンポよく遊べるように工夫したといいます。何でも本シリーズのプレイヤーの2割以上が女性であるらしく、カジュアルなユーザーからヘヴィなゲーマーまで楽しめるように作られているそうです。本筋のストーリーはシリアスでありながら、コミカルな展開を入れるのも、シリーズを通した世界観の特徴となっています。
リアルなグラフィックで表現される繁華街では、100社以上のタイアップを実現することによって、現実と同じ会社の看板や店舗が登場します。ただの背景であっても、そのリアリティが物語を生き生きとさせたものにすると、名越氏は強調しました。第一作では数社としかタイアップが実現できなかったそうですが、これまたシリーズが築きあげた知名度が今回のタイアップ取得に関しても有利に働いたといいます。
最後に今回の最新作のために選ばれたコンパニオン「ミス龍が如く5」のコメントと共に、名越氏のフォトセッションが行われました。「ミス龍が如く5」は本作で舞台となる5大都市の美女たちによるグループで、東京ゲームショウの間はバーカウンターにて来場者をもてなすとのこと。ブースではプレイアブルなデモが用意され、遊んでいただいた方にはボックスティッシュをプレゼントするそうです。
名越氏は、ゲームエンジンの部分から一新され、正式のナンバリングタイトルにふさわしい作品になったと自信のほどをのぞかせ、12月6日に発売される最新作『龍が如く5 夢、叶えし者』のトークショーを終えました。
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